
奥津温泉
Okutsu Onsen
川底から湯が湧く美作三湯のひとつ。足で衣類を洗う「足踏み洗濯」が伝わり、吉井川の渓谷に沿って宿が並ぶ。
05 AREAS
岡山県北には美作三湯がある。湯郷は三湯のなかで最も関西に近く、大阪からおよそ2時間30分。泊まらずに往復できる距離のため、関西からの客が古くから通ってきた。湯原は旭川の河原に無料の露天風呂「砂湯」があり、ダムを背にした構図で知られる。奥津は三湯で最も奥まった位置にあり、吉井川の底から湯が上がってくる。足で衣類を踏んで洗う足踏み洗濯が伝わってきた土地でもある。同じ県北でも、湯の使われ方がはっきり違う。
湯原と湯郷は同じ県北にあるが、あいだに山があり、公共交通で行き来するのは現実的ではない。車があれば美作三湯を一泊二日で回れる。湯原からは北へ蒜山高原と大山、南へ真庭の勝山の町並み保存地区。湯郷からは津山の城跡と町並みが車で40分ほど。バスの本数が限られるので、時刻表を先に確認したい。

Okutsu Onsen
川底から湯が湧く美作三湯のひとつ。足で衣類を洗う「足踏み洗濯」が伝わり、吉井川の渓谷に沿って宿が並ぶ。

Sakushu Musashi Onsen
岡山県美作市大町、宮本武蔵の名を冠した温泉。ゴルフ場とホテルを併せた一軒の施設が敷地内から湧く源泉を引く。泉質はアルカリ性単純温泉で、肌がしっとりすると宿は書く。美作三湯(湯原・奥津・湯郷)とは別の、美作市北部の山あいの湯。日帰り入浴もでき、中国道の美作ICから車で10分ほど。

Washuzan Onsen
岡山県倉敷市下津井、瀬戸内海国立公園の鷲羽山の麓に湧く温泉。泉質はアルカリ性単純温泉で、宿は傷や火傷の回復によく、皮膚の脂肪分や分泌物を洗い流すため肌がすべすべする「美人の湯」だと書く。海に面した展望露天風呂から、東に瀬戸大橋、西に水島灘。日本の夕陽百選に選ばれた落陽が見える。下津井は蛸と鯛の港で、食も海のもの。JR児島駅から車8分。

Yubara Onsen
旭川の河原に湧く「砂湯」は、ダムを背にした無料の露天風呂。西日本を代表する露天風呂として名が知られる。

Yunogo Onsen
美作三湯のひとつ。円仁が傷ついた白鷺に導かれて発見したと伝わり、「鷺の湯」の別名を持つ。大阪から2時間半。
掲載している8軒です。順位は付けていません。 湯と建物の性格が分かるように書いてあるので、何を目的にするかで選んでください。

奥津温泉の17室の宿。自分の源泉を持ち、宿は昔から知られる奥津の美白・美人の湯だと書く。大浴場の壁面は彫刻家・空充秋の作品。貸切風呂も備える。津山駅からバス、院庄ICから車で30分。

昭和2年(1927年)築、2018年に国の登録有形文化財となった木造旅館。川底から湧く湯をそのまま浴槽にした「鍵湯」は毎分247リットルの足元湧出で、加水・加温・循環なしと宿は明記する。大人だけを受け入れる小さな宿。

岡山県美作市大町、ゴルフ場「作州武蔵カントリー倶楽部」に併設されたホテル。敷地内から湧く源泉を引き、大浴場は男湯が「武蔵之湯」、女湯が「お通之湯」。露天風呂とサウナがあり、女性浴場には香りを選べるシャンプーバーが置かれる。本館の客室は最小でも30平方メートルと広く、別館にはシングル19室。日帰り入浴もでき、中国道の美作ICから車8分。

岡山県倉敷市下津井、瀬戸内海国立公園の岬に建つ全75室のホテル。海に面した展望露天風呂から、東に瀬戸大橋、西に水島灘が一望できる。夕景は日本の夕陽百選。泉質はアルカリ性単純温泉で、宿は肌がすべすべする「美人の湯」だと書く。貸切家族風呂が7か所(当日フロント予約)。食事は下津井港で水揚げされた蛸と鯛。夕食後には直径1.8メートルの鷲羽太鼓の実演がある。外来入浴は終了している。

河原の砂湯で知られる湯原温泉の宿。「元禄旅籠」を名に掲げ、自館の地下から湧く源泉と西洋料理を出す。

湯原温泉の25室の宿。館内に10種の風呂があり、宿はかけ流しと循環などを利用した風呂があると書く。泉質はアルカリ性単純温泉。米子自動車道の湯原IC下車。

湯郷温泉の33室の宿。7階の大浴場と露天風呂がある。湯神社まで徒歩1分。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉。岡山駅からバスで90分、美作ICから8分。

全館に畳を敷き、館内に生け花を置く湯郷の宿。関西から最も近い美作三湯の一つにあり、林野駅から車で7分。