
鰺ヶ沢温泉
Ajigasawa Onsen
青森県西津軽郡鰺ヶ沢町、日本海に面した町の温泉。宿は三十万年前の海水が地中に閉じ込められてできた「化石海水」の湯だと説明し、泉質をナトリウム・塩化物強塩泉とする。北は日本海、南は世界自然遺産の白神山地。五能線の鰺ケ沢駅から徒歩5分。
東北の温泉地を86件掲載しています。 泉質・pH・泉温・アクセスを同じ形式で並べているので、 名前を知らない温泉地でも中身から選べます。
東北には、湯治の形が今も残っている。酸ヶ湯は八甲田の山中に一軒だけ建ち、三百年以上湯治場として使われてきた。花巻温泉郷や東鳴子には自炊部を持つ宿があり、食事が付かず台所を共同で使うという部屋が今も選べる。一方で鳴子温泉郷は国内で分類される泉質の大部分が狭い範囲に揃うとされ、乳頭温泉郷は七軒がそれぞれ別の源泉を持つ。比べるための湯と、籠るための湯の両方がある。冬は豪雪地帯になる場所が多く、最も美しい季節が最も行きにくい季節でもある。
東北新幹線と秋田・山形新幹線が縦の軸になる。仙台から秋保はバスで50分、福島から飯坂は私鉄で25分と、駅からの距離が短い温泉地がある。一方、酸ヶ湯は青森駅からバスで70分、乳頭は田沢湖駅からバスで、いずれも本数が限られる。時刻表を先に見てから行程を組むことになる。紅葉は例年10月上旬から下旬にかけて、山の上から下りてくる。

Ajigasawa Onsen
青森県西津軽郡鰺ヶ沢町、日本海に面した町の温泉。宿は三十万年前の海水が地中に閉じ込められてできた「化石海水」の湯だと説明し、泉質をナトリウム・塩化物強塩泉とする。北は日本海、南は世界自然遺産の白神山地。五能線の鰺ケ沢駅から徒歩5分。
Akakura Onsen (Yamagata)
山形県最上町、小国川の両岸に宿が並ぶ温泉街。山形県の公式観光サイトは開湯を1100余年前とし、863年に慈覚大師が錫杖で岩を掘ったところ湯が噴出したと伝える。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉、泉温60〜90度。湯量が豊富で全館かけ流しだと県は書く。陸羽東線の赤倉温泉駅から車で5分。

Akayu Onsen
寛治7年(1093年)、源義家の弟義綱が傷ついた兵を湯に入れ、血で湯が赤く染まったと伝わる山形の古湯。山あいの温泉地が多い山形では珍しく町の中にあり、11軒の旅館と3つの公衆浴場が点在する。米沢藩上杉家が御殿を構えた湯で、6つのワイナリーを持つぶどうの町でもある。

Akinomiya Onsen
秋田県湯沢市、栗駒国定公園の西側にある温泉郷。日本温泉協会は高松岳の西側山麓に位置し、役内川に沿って点在する湯ノ岱、稲住、鷹ノ湯、湯ノ又などを総称して秋の宮温泉郷と呼ぶと書く。国民保養温泉地で、環境省の一覧にも秋ノ宮温泉国民保養温泉地計画が載る。秋田県内でもっとも古い温泉ともいわれ、鷹の湯温泉は奈良時代の養老年間に行基法師が見つけたと伝える。

Akiu Onsen
仙台市街から車で30分。名取川の渓谷に沿って宿が並び、古くは奥州三名湯のひとつに数えられてきた。

Amihari Onsen
岩手県岩手郡雫石町、岩手山の南麓にある一軒宿の温泉。元湯は2キロほど山を登った犬倉山の爆裂火口跡にあり、高温の蒸気に沢水を混ぜて湯をつくり、引湯管で引いてくる。泉質は単純温泉・硫黄泉(硫化水素型)でpH4.1。沢水の量で濁り方が変わり、春夏秋は青味がかった白濁、冬は無色に近くなる。本館の大釈の湯・白泉の湯、日帰りの薬師の湯、野天の仙女の湯、鹿追足湯をあわせて「網張五湯」と呼ぶ。

Aone Onsen
宮城県柴田郡川崎町、蔵王連峰の山麓にある温泉地。川崎町は「伊達家一門の湯治湯として利用された湯の里。開湯490余年」と書く。湯元不忘閣は、伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」という思いから不忘と名付けたと伝え、本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財に指定されている。共同浴場「じゃっぽの湯」と二つの足湯がある。

