
芦之湯温泉
Ashinoyu Onsen
駒ヶ岳の麓、箱根旧街道(国道1号)沿いに開けた閑静な温泉地。箱根七湯の一つで、寛文2年(1662年)に勝間田清左衛門が湿原を開拓して温泉の基礎を築き、江戸時代を通じて長逗留の湯治客と文人墨客で賑わった。1811年の『七湯枝折』は箱根の温泉の中でも主と称えた。白く濁る硫黄泉と湯の花沢から引く重曹泉の二つの湯があり、1715年創業のきのくにやが自家源泉を守る。文人が集った東光庵熊野権現旧跡、箱根石仏群が近い。芦ノ湖まで車で10分。
関東の温泉地を68件掲載しています。 泉質・pH・泉温・アクセスを同じ形式で並べているので、 名前を知らない温泉地でも中身から選べます。
関東の湯は、東京からの距離で性格が分かれる。箱根湯本は新宿から特急で85分、鬼怒川は浅草から乗り換えなしで2時間、熱海は東京から新幹線で40分。いずれも日帰りが成立する。一方、草津はpH2.1前後の強い酸性泉、万座は標高およそ1,800メートルの濃い硫黄泉で、行きにくさと引き換えに他では得られない湯がある。同じ箱根でも、麓の湯本は無色透明の単純温泉、山を上がった仙石原や強羅では大涌谷から引いた白濁の硫黄泉に入れる。
東京から二時間以内に収まる温泉地が多く、週末の一泊で組める。箱根は湯本を起点に登山鉄道とロープウェイで周遊路が確立しており、箱根フリーパスで乗り放題になる。那須塩原駅は那須と塩原の両方への入口で、車があれば一泊二日で両方回れる。草津へは東京から直通の高速バスがあり、乗り換えなしで温泉街に着ける。紅葉期は道路が渋滞するので移動時間を多めに見ておきたい。

Ashinoyu Onsen
駒ヶ岳の麓、箱根旧街道(国道1号)沿いに開けた閑静な温泉地。箱根七湯の一つで、寛文2年(1662年)に勝間田清左衛門が湿原を開拓して温泉の基礎を築き、江戸時代を通じて長逗留の湯治客と文人墨客で賑わった。1811年の『七湯枝折』は箱根の温泉の中でも主と称えた。白く濁る硫黄泉と湯の花沢から引く重曹泉の二つの湯があり、1715年創業のきのくにやが自家源泉を守る。文人が集った東光庵熊野権現旧跡、箱根石仏群が近い。芦ノ湖まで車で10分。

Bato Onsen
栃木県那須郡那珂川町、那珂川を見下ろす高台に宿が点在する温泉郷。旧馬頭町の名を残す。泉質はpH9.7のアルカリ性単純泉で、入浴中はとろとろ、上がるとすべすべになることから「美人の湯」と呼ばれる。展望露天風呂からは那珂川と那須・日光連山が見える。那珂川は鮎の川として知られ、秋は簗場が並ぶ。那須の喧騒から離れた静かな温泉地。

Chichibu Onsen
埼玉県秩父市の山あいに点在する鉱泉。かつて「秩父七湯」と呼ばれた湯のひとつ「御代の湯」は、文政10年(1827年)に初代おきくばあさんが恒持神社の神のお導きで見つけたと宿は伝える。単純硫黄冷鉱泉で源泉温度は約15度、加温して使う。つるっとした卵の白身のような肌ざわりから「卵水」とも呼ばれる。秩父札所めぐりや秩父夜祭の拠点にもなる。西武秩父駅からタクシー10分。

Chuzenji Onsen
男体山の噴火でせき止められてできた中禅寺湖のほとりに開けた温泉地。湯はここで湧いているのではなく、約12キロ離れた奥日光・湯元から引いている。標高1,269メートルの湖畔で、夏は涼しく、秋は紅葉に囲まれる。日光駅からいろは坂を上ってバスで40分ほど。

Fukuroda Onsen
茨城県大子町、日本三名瀑のひとつ袋田の滝のそばに湧く温泉。平安時代から湯が出ていたと伝えられ、桜田門外の変の首謀格・関鉄之助が匿われて湯治したという話も残る。一度枯渇したが、1936年に宿の初代社長が一年半かけて茨城県初の温泉として再興させた。アルカリ性単純泉でpH8.9、泉温40.1度。湯上がりに肌がすべすべになることから「美人の湯」と呼ばれる。袋田駅からタクシーで5分。

