
赤倉温泉
Akakura Onsen
妙高山の東麓、江戸後期に藩の許しを得て開かれた温泉地。冬はスキー場と一体になり、夏は避暑地として使われる。北陸新幹線の上越妙高駅から車で30分。
中部の温泉地を117件掲載しています。 泉質・pH・泉温・アクセスを同じ形式で並べているので、 名前を知らない温泉地でも中身から選べます。
中部は、山と海の両方に湯がある。奥飛騨は北アルプスの懐にあり、露天風呂の数は日本有数とされる。白骨は乳白色の湯で知られる山あいの湯治場、野沢は十三の外湯がすべて無料で村の住民が管理している。海側では、和倉が海のなかから湧いた湯を起源に持ち、塩分濃度が国内でも高い部類に入る。加賀の山代・山中は器と食と湯が近いところにあり、あわらは水田に掘った井戸から生まれた。宇奈月には源泉がなく、7キロ上流から引いた湯を使っている。石和はぶどう畑から湧いた1961年開湯の新しい湯である。同じ地方のなかで、湯の性格も町の造りも大きく振れる。
北陸新幹線・上越新幹線・東海道新幹線と、複数の軸が通っている。加賀の山代・山中は加賀温泉駅からバスで行け、金沢まで一時間ほど。下呂と高山と奥飛騨はJR高山本線とバスで縦につながり、名古屋から入って白川郷や上高地へ抜ける行程が組める。ただし上高地へ向かう道は冬季閉鎖される。越後湯沢は東京から1時間20分で、駅を出ればそこが温泉街になっている。

Akakura Onsen
妙高山の東麓、江戸後期に藩の許しを得て開かれた温泉地。冬はスキー場と一体になり、夏は避暑地として使われる。北陸新幹線の上越妙高駅から車で30分。

Akazawa Onsen
静岡県伊東市赤沢、相模灘に面した崖の上にある温泉。宿は54.3度の源泉と、視界いっぱいに広がる大海原を掲げる。日帰り温泉館があり、海に向かって開いた露天風呂に泊まらずに入れる。伊豆高原駅から無料送迎バスで15分。

Asama Onsen
松本城に最も近い、松本市街地の温泉地。1300年の歴史を伝え、江戸時代には松本藩主専用の湯処が置かれた。源泉が約50度あるため加水や加温をせずに使う宿が多いアルカリ性単純温泉。松本駅からバスで20分、松本城から車で10分。

Atagawa Onsen
伊豆東海岸、海に向かう斜面に温泉櫓が立ち並び湯けむりが上がる温泉地。湯量が豊富で、その熱を使った植物園がある。東京から特急で2時間30分。

Atami Onsen
東京から新幹線で40分。相模湾に面した斜面に宿が建ち並び、日本の温泉地でも屈指のアクセスの良さをもつ。

Awara Onsen
1883年、水田の掘り抜き井戸から湯が出て始まった福井の温泉地。東尋坊と永平寺への起点にあたり、冬は越前ガニの季節になる。

Awazu Onsen
718年に開かれたと伝わる加賀最古の温泉地。世界最古級の宿として知られる旅館があり、那谷寺が近い。加賀温泉郷のなかで最も小さく、静かな温泉地。

Bessho Onsen
信州最古とされる湯の周りに、国宝と重要文化財が集まっている。「信州の鎌倉」と呼ばれる、寺と湯の町。

Dogashima Onsen
西伊豆、駿河湾に面した堂ヶ島の景勝地に湧く温泉。海に沈む夕日、干潮に道が現れる三四郎島のトンボロ、天井の抜けた海蝕洞窟の天窓洞を宿から見る。昭和37年に掘り当てた第一号源泉が温泉地の始まりで、その宿はpH9台のアルカリ性単純温泉を「化粧の湯」と呼び、海の温泉なのに塩分をほとんど含まない。宿ごとに湯が違い、飲泉できる宿もある。修善寺駅からバス1時間30分。

Echigo-Yuzawa Onsen
『雪国』の舞台であり、東京から新幹線で1時間20分。駅を出れば温泉街で、冬はスキー場が背後に立ち上がる。

Echizen Onsen
福井県越前町、日本海に面した越前海岸の温泉。越前海岸エリアの温泉を総称して越前温泉と呼び、厨温泉、南部温泉、玉川温泉の三つの源泉があると越前町は書く。どれもぬるっとした独自の肌触りで美人の湯と評され、日本海に沈む夕日を見る。冬は越前がにの本場で、宿は蟹の料理旅館が多い。三つの源泉ごとに日帰り施設があり、露天風呂「漁火」「日本海」「なぎさの湯」。武生駅からタクシー30分。

Enakyo Onsen
岐阜県恵那市、大井ダムでせき止めてできた人造湖・恵那峡を望む温泉。岐阜県は、大正9年に地理学者の志賀重昴によって恵那峡と命名され、約100年前に木曽川を大井ダムでせき止めてできた人造湖だと書く。両岸に奇岩・怪石が並び、春は約200本の桜、秋は紅葉が湖面を彩る。恵那駅からバスで15分。

Enzan Onsen
甲府盆地の東端、塩ノ山の南麓に湧くアルカリ性の湯。山梨県の公式観光サイトは開湯600年以上とし、南北朝時代に向嶽寺の開祖・抜隊禅師が塩ノ山の麓で見つけたと伝える。江戸期まで温泉の管理は向嶽寺が行い、薬湯として湯治客を集めた。現在は6軒の旅館が営業している。塩山駅北口から徒歩10分。
Fukatani Onsen
石川県金沢市の深谷町にある一軒宿の温泉。宿は寛政元年の創業で、源泉は太古の植物が堆積してできた亜炭層を通って湧くため琥珀色をしていると書く。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。大正6年に建てられた総檜造りの能舞台が残る。金沢駅から車で20分。