Aoni Onsen
青森県黒石市、黒石温泉郷のいちばん山深いところにある一軒宿の温泉。宿は1929年(昭和4年)に歌人の丹羽洋岳が開いたと書く。各室に電灯がなく、夜はランプの明かりだけで過ごす。携帯の電波も届かない。四つの風呂はすべて源泉かけ流しで、泉温47.3度の単純泉。冬季は一般車両が通行止めになり、シャトルバスで入る。

Asamushi Onsen
青森市の東、陸奥湾に面した温泉地。「青森の奥座敷」と呼ばれ、駅を出れば海と温泉街がある。湯の島が湾に浮かび、夏は海水浴場になる。

Ashinomaki Onsen
会津若松の南、大川の渓谷に宿が並ぶ温泉地。大内宿と塔のへつりが近く、会津を回る行程の宿泊地になる。会津鉄道の芦ノ牧温泉駅から10分。

Atsumi Onsen
日本海に近い山形県南西部の温泉地。温海川沿いの温泉街で毎朝、朝市が開かれる。鶴岡から電車で30分、庄内を回る行程の宿泊地になる。

Atsushio Onsen
600余年前、示現寺の源翁禅師が開いたと伝わる会津の奥座敷。名の通り熱くて塩っぱい湯で、塩分が強く72度の「熱い塩湯」と福島県の観光サイトは案内し、宿の一つは65.5度の食塩泉と書く。「子宝の湯」といわれ、温泉街の入口に子育て地蔵尊が立つ。1984年に廃線になった日中線の終点で、昭和13年の熱塩駅の駅舎が記念館として残る。喜多方の蔵の町並みとラーメンまで車で20分、喜多方駅からバス20分。

Bandai-Atami Onsen
郡山の奥座敷と呼ばれる福島県中部の温泉地。静岡の熱海とは別で、萩姫の伝説を持つ。アルカリ性の湯が「美人の湯」と呼ばれ、郡山駅から電車で15分。

Bobata Onsen
福島県石川郡石川町母畑、北須川の谷にある温泉地。福島県観光物産交流協会は母畑・石川温泉郷を「静かな山間の町に点在する大小4つの温泉の総称」とし、「東北でも有数のラジウム温泉地として知られています」と書く。平安時代、八幡太郎義家が馬の傷をこの谷の水で洗ったところ数日で癒えたという開湯伝説が伝わる。三日入れば効くという「三日湯」の言い伝えがある。

Dai Onsen
岩手県花巻市、山峡の細い坂道に宿が並ぶ温泉地。台温泉旅館組合は、十数か所から湧く源泉を宿ごとに使い分けていると書く。泉温96度・88.4度・76度の三系統が示され、硫黄の匂う湯がある。南部藩で最も早く開けた温泉で、1922年に湯を引いて花巻温泉が開かれた。

Dake Onsen
安達太良山の中腹から8キロ引いてきた酸性泉。東北では珍しい酸性の湯で、高村光太郎『智恵子抄』の「ほんとの空」の山の麓にある。二本松駅からバス25分。

Dake Onsen Hirosaki
青森県弘前市、岩木山の南側の山麓にある温泉地。嶽温泉旅館組合は延宝2年(1674年)に杣夫の野呂長五郎がキツネを追って雪穴の湯を見つけたのが始まりとし、寛政8年(1794年)の火事のあと1000メートルほど下に湯小屋を建てて四季を通じて住むようになったのが今の嶽温泉だと書く。硫黄の匂いが濃い濁り湯。弘前駅からバスで50分。

Doroyu Onsen
秋田県湯沢市高松、山奥のわずかに開けた小盆地にある温泉。明治の温泉宿として栄えてきた歴史の古い湯だと宿は書く。名前は湯の色が濁っていることに由来するとされ、病に苦しむ乙女のために天狗が透明の湯を白く変えたという伝えが残る。奥山旅館は新湯・天狗の湯・川の湯という三つの源泉を持ち、大露天風呂、混浴露天、女性専用露天、男女別内湯に分けて使う。大露天風呂は積雪のため11月から5月下旬は休み。日本秘湯を守る会の会員宿。