Gora Onsen
箱根の山腹、標高550メートルの斜面に開けた温泉地。大涌谷からの引湯と自家源泉が混在し、宿ごとに湯が違う。

Hakone Yumoto Onsen
新宿から特急で約85分。箱根二十湯の玄関口にあたり、アルカリ性のやわらかな単純温泉が日帰りでも楽しめる。

Hanashiki Onsen
群馬県中之条町の六合(くに)地区、尻焼温泉から800メートルの山中にある一軒宿の湯。中之条町は、猪狩りに訪れた源頼朝が発見し、桜の花びらが一面に敷きつめたように湯に浮かんでいたことから名付けられたとしている。泉質はカルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物温泉。草津温泉から車で25分。

Hinohara Onsen
東京都で唯一の村、西多摩郡檜原村の数馬にある温泉。南秋川の源流域、奥多摩三山の最高峰・三頭山の麓から湧く。村営の「檜原温泉センター 数馬の湯」がアルカリ性単純温泉を使い、泡風呂、ジャグジー、露天風呂、サウナをそろえる。数馬の里には南北朝時代の落人伝説が残り、兜造り(富士系合掌造り)の茅葺き民家が今も数軒残る。武蔵五日市駅からバスで1時間。

Hoshi Onsen
群馬県みなかみ町、三国峠の麓の谷にある一軒宿の温泉。明治8年創業の長寿館だけが建ち、明治28年築の大浴場「法師乃湯」は浴槽の底の玉石の間から湯が湧く足元湧出の湯。本館・法師乃湯・別館の三棟が国の登録有形文化財。与謝野晶子や川端康成が滞在した。

Iiyama Onsen
神奈川県厚木市、東丹沢山麓の東端にある温泉。厚木市は源泉を強アルカリ泉とし、肌がツルツルになることから美人の湯ともいわれると書く。小鮎川に沿って宿が点在し、周辺は飯山白山森林公園で、4月は県内でも有数の桜の名所になる。本厚木駅からバスで20分。

Ikaho Onsen
365段の石段が温泉街の背骨になっている。茶褐色の「黄金の湯」と無色の「白銀の湯」、性格の違う二つの湯をもつ。

Inubosaki Onsen
千葉県銚子市、本州でいちばん早く日が昇る犬吠埼に湧く温泉。白亜紀前期の地層の深さ1,300メートルから汲み上げるナトリウム-塩化物強塩温泉で、宿は「肌美人の塩湯」と呼ぶ。湧出量は毎分200リットル。犬吠埼灯台の前の高台にあり、大露天風呂から太平洋の水平線を望むと地球の丸さが実感できる。銚子電鉄の犬吠駅から徒歩5分。

Isobe Onsen
誰もが知る温泉記号♨の発祥の地。万治4年(1661年)に江戸幕府が出した文書の裏に磯部温泉を記した温泉記号が二つ描かれ、日本最古の温泉記号とされる。妙義山を望む碓氷川沿いの温泉街で、天明3年(1783年)の浅間山大噴火で湧出量が増えた。童話「舌切り雀」の発祥地でもあり、磯部せんべいと夏の鮎料理で知られる。

Isohara Onsen
茨城県北茨城市磯原町、太平洋に面した海辺の温泉。沖に浮かぶ二ツ島を正面に見る宿が建つ。童謡詩人・野口雨情の生まれた町で、磯原駅前には六角堂をかたどった時計塔が立ち、雨情の「シャボン玉」「七つの子」「青い目の人形」を1日7回奏でる。宿の一つは泉質を含硫黄・ナトリウム・塩化物・硫酸塩泉と案内する。冬はあんこう。南へ下れば岡倉天心の五浦海岸と六角堂。

Itamuro Onsen
那須連山の西端、清流那珂川の上流沿いにある山あいの静かな温泉地。康平2年(1059年)に那須三郎宗重が鹿狩りで山奥に入り見つけたと伝わり、効能の高さから「下野の薬湯」と呼ばれる。37度から45度のアルカリ性単純温泉で、昭和46年に国民保養温泉地に指定された。湯治客が納めた杖が温泉神社に並び「杖いらずの湯」とも。綱につかまって立ったまま深い浴槽に浸かる「綱の湯」がこの土地の入り方で、日光国立公園の標高550メートルにある。