Fukuji Onsen
奥飛騨温泉郷の南側、標高約1,000メートルの山あいに端から端まで3キロほどの集落が続く秘湯。平安時代に村上天皇が忍びで療養したと伝わり「天皇泉」とも呼ばれ、平家の落人伝説が残る。単純泉と炭酸水素塩泉で湯上がりの温もりが続く「あったまり湯」。築300年の古民家を移した宿泊者専用の足湯「舎湯」、毎日の朝市、4億年前の海底の化石を並べる化石館。古民家を移築した宿が並ぶ。高山駅からバス70分。

Gero Onsen
有馬・草津と並ぶ日本三名泉のひとつ。pH9を超えるアルカリ性単純温泉が、肌をなめらかにすることから「美人の湯」と呼ばれる。

Ginzandaira Onsen
新潟県魚沼市、奥只見湖の手前にある温泉地。魚沼市観光協会は、越後駒ヶ岳や荒沢岳など雄大な山々に囲まれ、冬期は豪雪のため冬仕舞いする温泉地だと書く。宿は五軒。春スキーや奥只見湖での釣り、登山の拠点になる。

Gozu Onsen
新潟県阿賀野市、五つの峰を持つ五頭山の山懐にある三つの温泉地の総称。出湯、今板、村杉からなり、旅館協同組合によれば10軒の宿すべての湯が天然ラジウム温泉である。出湯温泉は弘法大師の開湯と伝えられ1200年の歴史を持ち、村杉温泉は開湯700年で全国有数のラジウム温泉。村杉の薬師乃湯3号井はラドン136.6×10のマイナス10乗キューリー毎キログラム。六つの外湯があり、湯めぐりができる。新潟市から40分、白鳥の飛来で知られる瓢湖から10分。

Hakuba Happo Onsen
北アルプス白馬鑓ヶ岳の直下、八方尾根の麓に湧くpH11.2の高アルカリ性単純温泉。蛇紋岩と熱水が反応してできた湯で、東京工業大学の研究者が天然の水素を含むと分析し、日本唯一の天然水素温泉と源泉を持つ八方尾根開発は書く。1983年に掘削で湧き、四つの日帰り温泉と約65軒の宿に配湯される。ぬるっとした肌触りでスキーと登山の帰りに入る湯。白馬駅から車5分。
Hatake Onsen
静岡県函南町から伊豆の国市にかけての田園にある、ぬる湯の湯治場。環境省の国民保養温泉地に指定されている。宿は泉温の低さを売りにし、約30度・約35度・約40度と三つの湯温を並べた浴場を持つ。歓楽街のない小さな温泉地で、宿の数は多くない。函南駅から車で10分。

Heda Onsen
静岡県沼津市戸田、伊豆半島の西海岸にある温泉地。日本でいちばん深い駿河湾に面し、タカアシガニをはじめ深海魚が揚がる港町。沼津市公式観光サイトは泉質をナトリウムカルシウム硫酸塩泉、温度51.8度とし、源泉かけ流しと書く。源泉をポリタンクで持ち帰れる温泉スタンドと、犬用の風呂がある。幕末にロシア船の代船ヘダ号を建造した土地でもある。

Himi Onsen
富山県氷見市の沿岸北部に点在する温泉の総称で、氷見市観光協会は能登半島国定公園 氷見温泉郷と呼ぶ。800から1300メートルのボーリングで得た湯で、温度は50度前後、泉質はナトリウム-塩化物泉。火山爆発の噴流物堆積により閉じ込められた約1500年前の海水が元なのでしょっぱいと市は説明する。富山湾越しに立山連峰が見える宿があり、冬は寒ブリ。

Shirakawago Hirase Onsen
岐阜県白川村、世界遺産の合掌造り集落から南へ15キロの庄川沿いにある温泉。国民保養温泉地に指定されている。日本温泉協会は「子宝の湯」として親しまれてきたと書く。泉質は硫黄泉で、宿は含硫黄ナトリウム塩化物泉と登録する。高山駅から高速バスで90分。

Hirayu Onsen
標高1,250メートル、奥飛騨温泉郷の入口にあたる最古の温泉地。約40の源泉から毎分8,600リットルが湧き、最高で90度に達すると観光協会は案内する。武田軍の兵が白い猿に導かれて湯を見つけたという伝説を持ち、上高地・乗鞍・高山へのバスの結節点でもある。

Hirugami Onsen
1973年、トンネル工事の途中で湧き出した長野県南部の温泉地。星空の見える村として知られ、春は花桃が谷を染める。名古屋から高速バスで2時間。

Hokkawa Onsen
伊豆半島東海岸、東伊豆町北川にある小さな温泉地。昭和の初めに潜水の名人だった鳥沢惣太郎が、海藻のつかない岩に気づいて崖下を掘り、約115メートルで90度の湯を当てたのが始まりだと北川温泉観光旅館組合は書く。波打ち際の露天風呂「黒根岩風呂」で知られるが、2026年4月2日からメンテナンス工事のため休業している。伊豆北川駅から徒歩5分。

Hakusan Ichirino Onsen
石川県白山市の尾添、霊峰白山のふもとに広がる高原の温泉地。石川県の公式観光サイトは、県内最大級のスキー場のすぐそばにあり、上質な天然温泉が噴出していると書く。白山温泉郷の一つとして国民保養温泉地に指定されている。泉質は塩化物泉。白山白川郷ホワイトロードの入口にあたる。
Ikazawa Onsen
新潟県南魚沼市、三国川沿いにある温泉地。宿は1976年に消雪用の井戸を掘っていて湯脈に当たったのが始まりだと書く。ほんのり硫黄の香りがするアルカリ性単純温泉を100パーセントかけ流しで使い、混浴の大露天風呂で知られる。

Imaihama Onsen
伊豆半島東海岸、河津町の砂浜沿いにある温泉地。日本温泉協会は白砂青松の風光明媚な環境にあるとし、その砂浜の美しさから伊豆舞子浜とも呼ばれると書く。駅の名前が今井浜海岸駅で、降りて2分から10分で宿に着く。春は河津桜、夏は海水浴。河津七滝や峰温泉大噴湯も同じ町にある。