Koganezaki Furofushi Onsen
青森県西津軽郡深浦町、日本海に突き出た黄金崎の波打ち際に湧く温泉。泉質は含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉で、湧いた瞬間は透明だが空気に触れて酸化し赤褐色になる。地下200メートルから1分間に400リットル、52.2度で湧く。海と一体になった露天風呂は高波のときに海水が入り込むほど海に近く、照明がないため日の出から日没までの利用。深浦町は「日本の夕陽百選」に選ばれている。

Futamata Onsen
南会津の山奥、二岐山の麓の標高800メートルの渓谷にある温泉地。平安中期からの岩風呂と伝わり、川床の岩盤の亀裂から湯が自噴し、水流で削られた甌穴の底から湧く湯に入れる宿がある。江戸時代から旅籠を営む老舗を含む数軒の宿がある。カルシウム-硫酸塩泉。新白河駅から1日1便の予約制バスで90分。

Ginzan Onsen
銀山川の両岸に大正から昭和初期の木造旅館が並ぶ。夜、ガス灯に照らされた雪の街並みは、日本の温泉地でも他に代えがたい風景になる。

Goshogake Onsen
秋田県鹿角市八幡平、十和田八幡平国立公園の中にある一軒宿の温泉。開湯三百余年で、「馬で来て、足駄で帰る、後生掛」と謡われた湯治湯。源泉はオナメ・モトメの湯、泉温93.4度の単純硫黄泉でpH3.01の弱酸性。泥成分で灰白色に濁る。総木造りの大浴場に箱蒸し風呂、泥湯、火山風呂、蒸気サウナなど七つの湯があり、全浴槽が源泉かけ流し(温度調節の加水のみ)。天然地熱のオンドル部屋が名物。

Hanamaki Onsen
豊沢川と台川の谷に十二の温泉地が点在する。宮沢賢治が歩いた土地であり、鉛温泉の立って入る白猿の湯が知られる。

Higashi-Naruko Onsen
宮城県大崎市、鳴子温泉郷を構成する五つのうちのひとつ。仙台藩の御殿湯が置かれた温泉で、駅の名前も鳴子御殿湯という。大崎市は古き良き湯治文化を今に伝える宿が多い静かな温泉地と書く。泉質は重曹泉、食塩泉、硫酸塩泉。2016年に温泉郷全体が国民保養温泉地に指定された。

Higashine Onsen
山形県東根市温泉町、さくらんぼ東根温泉とも呼ばれる温泉地。灌漑用水を求めて掘った井戸から明治43年に湯が出たのが始まりで、東根市観光物産協会は掘り当てたときの温度を48度、湧出量を毎分36リットルほどと記している。泉質は硫酸塩泉やナトリウム塩化物泉。三か所を回れる温泉手形があり、温泉街には足湯もある。東根市はさくらんぼの産地として知られる。

Higashiyama Onsen
会津若松の奥座敷。湯川の渓谷に沿って宿が並び、会津の城下町から車で20分という位置にある。

Hijiori Onsen
大同2年(807年)の開湯を伝え、2007年に1200年を迎えた山形の湯治場。月山の麓、銅山川沿いの小さな温泉街に20軒の旅館が並び、冬を除く毎日、早朝5時から朝市が立つ。ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉。自炊のできる宿が残る。新庄駅からバスで60分。

Hyakuzawa Onsen
岩木山の南東麓、岩木山神社のそばに湧く温泉地。弘前市観光情報サイトは、鉄分を含むやや赤っぽい泉質で「熱の湯」としても有名、湯上がりの保温状態に定評があると書く。泉温48.5度。岩木山麓には嶽温泉や湯段温泉もある。

Iizaka Onsen
松尾芭蕉も湯に入った奥州の古湯。摺上川沿いに九つの共同浴場が残り、熱い湯に短く入る作法が今も生きている。
Itadome Onsen
黒石温泉郷の四つの温泉地のうちの一つ。浅瀬石川のほとりにあり、青森県観光情報サイトは、客室や浴場から川のせせらぎと雄大な岩木山の景観を楽しめると書く。黒石観光協会は泉質をカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉としている。

Iwaki Yumoto Onsen
福島県いわき市、常磐線湯本駅の周辺に広がる温泉地。いわき市観光サイトは1300年以上の歴史を持ち、有馬・道後と並んで日本三古泉に選ばれているとし、毎分5.5トンという湯量と珍しい硫黄泉を掲げる。共同浴場「さはこの湯」は源泉かけ流し。