Izura Onsen
茨城県北茨城市大津町、太平洋に突き出た五つの入り江「五浦」にある温泉。岡倉天心が明治39年に日本美術院を移し、横山大観や下村観山らが移り住んだ土地で、天心自身の設計による六角堂が岩盤の上に立つ。湯を使うのは六角堂を挟んで建つ五浦観光ホテルの本館と別館大観荘で、源泉温度は71度、泉質はナトリウムカルシウム塩化物泉。海を正面に見る露天風呂「大観の湯」を源泉掛け流しが自慢と宿は書く。冬はあんこうの季節。JR大津港駅から車で5分。

Kamata Kuroyu Onsen
東京都大田区、蒲田駅のすぐそばに湧く黒湯の温泉。関東ローム層の下から汲み上げる黒褐色の冷鉱泉で、泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉、アルカリ性低張性鉱泉。施設は敷地内に源泉を持ち、大浴槽と冷泉浴は源泉掛け流し、露天は循環式と書き分けている。駅西口から徒歩1分という立地で、日帰りでも泊まりでも入れる。大田区は黒湯の銭湯が多い土地で、その一角にある。

Kameyama Onsen
千葉県君津市、房総半島の内陸にある亀山湖のほとりの温泉。地下2,000メートルから毎分600リットル以上が自噴し、湯はチョコレート色をしている。色の正体は太古に堆積した植物が溶け込んだ腐植質で、北海道のモール泉や都内の黒湯と同じ仕組みだと宿は説明する。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、pH8.7、成分総計2.70グラム。源泉は27度に届かない冷泉なので、浴槽は循環しながら加温している。JR久留里線の終点、上総亀山駅から徒歩12分。

Kamimoku Onsen
群馬県みなかみ町、利根川の清流沿いにある温泉地。宿は、谷川岳の雪解け水や日本海側に降った雨雪が地中で温められ、およそ17年の歳月を経て湧き出ていると書く。みなかみ町の国民保養温泉地計画に含まれる湯の一つ。上越線上牧駅から歩ける。

Kamogawa Onsen
千葉県鴨川市、外房の海沿いにある温泉。宿が引くのは「鴨川温泉なぎさの湯」で、鴨川市内山間部の金山ダム付近に湧く源泉をタンクローリーで配湯している。含硫黄・ナトリウム・塩化物炭酸水素塩冷鉱泉で、源泉温度が低いため加水・加温・濾過をして使うと宿は明記する。太海海岸は伊勢えび、あわび、さざえの特産地。鴨川シーワールドまで車13分。

Kawafuru Onsen
群馬県みなかみ町、赤谷川の渓谷に湧く一軒宿の温泉。宿は泉温39.9度と案内し、ぬる湯に長く浸かる持続浴の湯治場として続いてきた。「川古みやげは一つ杖をすて」と古くから詠われる。環境省の国民保養温泉地、みなかみ18湯の一つ。

Kawaji Onsen
鬼怒川と男鹿川が合流する渓谷の温泉地。江戸時代の享保年間、男鹿川の氾濫で発見されたと伝わり、「傷は川治、やけどは滝(鬼怒川)」と言われてきたアルカリ性単純泉。渓流沿いの露天風呂「薬師の湯」があり、龍王峡へ歩ける。浅草から東武・野岩鉄道で2時間30分ほど。

Kawamata Onsen
栃木県日光市、鬼怒川の最上流にある温泉地。日光市は泉質を単純泉、ナトリウム塩化物泉とし、川沿いの客室や露天風呂が多いと書く。温泉街の中心には河原から熱湯が噴き上がる間欠泉があり、手前には瀬戸合峡という渓谷がある。
Kawanaka Onsen
群馬県東吾妻町、雁ヶ沢川のほとりにある一軒宿の温泉。東吾妻町は、和歌山の龍神温泉、島根の湯の川温泉と並ぶ「日本三美人の湯」として知られると書く。ぬるめの無色透明の湯に長く浸かる温泉地である。

Kawarayu Onsen
1193年に狩りをしていた源頼朝が湯気を見つけて掘り当てたと伝わる湯。酸性の強い草津とは反対の優しい湯で「草津温泉の上がり湯」と呼ばれた。八ッ場ダムの建設で温泉街ごと高台へ移り、平成26年(2014年)7月に新天地で再出発、旧源泉と新源泉を混ぜた含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉、79.3度の湯を引く。毎年1月20日の早朝5時、ふんどし姿の男たちが湯をかけ合う奇祭「湯かけ祭り」が、新しい温泉街で続いている。共同浴場「王湯」。上野から特急で2時間15分。