Inatori Onsen
伊豆東海岸に小さく突き出た岬の町、東伊豆町稲取に湧く温泉。昭和31年(1956年)に約57度の湯が湧いたのが始まりで、海を望む露天風呂を持つ大型の宿が並ぶ。金目鯛の漁港として知られ、早春には「雛のつるし飾りまつり」で町が彩られる。東京から特急で2時間30分ほど。

Inuyama Onsen
国宝犬山城の東、木曽川の岸に湧く愛知県最北の温泉地。平成7年に地下1,200メートルから湧いた新しい湯で、pH8.5前後のアルカリ性単純温泉、無色無臭で肌がすべすべになると宿は書く。江戸の儒学者・荻生徂徠が李白の詩「早に白帝城を発す」を引いて犬山城を讃えたことから「白帝の湯」の別名がある。宿の露天から犬山城の一部を見る。木曽川の鵜飼、日本ライン下り、明治村。名古屋から名鉄で25分。

Isawa Onsen
1961年、ぶどう畑から湯が噴き出して生まれた温泉地。甲府盆地の真ん中にあり、東京から特急で1時間半。果樹園とワイナリーが同じ範囲にある。

Ito Onsen
相模湾に面した伊豆東海岸最大の温泉地。源泉の数が多く、木造三階建ての東海館が松川沿いに残る。

Iwamuro Onsen
正徳3年(1713年)、傷ついた雁が湯で傷を癒していたという伝説を持つ、弥彦山の麓の温泉地。硫黄と鉄が結びついた硫化鉄で湯が黒く見える「黒湯」が特徴で、北国街道の宿場として栄えた歴史と芸妓の文化が残る。

Izu Kogen Onsen
静岡県伊東市の南部、大室山と城ヶ崎海岸のあいだに広がる一帯の温泉。伊豆急行が開発した温泉付き別荘地で、ペンションや美術館が点在する。伊東観光協会は市全体の泉質を単純泉・弱食塩泉が中心で無色無臭、肌に優しく低刺激だと書く。伊豆高原駅から。

Izu-Nagaoka Onsen
伊豆半島の付け根、狩野川沿いの平地にある温泉地。世界遺産の韮山反射炉が近く、三島から電車で30分の距離で伊豆の入口として使える。

Izusan Onsen
静岡県熱海市の伊豆山、相模灘に面した斜面にある温泉。源泉の「走り湯」は日本でも珍しい横穴式源泉で、熱海市観光協会は日本三大古泉の一つだと書く。奥行5メートルの洞窟から70度の湯が毎分170リットル湧き、明治以前は伊豆山神社の神湯として信仰された。熱海駅から車で5分。

Yamanaka Onsen
松尾芭蕉が「扶桑三名湯」と讃えた湯。大聖寺川の鶴仙渓に沿って遊歩道が続き、渓谷と湯が一続きになっている。

Yamashiro Onsen
総湯を町の中心に置く「湯の曲輪」の構造が残る加賀の湯。北大路魯山人が滞在し、九谷焼と加賀の食文化が重なる。

Kaikake Onsen
越後湯沢から三国峠へ向かう清津川の谷、上信越高原国立公園の中に一軒だけ建つ「目の温泉」。鎌倉時代の開湯と伝わり、室町時代の僧・万里集九が旅文集に記し、上杉謙信が関東攻めの将兵を浸からせ、江戸時代の文書に「目を患う者多く来りて浴し候」とある。明治15年には湯守が目薬「快眼水」の製造許可を得て発売した。ナトリウム・カルシウム-塩化物泉、37度のぬる湯に長く浸かり、加温した湯船と行き来する。明治2年築の本棟が残る21室の宿で、日本秘湯を守る会。東京から新幹線とバスで2時間。

Kakeyu Onsen
鹿に姿を変えた文殊菩薩が猟師に湯を教えたという伝承を名に持つ、長野県上田市の湯治場。江戸時代から湯治場として栄え、国民保養温泉地に指定されている。泉温46度の弱アルカリ性単純温泉。日本三大文殊の一つとされる文殊堂と、屋根付きの木橋「五台橋」がある。上田駅からバスで70分。
Kakuma Onsen
長野県山ノ内町、湯田中渋温泉郷のなかでも静かな山あいの集落にある湯治場。山ノ内町は、昔の湯治場の情緒を色濃く残す素朴な温泉とし、三つの共同浴場があり宿泊者は無料で利用できると書く。泉質は塩化物泉・硫酸塩泉、泉温60〜90度。湯田中駅から車で5分。

Kamisuwa Onsen
諏訪湖の湖畔一帯に宿が並ぶ温泉地。500か所を超える源泉から1日約15,000キロリットルが湧くとされ、全国屈指の湯量を誇る。湯はやわらかな単純温泉。上諏訪駅のホームに足湯があり、昭和3年築の温泉施設「片倉館」は国の重要文化財。新宿から特急で2時間10分ほど。

Kanzanji Onsen
静岡県浜松市中央区、浜名湖に突き出た半島にある温泉地。舘山寺温泉観光協会は1958年(昭和33年)に開湯したと書き、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉で全国でも有数の高い塩分濃度を誇るとする。弘法大師が810年に開創したと伝わる舘山寺が地名の由来。浜名湖パルパルやロープウェイがあり、浜松駅からバスで45分。

Katayamazu Onsen
柴山潟に面した加賀温泉郷のひとつ。湖面の色が時間とともに変わることで知られ、対岸には白山が見える。
Kochi Onsen
静岡県下田市の河内、金谷山の麓に湧く一軒宿の温泉。宿は1867年(慶応3年)の創業で、大正4年に建てられた総檜の大浴場「千人風呂」を持つ。奥行約20メートル、幅5メートル、最深部で約1メートルの浴槽に自家源泉がかけ流される。伊豆急行線の蓮台寺駅から徒歩3分。

Kawaura Onsen
山梨県山梨市三富川浦、笛吹川の上流にある三富温泉郷のひとつ。鎌倉時代に不動の滝の右の洞窟で湯が見つかり、永禄4年(1561年)に武田信玄が川浦の湯を整備せよと命じた下知状が恵林寺の宝物館に残る。信玄の隠し湯と呼ばれる所以である。湯を使うのは山県館の一軒で、武田二十四将の山縣昌景の子孫が15代続ける。泉質はアルカリ性単純温泉、湧出は毎分1,250リットル。全ての浴槽に源泉をそのままかけ流し、飲用もできる。