Iwase Yumoto Onsen
福島県岩瀬郡天栄村、二岐山の麓にある小さな温泉地。天栄村は「昔にタイムスリップしたような茅葺き屋根の旅館からは素朴さが漂い、落ちついた風情が感じられます」と書く。環境省が指定する国民保養温泉地で、計画の名称は「二岐・岩瀬湯本・天栄温泉」。泉質は塩化物泉。茅葺きの古民家がそのまま宿として使われている。

Kamasaki Onsen
600年以上の昔、里人が鎌の先で地面を掘ったところ湯が湧き出たと伝わる、蔵王連峰の麓の谷あいの湯治場。「キズに鎌先」と名高く、奥羽の薬湯として全国の湯治客に親しまれてきた。伊達政宗や片倉小十郎も入ったとされる。鉄分を含む茶色のぬるめの湯で、大正から昭和の木造旅館が残る。白石蔵王駅から車で15分、東京から2時間30分。

Kaminoyama Onsen
1458年、僧の月秀が脛に傷を負った鶴が湯に浸かって癒える姿を見たのが始まりと伝わる、上山城の城下に広がる温泉地。湯町、新湯、葉山など複数の地区に分かれ、150円から入れる共同浴場が点在する。ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩泉。山形新幹線の駅から歩ける。

Kashi Onsen
福島県西白河郡西郷村、阿武隈川の上流の谷にある一軒宿の温泉。白河藩主の松平定信が愛した湯として知られ、定信の別荘だった建物が今も離れとして使われ、西郷村の重要文化財になっている。看板は大岩風呂で、縦5メートル、横15メートル、深さ最大1.2メートル。鳥居の形の湯口から44〜45度の湯が流れ込み、岩盤の足元からは31〜34度の湯がじんわり自噴する。1号源泉も2号源泉も加水・加温なしの源泉かけ流し。日本秘湯を守る会の会員宿。

Kawatabi Onsen
鳴子温泉郷の東の入口にある温泉地。川渡温泉旅館組合は開湯1000年の古湯とし、古くから脚気川渡(かっけかわたび)の名で親しまれたと書く。五軒の宿がそれぞれ自家源泉を持つ。春は菜の花畑が広がる。
Kindaichi Onsen
岩手県二戸市、馬淵川のほとりにある国民保養温泉地。日本温泉協会は、寛永3年(1626年)の発見で、江戸時代には南部藩の指定湯治場「侍の湯」として賑わったと書く。泉質は単純温泉。温泉街には座敷わらしが現れるという旅館がある。二戸駅から車で20分。

Kowakubi Onsen
秋田の雄物川沿い、大仙市強首の田園に湧く温泉。昭和39年、天然ガスを試掘するボーリングでガスではなく大量の温泉が湧いたのが始まり。宿の一つは大正6年築の大庄屋の屋敷をそのまま使う国登録有形文化財で、敷地内で掘り当てた含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉を毎分240リットル以上かけ流す。溶存物質22.24グラムの濃い茶褐色の湯に湯の花が舞う。雄物川の川蟹料理。秋田空港から車16分。
Makukawa Onsen
福島県福島市、土湯峠温泉郷のなかで最も奥にある温泉地。福島市観光コンベンション協会は標高約1,300メートルとし、内湯の単純泉と露天の単純硫黄泉という二つの源泉を持つと書く。豪雪のため冬は閉じる。

Matsukawa Onsen
十和田八幡平国立公園、ブナとナラの原生林に囲まれた標高875メートルの松川沿いの湯。発見は250年ほど前と八幡平市観光協会は案内し、4軒の宿が静かに湯けむりを上げる。泉質は単純硫化水素泉で、湧いた時は無色透明、空気に触れて乳白色に濁る。谷の地面の下の熱で昭和41年に日本で最初の地熱発電所が運転を始めた土地で、宿の暖房も温泉の蒸気で賄う。三ツ石山と姥倉への登山口、冬は下倉スキー場。盛岡駅からバスで110分、1日2本。