Kazawa Onsen
群馬県吾妻郡嬬恋村、湯の丸高原の群馬側にある温泉地。環境省の国民保養温泉地計画の一覧に鹿沢温泉国民保養温泉地計画が載る。日本温泉協会は昔「山の湯」と呼ばれ、長野県東御市からの湯治客が多く、その街道を「湯道」と称したと書く。湯道には一町ごとに百体の道しるべ観音が置かれた。「雪山讃歌」発祥の地でもある。

Kinugawa Onsen
鬼怒川の渓谷に大型宿が並ぶ、関東屈指の規模を持つ温泉地。日光へ向かう途上にあり、東京から乗り換えなしで着ける。

Kirizumi Onsen
群馬県安中市、標高1,100メートルの山中に湧く温泉。かつては多くの宿が並んだが、安中市によれば現在営業しているのは金湯館一軒だけ。駐車場から宿まで徒歩30分という場所にある。伊藤博文や与謝野晶子が訪れ、森村誠一『人間の証明』と西条八十の詩の舞台になった。

Kozakuji Onsen
神奈川県厚木市七沢、東丹沢大山国定公園のなかにある一軒宿の温泉。宿は大沢川沿いに湧く強アルカリ源泉だとし、丹沢・大山エリアナビは滑らかな肌ざわりの湯を美人の湯、子宝の湯ともいわれると書く。昭和初期に建てられた木造2階建ての本館が残る。本厚木駅からバスと徒歩で50分ほど。

Kusatsu Onsen
毎分4,000リットルを超える自然湧出量を誇る、日本三名泉のひとつ。pH2.1の強い酸性泉が湯畑から白い湯けむりを上げ続けている。

Manza Onsen
標高1,800メートル、日本でも有数の高所にある温泉地。硫黄の含有量が国内最高水準とされ、乳白色の湯が雲の上で湧いている。

Minakami Onsen
利根川の上流、谷川岳の麓に広がる温泉郷。水上を中心に宝川や湯檜曽など複数の温泉地が谷に沿って点在し、川遊びと山歩きの拠点になる。

Miyanoshita Onsen
熊野神社のお宮の下に開けた、応永5年(1398年)に自然湧出が見つかった箱根七湯の一つ。明治11年に富士屋ホテルが開業して外国人の保養地となり、明治・大正の建物が残るノスタルジックな街並みが今も続く。ナトリウム-塩化物泉と単純温泉、源泉21本、湧出量は毎分1,999リットルと箱根町観光協会は案内する。

Naguri Onsen
埼玉県飯能市下名栗、奥武蔵の名栗渓谷にある一軒宿の温泉。宿は百年の間、先代から受け継いできた柔らかな冷鉱泉だと書く。自家源泉から配湯するアルカリ性の鉱泉で、湯の花が浮くことがある。露天風呂付きの展望大浴場が二つと、離れ家「桧香庵」に木・土・岩の貸切風呂が三つ。池袋から飯能まで特急38分、そこから送迎バスで30分という近さ。

Nakagawa Onsen
神奈川県山北町、西丹沢の中川川沿いにある温泉地。武田信玄が合戦で傷ついた兵を湯治させたと伝わり「信玄の隠し湯」とも呼ばれる。pH10を超えるアルカリ性単純泉で、丹沢湖が近い。

Nanasawa Onsen
神奈川県厚木市、大山の東麓にある温泉地。厚木市は東丹沢七沢温泉郷として案内し、pH10を超える強アルカリ性の湯でつるつると優しい肌ざわりが特徴だと書く。新宿から1時間半で着く、東京に最も近い強アルカリ泉の一つ。

Nasu Onsen
那須岳の山腹に点在する温泉群。開湯1300年を超える鹿の湯を中心に、泉質の異なる湯が谷ごとに湧いている。

Nikko Yumoto Onsen
奥日光、湯ノ湖のほとりに湧く硫黄泉。788年に日光を開いた勝道上人が発見したと伝わり、1954年に最初の国民保養温泉地に指定された三か所の一つ。湧いたときは無色透明の湯が空気に触れて乳白色に変わる。日光駅からバスで1時間20分。