Kawazu Onsen
静岡県河津町、河津川の流域に点在する七つの温泉の総称。海側の河津浜・今井浜から、峰・笹原・田中、谷津、そして山の七滝まで広がる。峰温泉の大噴湯は毎分600リットル・100度の湯が高さ30メートルまで噴き上がる。2月の河津桜まつりで知られる。河津駅が起点。

Kintaro Onsen
富山県魚津市にある一軒宿の温泉。硫黄の匂いがするのに塩辛いという、食塩泉と硫黄泉が混ざった珍しい湯が湧く。全国から集めた石を組み上げた大きな浴場と、夜遅くまで開く日帰り施設がある。新幹線の駅から車で10分。

Kira Onsen
愛知県西尾市吉良町宮崎、三河湾国定公園の宮崎海岸にある温泉。明治のころから宮崎の潮湯治として知られ、昭和30年代から40年代に旅館やホテルが次々に建って温泉街になったと観光組合は書く。泉質は塩化物温泉で、ただし源泉を使うのは一部の宿だけだと組合は断っている。目の前の宮崎海水浴場は日本の水浴場八十八選に入り、平成18年からは吉良ワイキキビーチと呼ばれる。名鉄吉良吉田駅から車で10分。

Kogashima Onsen
福井県三方上中郡若狭町気山、名勝・三方五湖の中央にある水月湖の岸に建つ一軒宿の湯。百年以上前の合掌造りの古民家を移築した宿で、茅葺きの門をくぐると湖がロビーの正面に広がる。日本秘湯を守る会の会員。泉質は単純弱放射能冷鉱泉で、宿が会に登録した情報では源泉温度15度、温泉使用量は毎分15リットル、加温あり。浴槽は内湯2と露天2。水月湖は海水濃度2割ほどの汽水湖で、湖と海の魚が釣れる。日帰り入浴は10時から15時。

Kumanoyu Onsen
長野県下高井郡山ノ内町、志賀高原の奥にある温泉。湯の色が翡翠を思わせる黄緑色で知られる。宿は泉質を含硫黄-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉、弱アルカリ性でpH7.5、源泉63度、湧出量毎分72リットルと掲示する。幕末の蘭学者で松代藩士の佐久間象山が調査に訪れたことで世に知られ、熊が傷を癒していたという地元の逸話から名が付いたと宿は伝える。

Kumomi Onsen
西伊豆、松崎町の南端にある漁師町の温泉地。駿河湾の向こうに富士山が立つ。宿は泉質をカルシウム・ナトリウム-塩化物温泉とし、よく温まることから別名「熱の湯」と呼ばれると書く。背後の烏帽子山は海底火山の根が地上に出たもので、伊豆半島ジオパークのジオサイトである。

Kuzu Onsen
長野県大町市、中部山岳国立公園の高瀬渓谷にある温泉。大町市観光協会は源泉かけ流しの秘湯とし、湯量が豊富で各施設が源泉かけ流しを誇ると書く。宿は源泉を90度の単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)とする。名の由来は慶長年間の飢饉に葛を採りに山へ入った里人の発見と伝わる。信濃大町駅から車で25分。

Kuzuryu Onsen
福井県大野市の東端、旧和泉村にある温泉。九頭竜川の上流、白山国立公園の森と日本百名山「荒島岳」に囲まれた山あいに、宿泊施設のフレアール和泉と日帰り温泉「平成の湯」が並ぶ。源泉名は九頭竜温泉、全国でも数少ないアルカリ性単純温泉で、自噴する源泉を100パーセント使う。源泉26度を42度に調えて使う。平成の湯には鋳鉄の釜を焚く五右衛門風呂がある。

Masutomi Onsen
瑞牆山の麓、標高1,000メートル前後の渓谷にあるラジウム温泉の湯治場。武田信玄が金山の開発の際に見つけて傷兵を治したと伝わり、信玄の隠し湯の一つ。日本でもまれなラジウムを含む30度前後のぬる湯に長く浸かり、湯に入り、湯気を吸い、湯を飲む三つの方法で使う。北杜市の日帰り施設「増富の湯」は改修で休業中。

Matsunoyama Onsen
有馬・草津と並ぶ「日本三大薬湯」に数えられることがある塩分の濃い湯。太古の海水が地中に閉じ込められたものとされ、豪雪地帯の山あいに小さな温泉街がある。

Matsuzaki Onsen
静岡県賀茂郡松崎町、西伊豆の海に面した町の市街地にある温泉地。日本温泉協会は松崎町の市街地に位置し、ナマコ壁の建物が点在して情緒深いと書く。泉質は硫酸塩泉。左官の名工、入江長八の鏝絵が残る町でもある。春は田んぼをつかった花畑が広がる。伊豆急下田駅からバスで50分。

Tojinbo Mikuni Onsen
福井県坂井市三国町、東尋坊と三国湊の海沿いに湧く温泉。北前船で栄えた港町に、泉質の違う三つの源泉がある。宿地区の1号泉は約66度のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、安島地区の4号泉は約56度のナトリウム・カルシウム-塩化物泉、緑ヶ丘地区の東尋坊温泉は約29度の単純温泉と宿の一つは書く。海水に似た塩分が肌に付いて湯冷めしにくい。今は東尋坊の名を冠して呼ばれる。冬は越前がに。

Mikurigaike Onsen
立山・室堂平、標高2410メートルに湧く日本一高所の天然温泉。1957年に山小屋として始まった一軒宿が源泉名も温泉地名も兼ねる。源泉は真下の地獄谷にあり、高低差100メートル、340メートルの距離をポンプで汲み上げる。単純酸性泉でpH2.28、泉温45度、無加水・無加温の100パーセント源泉かけ流し。うす乳白色で硫化水素臭と酸味がある。マイカーは入れず、アルペンルートの乗り物を乗り継いで室堂から歩く。