Nakanosawa Onsen
安達太良山の西麓、磐梯山との間の標高1,000メートルの高原にある温泉街。源泉は安達太良山の噴火口近くに湧く沼尻元湯で、毎分13,400リットルという単一口の自然湧出量は日本一とされ、約7キロを引湯して中ノ沢のすべての宿にかけ流す。pH1.7から2.1の強酸性の硫黄泉だが、長いパイプで揉まれて届くため肌当たりはシルクのようだと温泉郷は書く。沼尻鉱山の全盛期から湯治湯として栄え、名物は笹だんごと中ノ沢こけし。猪苗代駅からバス30分。
Nakayamadaira Onsen
鳴子温泉郷の五つの温泉地のうち、最も西にある一つ。中山平温泉観光協会は、アルカリ度の高いぬるぬるした感触から「うなぎ湯」と呼ばれていると書く。環境省指定の国民保養温泉地。紅葉の名所・鳴子峡の南西約1キロ。

Namari Onsen
岩手県花巻市、豊沢川の谷にある花巻温泉郷の一地区。一軒宿が湯の上に建ち、湯船の底から源泉が湧く立って入る岩風呂がある。宿は開湯を1443年頃、旅館としての創業を1786年とし、源泉5本すべてを加水も加温も循環もせずに使うと書く。宮沢賢治の童話に湯の名が出てくる。

Namegawa Onsen
山形県米沢市大字大沢字滑川、吾妻連峰の奥にある一軒宿の温泉。日本秘湯を守る会は泉質を含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉、源泉温度40.4度から53.6度、湧出量毎分150リットルとし、青白く濁る湯と書く。除雪が入らないため冬は休業し、4月下旬から11月上旬までの期間営業。日本の滝百選の滑川大滝への登山口でもある。

Naruko Onsen
国内に存在する泉質のうち、大半をこの一帯で網羅できる。狭い範囲に多様な湯が集中する、東北屈指の温泉密集地。

Noji Onsen
福島県福島市、土湯峠温泉郷の一つ。福島市観光コンベンション協会は、安達太良連峰の最北端・鬼面山の北側中腹、標高1,200メートルの高所にあると書く。乳白色に濁る単純硫黄泉で、源泉かけ流し。

Numajiri Onsen
福島県猪苗代町、安達太良山の中腹にある温泉。源泉は噴火口付近の標高1250メートルに湧く沼尻元湯で、宿はpH2.1、湧出量毎分13,400リットル、泉温68.3度と公表している。酸性の硫黄泉で、湯の色は白濁することも泥湯のようになることもある。猪苗代駅から車で20分。

Nuruyu Onsen
青森県黒石市、浅瀬石川沿いにある黒石温泉郷の玄関口。共同浴場のまわりに「客舎」と呼ばれる宿が並び、自炊しながら二週間ほど滞在する湯治客で賑わった。今も客舎が残る数少ない温泉地。傷ついた鶴が湯浴びして飛び立ったという伝えから「鶴の湯」とも呼ばれる。津軽こけしの産地でもある。黒石駅からバスで20分。

Nyuto Onsen
ブナの原生林に七つの宿が点在する温泉郷。宿ごとに源泉が異なり、白濁した湯から透明な湯まで性格がまったく違う。

Obara Onsen
宮城県白石市、小原渓谷に面した温泉地。宮城県観光連盟は開湯800年ともいわれる温泉郷とし、「目に小原」とも呼ばれてきたと書く。川沿いには白石市営の岩風呂「かつらの湯」があり、階段を下りた先が洞窟のような浴室になっている。
Ochiai Onsen
黒石温泉郷の四つの温泉地のうちの一つ。温湯と板留の間にあり、浅瀬石川に沿っている。黒石観光協会は泉質をカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉としている。共同浴場があり、宿は三軒。

Oga Onsen
日本海に突き出た男鹿半島の北部、坂上田村麻呂が東征の際に見つけて兵を休めたと伝わる湯。佐竹公も好んで入り、明治には石灰岩の採掘に関わる人が使って石山温泉と呼ばれた。海水に似た塩分を含む熱の湯で、ユネスコ無形文化遺産のナマハゲの土地。なまはげ太鼓の常設公演と、熱した石で魚介の汁を煮る石焼料理で知られる。6軒の宿がある。

Onikoube Onsen
鳴子温泉郷の五つの温泉地のうち、最も奥にある一つ。大崎市は、間欠泉をはじめとする大自然の息吹を間近に感じられるアクティブでダイナミックな名湯と書く。10分おきに15メートル噴き上がる間欠泉と、熱湯が吹き出す吹上地獄がある。