Oarai Onsen
茨城県東茨城郡大洗町、太平洋に面した港町に湧く温泉。泉質はナトリウム-塩化物泉で、入浴後に塩分が肌につき熱の放散を妨げるため保温効果が強く「熱の湯」とも呼ばれると宿は説明する。大洗は冬のあんこう鍋と夏の海水浴で知られ、大洗磯前神社の海中鳥居、アクアワールド茨城県大洗水族館、苫小牧行きのフェリーがある。大洗駅から車3分。

Ogano Onsen
埼玉県秩父郡小鹿野町、秩父市街から山へ入った集落に湧く温泉。源泉は小鹿野大竜寺源泉で、江戸時代から秩父を代表する良湯として名高く、全国的にも珍しい高アルカリ性だと宿は書く。楽天トラベルの施設情報ではアルカリ単純泉。町は「花と歌舞伎と名水のまち」を名乗り、住民だけで演じる小鹿野歌舞伎、わらじカツ丼、ダリア園で知られる。バイクの町としても有名。西武秩父駅から車15分。

Oigami Onsen
赤城の神が大蛇に姿を変え、矢傷を癒した湯で日光の神を追い返したという伝説を持つ、片品川の渓谷の温泉地。「追神」が名の由来とされる。泉温55〜60度前後の単純硫黄泉で、昔から皮膚病に効くとされてきた。4月から11月の毎朝、関東一といわれる朝市が立つ。吹割の滝が近い。

Okukinu Onsen
栃木県日光市川俣、鬼怒川の源流部にある温泉郷。女夫渕から先は一般車が入れないため、4.5キロの遊歩道を1時間20分歩くか、宿の送迎バスに乗るしかない。関東最後の秘境と呼ばれる。加仁湯は泉質の異なる5本の源泉を持ち、湧いたときは無色透明の湯が湯船にたまるうちに白や青白く濁る。加温も加水もしないため、濁り方はその日の湯量や気温で毎日変わる。日本一の高層湿原とされる鬼怒沼への登山口でもある。

Okutama Onsen
東京都西多摩郡奥多摩町、多摩川の氷川渓谷沿いに宿が数軒。源泉は湖底に沈んだ湯だ。昭和32年の小河内ダムの建設で奥多摩湖に沈んだ小河内温泉の源泉を、平成3年にポンプで汲み上げて町の宿数軒に配湯していると宿は書く。源泉名は鶴の湯温泉、アルカリ性単純硫黄泉で源泉温度29.6度。別に麻葉の湯という源泉もあり、奥多摩町には源泉が4つあると宿は案内する。JR奥多摩駅から徒歩数分で、新宿から2時間かからない。
Omaru Onsen
那須連山の主峰・茶臼岳の懐、標高1,300メートルにある一軒宿の温泉。奥那須温泉郷と呼ばれる最奥部にあたる。源泉から流れ出る川をそのまま浴槽にした「川の湯」で知られる。日本秘湯を守る会の会員宿。

Ome Shakujin Onsen
東京都青梅市二俣尾、多摩川の上流に湧く温泉。秩父多摩甲斐国立公園の玄関口にあたり、三方を多摩川の清流に囲まれた一軒宿が湯を引く。泉質はアルカリ性単純硫黄温泉で、源泉名は鶴の湯温泉。かすかに硫黄が香り、肌がすべすべすると宿は書く。2026年7月に宿が全面改装し、これまでなかった露天風呂が新設された。JR石神前駅から徒歩10分、東京駅から約90分。

Oshima Onsen
東京都の伊豆大島、三原山の中腹に湧く温泉。宿は源泉名を三原山温泉とし、地下約300メートルから69度以上の湯を汲み上げていると書く。露天風呂からは原生林越しに三原山が見える。島には海を見下ろす日帰りの露天風呂もある。港から車で20分。
Otoku Onsen
群馬県中之条町の六合(くに)地区、道の駅六合の敷地にある温泉。中之条町は、少し白濁した湯のなかに独特な黒い湯の花が浮かび、弱アルカリ性の肌に優しい美人の湯として人気だと書く。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉。日帰り温泉「くつろぎの湯」は一般500円。

Oze Tokura Onsen
群馬県片品村戸倉、尾瀬の群馬側の入口にある温泉。鳩待峠へ向かう道は交通規制があり、尾瀬へ入る人は戸倉に車を置いて乗合バスに乗り換える。そのため宿が集まっている。泉質はアルカリ単純泉。冬はスキー場が開く。沼田駅から車で50分。