Minamichita Onsen
愛知県南知多町、知多半島の南端にある温泉の総称。南知多町観光協会は内海・山海・豊浜の三つの温泉をまとめてこう呼び、県内一の湯量を誇る温泉郷だと書く。国道247号の海岸沿いに宿が点在し、夕日が伊勢志摩を赤く染める。内海駅から車で5分。

Miya Onsen
三河湾を見下ろす蒲郡市三谷町の高台と海岸に宿が並ぶ、蒲郡温泉郷の一つ。昭和7年に料理旅館として創業した宿が三谷で最も歴史を重ね、繊維業で栄えた蒲郡の企業に贔屓にされた。平成10年に海岸から1.5キロ離れた原山の地下1,200メートルで見つけた塩分とカルシウムの少ないアルカリ性単純泉を「美白泉」と呼ぶ。ラグーナテンボスまで車3分、名古屋から1時間。

Nagaragawa Onsen
岐阜市、金華山のふもとを流れる長良川のほとりにある温泉地。岐阜県観光公式サイトは泉質を単純鉄冷鉱泉とし、鉄Ⅱイオンを20.2ミリグラム含み、源泉は無色透明だが空気に触れて赤褐色のにごり湯に変わると書く。鵜飼で知られる川の岸である。

Nakanoyu Onsen
安房峠の途中、標高1,500メートル付近にある一軒宿の温泉。上高地の入口にあたり、焼岳の登山口でもある。1915年創業の宿は、1998年の水蒸気爆発を受けて現在地へ移った。上高地周辺では数少ない通年営業の宿である。

Nigorigo Onsen
霊峰御嶽山の飛騨側登山口、標高1,800メートルで通年営業する日本でも有数の高所温泉地。明治20年頃から登山者の宿として開かれ、昭和30年に車道が通じて宿泊温泉地になった。泉質は炭酸水素塩泉(ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉)で、鉄分で茶色に濁る。原生林の中に秘湯ムードが漂い、市営露天風呂は4月下旬から11月上旬。路線バスはなく、御嶽パノラマラインを車で上がる。夏でも涼しく、冬はスタッドレスと雪道の備えが要る。

Nishiura Onsen
三河湾に突き出た西浦半島の先端、海岸から続く急斜面に大型旅館が並ぶ蒲郡温泉郷の一つ。360度海を見渡す風光明媚な温泉街で、万葉歌人に愛された景色の歌を集めた「万葉の小径」と「俳句の道」がある。アルカリ性単純泉や塩化物泉など多様な泉質と愛知県の観光サイトは書き、宿の一つは1998年に地下1,200メートルで見つけた塩分の少ないアルカリ性単純泉を「美白泉」と呼ぶ。名古屋から1時間。潮干狩りと海水浴の半島。

Nishiyama Onsen
南アルプスを源とする早川の渓谷、早川町の山懐にある秘湯。慶雲2年(705年)に藤原真人が見つけて開いたと伝わる宿・慶雲館は、2011年に世界最古の温泉旅館としてギネスに認定された。フォッサマグナの地下で涵養されたナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉が自然湧出し、2005年の掘削で毎分1,600リットル以上、52度の自噴泉も湧いた。湯治場の元湯蓬莱館、pH9.8の町営露天風呂・湯島の湯がある。県道が悪天候で通行止めになる山奥で、身延駅から1日1便の送迎バス。

Norikura Kogen Onsen
長野県松本市安曇、乗鞍岳の東麓に広がる高原の温泉。のりくら観光協会は乗鞍岳の山腹から湧く湯を高原へ引いていると書き、乳白色の単純硫黄泉で独特のにおいがあると案内する。高原内の引湯施設は57軒ほど。のりくら温泉郷にはほかにすずらん温泉と安曇乗鞍温泉があり、三つの源泉で泉質が分かれる。新島々駅からバス55分。

Nozawa Onsen
十三の外湯がすべて無料で開かれている村。湯を守るのは地区の住民で、共同浴場という仕組みが今も生きている。

Ogawa Onsen Motoyu
富山県下新川郡朝日町、小川の上流のV字谷にトンネルを抜けて着く一軒宿の湯。江戸時代のはじめ、薬師如来のお告げで村人が岩の間から湧く湯を見つけたと宿は伝え、江戸中期には越中四名湯のひとつに数えられた。泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉で、湧出は毎分400リットル。宿から750メートル歩いた先に、湯の華が固まってできた洞窟の野天風呂がある。この石灰華は朝日町の天然記念物で、幅18メートル、高さ20メートル、奥行き数十メートルに及ぶ。12月から4月下旬は閉鎖。

Ohito Onsen
静岡県伊豆の国市、狩野川沿いにある温泉。宿は、かけ流しの湯が昭和の始めまで採掘していた大仁金山の金脈より湧き出ていると書く。大浴場と露天風呂から富士山を正面に望む。伊豆箱根鉄道の大仁駅から車で3分。

Oku-Tateshina Onsen
長野県茅野市、蓼科から渋川をさかのぼった山のなかにある温泉。宿は武田信玄ゆかりの隠し湯と伝え、湯壺を青みがかった乳白色に変える「信玄の薬湯」を持つ。泉質は単純酸性冷鉱泉で源泉21.2度、濃度が高いため入浴は15分までとしている。茅野駅からバスで50分。

Okuhida Onsen
平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高の五つからなる、北アルプスの懐の温泉郷。露天風呂の数は日本有数とされる。

Okuyamada Onsen
長野県上高井郡高山村、標高1500メートルの山田牧場にある高原の温泉。信州高山温泉郷の八つの湯のいちばん奥にあたる。高山村は「北アルプス、北信五岳を一望!」と書き、北アルプスの展望を楽しめる浴場や露天風呂を備えた宿が多いとする。日本温泉協会は泉質を硫黄泉とし、白濁した湯で知られる。冬はスキー場になる。

Omachi Onsenkyo
長野県大町市、北アルプスの麓にある温泉地。大町市観光協会は昭和30年代に温泉街としての歩みを始め、昭和38年に葛温泉からの引湯が整備され、翌年に最初のホテルが開業したと書く。昭和46年の立山黒部アルペンルート全面開通とともに宿が建ち並び、黒部ダム観光の玄関口として賑わった。信濃大町駅からバスで15分。