Onogawa Onsen
小野小町が病を癒したと伝わる米沢の奥座敷。伊達政宗が落馬の骨折を湯治した記録が残り、上杉鷹山は湯から塩を取ろうとした。含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物泉をpH6.9の中性で、約80度と約36度の源泉を混ぜて加水せずにかけ流す。飲泉でき、3種類の蛍が飛ぶ。

Osawa Onsen
岩手県花巻市、豊沢川沿いの一軒宿。旅館の山水閣と自炊の湯治屋、かやぶきの菊水舘という三つの館が並ぶ。豊沢川に面した混浴の大露天「大沢の湯」が名物。宿は千二百年の湯めぐりの里を名乗り、坂上田村麻呂の伝説と宮沢賢治・高村光太郎ゆかりの湯を伝える。

Oshuku Onsen
盛岡の西、雫石町の山あいに湧く開湯450年の温泉。一羽の鶯が傷を湯に浸して治していたという伝承が名の由来。鶯宿川に沿って約2キロにわたり旅館とホテルが並ぶ。源泉は50〜60度のアルカリ性単純泉で、宿によっては熱い湯を「湯もみ」で冷ましてから入る。盛岡駅からバスで50分。

Owani Onsen
弘前の南、津軽藩主も湯治に訪れたと伝わる古い温泉地。温泉の熱で育てる「大鰐温泉もやし」で知られ、冬はスキー場になる。弘前から電車で15分。

Oyasukyo Onsen
秋田県湯沢市皆瀬、皆瀬川が両岸を深く削った小安峡の谷にある温泉。峡谷の岩の割れ目から98度の熱湯と蒸気が音を立てて噴き出す「大噴湯」が名所で、遊歩道から間近に見られる。泉質は単純温泉の弱アルカリ性で、源泉は80度と高いため宿は加水して使う。栗駒国定公園の一角にあり、紅葉は9月下旬から10月中旬。泥湯温泉や秋の宮温泉郷が同じ湯沢市内にある。湯沢駅からバスで50分。

Oyu Onsen Akita
秋田県鹿角市十和田大湯、大湯川沿いに湧く温泉地。鹿角の公式観光サイトは800年以上の歴史を持つ温泉地とし、江戸時代には南部藩の保養温泉地として指定されたと書く。泉質は肌にやさしく湯冷めしにくいナトリウム塩化物泉。上の湯、下の湯、川原の湯、荒瀬の四つの共同浴場が今も地元の人に使われている。世界文化遺産の大湯環状列石が同じ大湯地区にある。

Sakunami Onsen
秋保と並ぶ「仙台の奥座敷」。広瀬川の上流、仙台と山形を結ぶ仙山線の途中にあり、ウイスキーの蒸溜所と作並系こけしで知られる。仙台駅から40分。

Semi Onsen
小国川の清流に沿って宿が並ぶ、義経と弁慶の伝説の湯。文治3年(1187年)、頼朝に追われて平泉へ向かう義経一行がこの地に差しかかった時、身重の北の方が産気づき、産湯を探して沢へ下りた弁慶が湯煙の立つ大岩を薙刀で突くと湯が噴き出したと伝わる。生まれた亀若丸の産湯を使い、弁慶が見つけた薬研湯が今も川辺に湧く。江戸時代は戸沢藩主の奥座敷。ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、67.3度。陸羽東線の瀬見温泉駅から歩け、新庄駅からタクシー20分。
Semi Onsen (Iwate)
岩手県北上市和賀町、夏油高原の山に囲まれた一軒宿の温泉。宿は三つの源泉と七つの風呂を持つとし、化粧水のようなとろみのある「美人の湯」を掲げる。大浴場の露天風呂は現在閉鎖中で、再開時期は未定。北上駅から車で25分、無料送迎がある。

Shidotaira Onsen
岩手県花巻市、豊沢川の渓谷沿いにある花巻温泉郷の一地区。大型の宿があり、全長25メートルの眺望風呂や渓流展望の半露天、溶岩サウナ、洞窟サウナなどを備える。鉛温泉や大沢温泉が湯治宿の性格を残すのに対し、志戸平は設備の整った温泉地である。

Shimofuro Onsen
青森県下北郡風間浦村、津軽海峡に面した本州最北の温泉郷のひとつ。室町時代の記録にも残る湯治場で、厳寒の海から戻った漁師が体を温めてきた。大湯・新湯・浜湯という泉質の違う源泉があり、いずれも硫黄を含む。共同浴場の大湯と新湯は2020年11月30日に営業を終え、二つの源泉を引く「海峡の湯」に統合された。井上靖は小説『海峡』でこの湯を書いた。対岸には北海道が見え、冬は大間のマグロとあんこうの季節。