Omaki Onsen
庄川峡のダム湖の岸に、船でしか行けない一軒宿が建つ。寿永2年(1183年)、倶利伽羅峠の戦いに敗れた平家の武将・藤原賀房が河畔に湧く湯を見つけて傷を癒したのが始まりと宿は伝え、村人の湯治場だった湯は昭和5年の小牧ダム完成で湖底に沈んだ。源泉を高台に引き上げて昭和6年に旅館として再開し、以来90年余り、小牧の船着場から庄川遊覧船で30分の道だけがつながる。塩化物泉と硫酸塩泉の二つの源泉が混ざった毎分360リットルの湯を、峡谷を見下ろす露天風呂にかけ流す。

Oritate Onsen
新潟県魚沼市、湯之谷温泉郷の一つ。魚沼市の観光サイトは、川沿いに旅館が並ぶ山間の静かな温泉地で、少しぬるめの湯には湯治目的で訪れる客も多いと書く。宿は三軒。露天風呂から越後駒ヶ岳が見える。

Otari Onsen
弘治元年(1555年)、川中島の合戦の折に武田信玄の家臣が見つけたと伝わる、妙高戸隠連山国立公園の山腹の湯治場。大湯元の山田旅館は江戸時代建築の本館をはじめ木造6棟が国の登録有形文化財で、裏手から適温で湧く元湯を加水も加温もせずかけ流す。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉、44度前後、自然湧出で毎分150リットル。車で15分上がった標高900メートルに奥の湯の雨飾荘と、ブナ林の中の村営露天風呂がある。雨飾山の登山口。

Oyu Onsen Niigata
新潟県魚沼市、湯之谷温泉郷のなかで最も宿の多い温泉地。魚沼市観光協会は西暦712年に行基が開いたと伝わる温泉地とし、優しくじんわりとした湯だと書く。宿は七軒。秋田県鹿角市の大湯温泉とは別の温泉地である。
Reisenji Onsen
長野県上田市、美ヶ原高原の北裾にある丸子温泉郷の一つ。旅館組合は「たった4軒の小さな温泉場」「飲食店も土産物店もコンビニもない正真正銘の田舎」と自分で書く。国民保養温泉地で、4館とも源泉掛け流し。温泉街の入口に霊泉禅寺があり、共同浴場は大人250円。上田駅からバスで50分。

Rendaiji Onsen
下田の市街から一駅、稲生沢川沿いの静かな温泉地。行基が見つけたと伝わり、1624年に上の湯、1626年に下の湯が開かれた。嘉永7年(1854年)、ペリー艦隊を追って下田に来た吉田松陰が皮膚病の治療に共同湯を訪れ、村医者の村山行馬郎と知り合ってその家に数日寄寓し、密航の準備をした。県指定史跡の松陰寓寄処と湯の華小径の街並み、春のしだれ桃。宿の一つは3本の自家源泉から毎分506リットルをかけ流す。伊豆急下田駅から車で8分。

Sakihana Onsen
新潟県五泉市、阿賀野川の岸にある温泉。旅館協同組合によれば、かつて「先花地」と呼ばれ湯花が噴出していたことが名の由来で、新潟県下でも有数の豊富な湯量を誇る。泉質は単純硫黄物泉、54度。硫黄泉でありながら硫黄が強すぎないので湯あたりの心配が少ない。湯の色は温度や外気温によって透明からエメラルドグリーン、グリーン、乳白色へと変わる。弱アルカリ性で硫黄泉・硫酸塩泉・塩化物泉の条件を満たし、美肌の四条件のうち三つを備えると組合は書く。JR咲花駅から歩いてすぐ。

Senami Onsen
明治37年(1904年)、石油を掘っていて熱湯が噴き出したのが始まりという、新潟県村上市の海辺の温泉地。95度前後の高温のナトリウム塩化物泉が毎分1800リットル湧く。日本海に沈む夕日で知られ、長さ30メートルの足湯がある。村上駅から車で10分。

Shibu Onsen
石畳の路地に九つの外湯が並ぶ温泉街。宿泊者は鍵を借りて外湯を巡る。地獄谷野猿公苑が近い。

Shimobe Onsen
武田信玄が川中島の戦いで受けた傷を湯治で癒したと伝わる「信玄の隠し湯」。約32度のぬるい冷泉に長く浸かり、高温の湯と交互に入るのがこの土地の入り方で、日本の名湯百選に選ばれている。井伏鱒二や若山牧水ら文人が滞在した湯治場。身延線の下部温泉駅から徒歩10分ほど。

Shimokamo Onsen
伊豆半島の最南端、南伊豆町の青野川沿いにある温泉地。日本温泉協会は高温の温泉が豊富に自噴していると書き、静岡県温泉協会は高温の温泉熱を利用したメロンや花の栽培も行っていると案内する。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、源泉は宿によって90度前後。早春には青野川沿いに河津桜と菜の花が咲く。伊豆急下田駅からバスで25分。

Shimosuwa Onsen
長野県下諏訪町、中山道と甲州街道が合流する宿場町の温泉。下諏訪観光協会は、中山道六十九次の宿場で温泉が出るのは唯一この下諏訪宿だけだったと書く。諏訪大社下社の秋宮と春宮があり、町なかに公衆浴場が点在する。下諏訪駅から徒歩10分。

Shinhirayu Onsen
奥飛騨温泉郷を構成する五つのうち、平湯と新穂高のあいだにある温泉地。国道471号沿いに3キロほど、切れ間なく宿が並ぶ。奥飛騨温泉郷観光協会は賑やかないで湯の里と呼び、素朴な民宿から近代的なホテル、和風旅館まで揃うと案内する。元禄三年に念仏僧の円空が禅通寺に一年余り逗留し、円空仏を数多く残した。かつては一重ケ根温泉と呼ばれていた。

Shinhotaka Onsen
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷、蒲田川に沿った奥飛騨温泉郷のいちばん奥にある温泉地。日本温泉協会は「奥飛騨温泉郷最奥の秘湯。登山客やスキーヤーで一年中賑わっている」とし、国民保養温泉地に指定されていると記す。北アルプスの槍ヶ岳や穂高連峰の登山口にあたり、新穂高ロープウェイで標高2156メートルまで上がれる。露天風呂を持つ宿が多い。

Shirahone Onsen
乳白色の湯で知られる山あいの湯治場。「三日入れば三年風邪をひかない」と伝えられ、湯量は少ないが個性は際立っている。

Shiramine Onsen
日本三霊山・白山の麓、日本屈指の豪雪地帯の集落にある温泉。黄土色の大壁と縦長窓の土蔵造りの民家が軒を連ね、平成24年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された白峰の中心に、地元木材で建てた総湯がある。天然温泉100%のナトリウム-炭酸水素塩温泉は全国でも希少な純重曹泉といわれ、湯上がりの肌が絹のようにすべすべになる「絹肌の湯」。白山登山の拠点で、冬は雪だるまの里。金沢の白山ICから国道157号で約80分。

Shogawa Onsen
富山県砺波市庄川町、庄川峡の入口の清流沿いに宿が点在する温泉郷。古くから湯治場として知られ、初夏は庄川の鮎、秋は峡谷の紅葉、冬は雪景色を宿から見る。泉質は宿ごとに違い、炭酸水素塩泉、炭酸鉄泉、塩化物泉などとされる。宿の一つは美肌の湯の炭酸水素塩泉と、鳥が傷を癒したと伝わる鉄分の濃い「鳥越の湯」の二つの源泉をかけ流す。庄川峡遊覧船でダム湖の奥の大牧温泉へも行ける。砺波駅からバス30分。

Shuzenji Onsen
伊豆最古とされる湯。桂川の中州に湧く独鈷の湯を中心に、竹林の小径と朱塗りの橋が並ぶ、伊豆の小京都と呼ばれる町。

Sumatakyo Onsen
南アルプスの入口、大井川の支流寸又川の渓谷にある温泉地。pH8.9のアルカリ性単純硫黄泉は角質を溶かして肌をすべすべにすることから「美女づくりの湯」と呼ばれる。昭和9年に発電所工事で枯れた湯を郵便局長が3年かけて掘り当て、昭和37年に温泉街が生まれた。トルコブルーのダム湖にかかる夢のつり橋で知られる。

Tateshina Onsen
長野県茅野市北山、蓼科高原にある温泉。八ヶ岳と蓼科山のあいだの高原に宿が点在し、宿の一つは露天風呂から中央アルプスの山並みを望むとする。泉質はアルカリ単純泉。蓼科湖、御射鹿池、北八ヶ岳ロープウェイが近い。茅野駅からバスで30分。

Tatsunokuchi Onsen
石川県能美市の里山にある温泉地。能美市は開湯1400年、金沢の奥座敷と書き、金沢から最も近い温泉地として親しまれてきたと案内する。宿は三軒で、総湯の里山の湯と足湯がある。泉鏡花が幼いころからたびたび訪れ、小説「海の鳴る時」の舞台にもなった。肌にやさしい美人の湯として知られる。

Tazawa Onsen
青木三山に囲まれた信州の山あい、飛鳥時代の開湯と伝わる「子宝の湯」。湯治に訪れた山姥が坂田金時を産んだという伝説を持ち、乳の少ない女性は27日、子のない女性は37日で効果が表れるといわれた。pH9.6の無色透明の単純硫黄泉は41度のぬる湯で、浸かると体中に気泡が付く。島崎藤村が逗留して「千曲川のスケッチ」に記した木造四階建ての登録有形文化財の宿・ますや旅館と、共同浴場「有乳湯」が並ぶ。上田駅からバス30分。

Tobira Onsen
松本の東、薄川の上流、標高1,050メートルの八ヶ岳中信高原国定公園の森に一軒だけ建つ宿の湯。天照大神の岩戸を天手力男命が投げ、入山辺の山中に落ちた二枚岩が「扉」の地名になったと伝わり、神々が湯治に訪れた場所ともいう。1931年に湯治宿として開いた明神館が、わさび沢の渓谷に開いた立ち湯「雪月花」を持つ。アルカリ性単純泉、泉温38〜40度の無色透明のぬる湯。松本駅から宿のシャトルバスで35〜45分、ビーナスラインは冬季閉鎖。

Tochio Onsen
奥飛騨温泉郷の五つのひとつ。蒲田川と平湯川が合わさるあたりにあり、神岡側から入るといちばん手前に来る。奥飛騨温泉郷観光協会は庶民的で気どらない宿が多いと案内し、山菜や川魚を使った料理と渓流釣りを挙げる。蒲田川の河原にある共同露天風呂「荒神の湯」は男女別の脱衣場と露天だけの無人施設で、料金は志を箱に入れる。むかしトチの木が多かったことが名前の由来と伝わる。

Tochiomata Onsen
魚沼の湯之谷温泉郷の最奥、開湯は奈良時代と伝わる世界的にも数少ないラジウム泉の湯治場。源泉は体温とほぼ同じ35度台で、ぬるい湯になるべく長く浸かる「長湯」の入り方を伝え、「1週間入れば1年風邪をひかぬ」と言われた。三軒の湯宿が共同で管理する霊泉の湯(したの湯・うえの湯・おくの湯)を、加温も加水もせずかけ流す。子宝の湯として薬師堂と子持杉に願掛けの絵馬が並ぶ。立ち寄り湯は予約制、小出駅からバス30分。

Togura-Kamiyamada Onsen
千曲川の両岸に広がる長野最大級の温泉街。戸倉温泉は明治26年、上山田温泉は明治36年に日本初の近代的な手法のボーリングで湯が開かれ、善光寺参りの精進落としの湯として栄えた。50を超える源泉から湧く単純硫黄泉は「美肌の湯」と呼ばれ、7〜8か所の外湯、射的、芸妓が今も残る。