Shirabu Onsen
西吾妻山の麓、標高900メートルほどの山あいにある鎌倉末期開湯の湯治場。白い斑点のある鷹が湯で傷を癒したと伝わり、名は先住民の言葉で霧氷のできる場所を意味する「シラブ」から来る。茅葺き屋根の宿が残り、湯量は毎分約1,500リットルと宿の一つは書く。含硫黄・カルシウム-硫酸塩泉。天元台高原と西吾妻山の登山口。
Suijin Onsen
岩手県北上市和賀町岩崎、北上から夏油高原へ向かう道沿いにある温泉。宿は一軒で、泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性泉)。北上観光コンベンション協会は源泉100パーセントのかけ流しの湯が自慢だと書く。保養所の性格が強く、合宿や宴会を受け入れている。北上駅から車で20分。

Sukawa Onsen
岩手・宮城・秋田の三県にまたがる栗駒山の八合目、標高1,126メートルに湧く温泉。873年の『日本三代実録』に酢川として記されると宿は書く。pH2.2の強酸性で、毎分6,000リットルという全国屈指の湧出量。泉質は酸性・含硫黄・鉄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)と一関温泉郷は示す。30人から50人が入る大露天風呂と、噴気で体を蒸す天然蒸し風呂「おいらん風呂」がある。深い雪に閉ざされるため、営業は例年4月下旬から11月上旬。

Sukayu Onsen
八甲田の山中に一軒だけ建つ湯治宿。総ヒバ造りの千人風呂は柱のない広間に湯船が並び、国民保養温泉地の第一号に指定された。

Takayu Onsen
吾妻連峰の中腹に湧く白濁の硫黄泉。自然湧出の湯を加水せず使う宿が多く、奥州三高湯のひとつに数えられる。

Tamagawa Onsen
一か所からの湧出量が日本一とされる強酸性泉。pH1.2の湯が毎分9,000リットル噴き出し、岩盤浴を目的とした長期滞在者が絶えない。

Tendo Onsen
明治44年、田んぼの中に高温の源泉を掘り当てて始まった山形の温泉地。将棋駒の生産量が日本一の天童市にあり、竜王戦などのタイトル戦が毎年のように開かれる。ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉で、さくらんぼの季節と重なる初夏に人が集まる。

Togatta Onsen
蔵王連峰の東麓、宮城側にある温泉地。二つの共同浴場が温泉街の中心にあり、遠刈田系こけしの産地として工人の店が並ぶ。

Toshichi Onsen
岩手県八幡平市、八幡平の山頂近く標高1400メートルにある一軒宿の温泉。盛岡・八幡平広域観光エリアの公式サイトは東北で最も高い場所にある温泉とし、五つの露天風呂の湯床からぶくぶくと湯が湧いていると書く。白濁した単純硫黄泉で源泉掛け流し。営業は4月下旬から10月下旬まで。

Towadako Kohan Onsen
青森県十和田市の休屋地区、十和田湖のほとりにある温泉地。十和田八幡平国立公園のなかにある。2003年に地下深くまで掘って湧出した新しい温泉で、それまで十和田湖畔には温泉がなかった。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉。乙女の像と十和田神社が歩いて行ける距離にあり、奥入瀬渓流へも近い。

Tsuchiyu Onsen
吾妻連峰の入口にある温泉地。こけしの産地として知られ、荒川の谷に沿って宿が並ぶ。地熱を使った発電が行われている。

Tsunagi Onsen
盛岡の奥座敷、御所湖のほとりに宿が並ぶ温泉。約900年前、前九年の役で源義家が愛馬を石に繋いで湯に入れ、矢傷を癒したという繋石の伝説が名の由来。六つの源泉から毎分約2,000リットルが湧き、pH8.7〜9.5の高いアルカリ性の単純硫黄泉。昭和55年の御所ダムで旧温泉街は湖底に沈み、湖畔に移った。盛岡駅からバス30分、角館や平泉、八幡平への拠点になる。