Toi Onsen
金山の坑道から湯が湧いたと伝わる、西伊豆で最も古く大きな温泉地。江戸時代に佐渡と並ぶ金山として栄えた土肥金山の町で、駿河湾に沈む夕日と松原公園の世界一の花時計で知られる。市が管理する6つの源泉を混ぜたカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、pH8.3、54.3度。

Tsubame Onsen
妙高山の中腹、標高1,180メートルの山道の終点にある湯治場。平安初期に弘法大師が見つけたと伝わり、名は岩燕の多い土地であったことから来る。白く濁った炭酸を含む硫黄泉で、山道を歩いた先に河原の湯と黄金の湯という無料の野天風呂がある。冬は豪雪で露天が閉じ、道も限られる。

Tsukioka Onsen
エメラルドグリーンの硫黄泉で知られる新潟の温泉地。1915年に石油の掘削中に湧き出した湯で、硫黄の含有量が国内有数とされる。

Umegashima Onsen
静岡県静岡市葵区、安倍川の源流近くにある標高約1000メートルの温泉地。静岡市観光ナビは1700年の歴史ともいわれる硫黄泉とし、泉質は無色透明の単純硫黄泉、pH9.6のアルカリ性で肌に滑りがあると書く。温泉街から湯橋を渡ると湯之神社があり、その裏手に源泉の洞窟がある。日本の滝百選の安倍の大滝まで徒歩1時間。静岡駅からバスで2時間。

Unazuki Onsen
黒部峡谷トロッコ電車の起点にある温泉地。湯は7キロ上流の黒薙から引いており、透明度の高さで知られる。
Utsukushigahara Onsen
長野県松本市の東、里山のふもとにある温泉地。松本市は、歴史は奈良時代にさかのぼり代々の松本城主から格別な庇護を受けてきたとし、御母家・湯の原・藤井などの温泉の総称だと書く。古くは「束間の湯」「白糸の湯」と呼ばれた。

Wakura Onsen
海のなかから湧き出た湯を起源とする、能登の温泉地。塩分濃度が高く、七尾湾を望む宿が並ぶ。

Yahiko Onsen
新潟県西蒲原郡弥彦村、越後一宮の彌彦神社の門前にある温泉地。弥彦観光協会は二つの源泉を案内する。弥彦湯神社温泉はアルカリ性単純温泉で泉温47.9度、pH8.7。やひこ桜井郷温泉は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉で泉温43.2度、pH8.7。おもてなし広場と駅前広場「湯のわ」に手湯と足湯がある。背後には標高634メートルの弥彦山がそびえる。

Yamada Onsen
長野県上高井郡高山村、松川渓谷の斜面にある温泉。信州高山温泉郷と呼ばれる八つの温泉地のひとつで、その中心にあたる。共同浴場の大湯は温泉地の象徴で、今の建物は1989年に桃山様式で建て直された合掌造りの屋根を持つ。泉質は含硫黄・ナトリウム・カルシウム・塩化物泉、泉温68.5度とやや熱め。源泉かけ流しの湯は透明だが、底に白い湯の華がたまる。松川渓谷の紅葉と、裏側を歩ける雷滝が近い。須坂駅からバスで30分。

Yomogihira Onsen
新潟県長岡市蓬平町、越後長岡の奥座敷と呼ばれる山あいの温泉地。長岡観光ナビはとろみのあるアルカリ性の単純硫黄泉と書く。600年以上前の南北朝時代に龍神が霊泉の場所を教えたという伝説があり、その伝説から生まれた高龍神社が温泉地の中心にある。宿は三軒で、それぞれ自前の源泉を持つ。長岡駅から車で25分ほど。
Yoshina Onsen
静岡県伊豆市の山あいにある温泉。宿は伊豆最古の湯といわれ開湯1300年とし、古来より「霊泉・子宝の湯」として名高く家康の側室も二子を授かったと伝える。泉質は弱アルカリ性単純泉で、無色透明、わずかに硫黄の匂いがある。修善寺駅から車で15分。

Yudanaka Onsen
長野電鉄の終点、湯田中駅の目の前に広がる温泉地。文献に残る開湯は1350年前の天智天皇の時代とされ、僧智由が「養遐齢」と名づけた湯と伝わる。渋温泉、志賀高原、地獄谷野猿公苑への玄関口で、小林一茶ゆかりの温泉としても知られる。

Yugashima Onsen
伊豆半島のほぼ中央、天城山の北麓で本谷川と猫越川が合流して狩野川となる峡谷にある湯。明治以降、川端康成、梶井基次郎、島崎藤村、若山牧水、井上靖ら多くの文学者が訪れ、川端は「伊豆の踊子」をここで書き、随筆で山の湯としては湯ヶ島が一番と記した。井上靖が幼少期を過ごし「しろばんば」の舞台になった。泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉で癖がなく、宿の一つは源泉47度のぬる湯の長湯を勧める。修善寺駅からバス25分、天城越えの入口。

Yumura Onsen (Kofu)
山梨県甲府市、甲府駅から車で10分ほどの市街地の北側にある温泉。旅館協同組合は1200年前に弘法大師が開湯したと伝え、武田信玄の隠し湯の筆頭としても知られる。毎分1トンにも及ぶ高温泉が湧く。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉やナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。太宰治や井伏鱒二など昭和の文豪が滞在した土地でもあり、組合は「厄除けの名湯」と掲げる。新宿から高速バスが温泉まで直通する。

Yuwaku Onsen
養老2年(718年)、白鷺が湯に浸かるのを農夫が見つけたと伝わる「金沢の奥座敷」。加賀藩の歴代藩主が湯治に通い、大正6年には竹久夢二が恋人の笠井彦乃と約1か月を過ごした。9軒の宿と総湯「白鷺の湯」があり、金沢駅からバスで50分。

Yuya Onsen
1300年前に鳳来寺を開いた利修仙人が見つけた源泉「鳳液泉」を湯元とする、奥三河の温泉地。宇連川の両岸、鳳来峡の渓谷に10軒ほどの宿が並び、飯田線の湯谷温泉駅から歩ける。ナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、平成20年に新しい源泉が湧いた。名古屋から1時間30分の奥座敷。