Tsuta Onsen
南八甲田のブナの森、奥入瀬渓流の入口近くに一軒だけ建つ宿の温泉。久安3年(1147年)にはこの地に湯治小屋があったと文献に残る。源泉の上に浴槽があり、湯船の底板から空気に触れていない湯が湧く「源泉湧き流し」の湯。明治の文人大町桂月がここに本籍を移して没し、周囲の蔦沼は紅葉が水面に映る景色で知られる。

Ubayu Onsen
山形県米沢市大沢、吾妻連峰の北側、標高1,300メートルの谷間にある一軒宿の温泉。三方を奇岩の絶壁に囲まれ、岩壁から噴き出す湯口は六か所ある。宿が使うのはそのうち一本で、残りは川へ流れ落ちる。泉質は単純酸性硫黄温泉で、青みがかった乳白色。加水も加温もせず源泉をかけ流す。浴槽は内湯2と露天3で、露天には混浴と女性専用がある。深い雪のため営業は4月下旬から11月上旬。日本秘湯を守る会の会員宿。

Yachi Onsen
青森県十和田市、八甲田の山中にある一軒宿の温泉。開湯400年以上を数え、日本三秘湯のひとつに挙げられる。湯は二つある。浴槽の底から直接湧く38度の「下の湯」は無色透明で霊泉と呼ばれ、硫黄の湯の花で白濁した42度の「上の湯」は熱湯と呼ばれる。ぬるい下の湯に長く浸かってから上の湯で温まる入り方をする。周りは高山植物が自生する谷地湿原。冬の積雪は酸ヶ湯より多い5メートル。青森駅からバスで2時間。

Yagen Onsen
青森県むつ市大畑町、下北半島国定公園のなかにある温泉郷。むつ市は津軽海峡に注ぐ大畑川の上流約10キロの渓谷沿いにある薬研温泉と、さらに約2キロ上流の奥薬研温泉の二つからなると説明する。泉質は無色透明の弱アルカリ性単純泉。奥薬研にはかっぱ伝説が残り、市営の露天風呂「元祖かっぱの湯」と「夫婦かっぱの湯」がある。紅葉は10月下旬から11月上旬。
Yujimata Onsen
福島県塙町、阿武隈山中の標高500メートル近い丘陵地にある湯治場。福島県南観光公式サイトは、幕末の儒学者・藤田東湖が中風の療養に訪れ病を治したと伝わるとし、古くから「中風の湯」として知られると書く。花崗岩の割れ目から自噴する源泉をそのまま囲った岩風呂があり、泉温は40度ほど。宿は3軒と共同浴場が一つ。

Yunohama Onsen
庄内、日本海の砂浜に沿って宿が並ぶ温泉地。天喜年間(1053〜58年)に亀が海辺の湯で傷を癒していたという伝説を開湯とし、1000年の歴史を伝える。ナトリウム・カルシウム塩化物泉。夕日が海に沈む。庄内空港から車で10分、鶴岡駅からバスで40分。

Yunokami Onsen
阿賀川(大川)の渓谷沿いにある会津の奥座敷。傷ついた猿が湯で傷を癒したという猿湯の伝説を持ち、江戸時代から湯治場として賑わった。日本で唯一の茅葺き屋根の駅舎で知られ、江戸時代の宿場町が残る大内宿と、天然記念物の渓谷「塔のへつり」の玄関口にあたる。弱アルカリ性の単純温泉を約30軒の宿で使う。

Yutagawa Onsen
開湯1300年、竹林と梅林に囲まれた鶴岡の奥座敷。国民保養温泉地に指定され、温泉街のすべての浴槽が源泉かけ流しだと宿の一つは書く。正面の湯と田の湯という二つの共同浴場があり、藤沢周平の映画「たそがれ清兵衛」のロケ地の神社が残る。春の孟宗汁と300本の梅林で知られる。

Yuze Onsen
秋田県鹿角市八幡平、米代川の湯瀬渓谷沿いにある温泉地。鹿角の公式観光サイトは、アルカリ性単純温泉で無色透明・無臭のやさしい泉質とし、群馬の川中温泉・和歌山の龍神温泉と並ぶ日本三大美人の湯に数えられると書く。川の瀬から湯が湧いていたことが名前の由来。十和田湖と八幡平の中間にあり、青森・秋田・岩手の三県境に近い。

Zao Onsen
pH1.6という国内屈指の強酸性泉。冬は樹氷、湯は白濁——東北の温泉地のなかでも刺激の強さで際立っている。