Sarugakyo Onsen
三国峠の群馬側、赤谷湖のほとりにある温泉地。永禄3年(1560年)に上杉謙信が越後から峠を越えて名づけたと伝わる。江戸時代に笹の湯・湯島温泉として賑わった三国街道沿いの温泉街は、昭和33年にダム建設で湖底に沈み、移転して今の猿ヶ京温泉になった。無色透明で湯量が豊富な56度の湯。

Sawatari Onsen
群馬県吾妻郡中之条町、草津と四万のあいだの山あいにある小さな湯。沢渡温泉組合は泉質をカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉とし、無色透明でやわらかい湯を「一浴玉の肌」と呼ぶ。草津の強い酸性の湯で肌を痛めた湯治客がここで肌を整えたという話から「草津の仕上げ湯」と呼ばれてきた。宿は八軒ほど、共同浴場はひとつ。

Sengokuhara Onsen
大涌谷から引いた白濁の硫黄泉に入れる箱根の高原。秋にはススキの草原が一面に広がり、金色の斜面になる。

Shibahara Onsen
埼玉県秩父市の荒川贄川、山あいにある小さな温泉地。江戸時代に数えられた「秩父七湯」の一つで、泉質は単純硫黄冷鉱泉。宿の一つは別名「白美身の湯」とも呼ばれ飲用も可能だと書く。宿は数軒のみ。秩父鉄道の武州日野駅から車で7分。

Shima Onsen
四万の病に効くという名が示すとおり、飲泉も行われてきた湯治の里。国民保養温泉地の第一号に指定され、渓谷に沿って静かな宿が並ぶ。

Shiobara Onsen
箒川の渓谷に沿って十一の温泉地が連なる。泉質も湯の色も一つずつ違い、一つの谷のなかで湯めぐりが完結する。

Shirako Onsen
千葉県長生郡白子町、九十九里浜のほぼ中央にある温泉地。地下2000メートルから天然ガスと一緒に上がってくる灌水を湯にしている。白子町温泉ホテル協同組合は、海水に比べてマグネシウムが少なくヨウ素が多いのが特徴で、白子町のヨウ素の産出量は年間1000トンと書く。薄く黄色がかることから「黄金の湯」とも呼ばれる。湯けむりの立つ温泉街ではなく、松林と畑の中に宿が点在する。約300面のテニスコートがある町で、春は白子たまねぎ。

Shiriyaki Onsen
群馬県吾妻郡中之条町入山、長笹沢川の川床から湯が湧く温泉。川を堰き止めた「川の湯」がそのまま露天風呂になっていて、中之条町は自然そのものの露天風呂なのでいつでも入れて料金もかからないと書く。名前は、河底から湧く湯で温められた石に腰を下ろして痔を治したことに由来するという。泉質はカルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物温泉。強酸性の草津のあがり湯としても知られる。更衣室はなく、増水すると入れない。

Takaragawa Onsen
利根川の最上流、宝川の渓流沿いに建つ一軒宿の温泉。4本の源泉から毎分1,800リットルの湯が湧き、巨石を組んだ四つの大露天風呂、延べ470畳にかけ流しにする。日本一といわれる大露天風呂で、日本武尊が白鷹に導かれて癒したという伝説から白鷹の湯と呼ばれた。泉質は単純温泉。水上駅からバスで35分、東京から車で2時間30分。

Tanigawa Onsen
群馬県みなかみ町、谷川岳の南麓にある静かな温泉地。水上温泉郷のひとつで、みなかみ町観光協会は町の温泉を「みなかみ18湯」と括る。宿の一つは四つの源泉を持ち、すべての風呂が100パーセント源泉かけ流しだと書く。町営の日帰り施設「湯テルメ・谷川」がある。泉質は弱アルカリ単純泉。

Tonosawa Onsen
神奈川県箱根町、箱根湯本の一つ上流にある箱根七湯の一つ。標高130メートル、湯坂山と塔の峰に挟まれた早川の峡谷に純和風の旅館が並ぶ。慶長10年(1605年)に阿弥陀寺開山の弾誓上人が発見したと伝わる。登録有形文化財の宿が残り、川端康成ら文人に愛されてきた。

Tsukubasan Onsen
茨城県つくば市、筑波山神社のまわりに湧く温泉。2001年8月に開湯した比較的新しい湯で、「双神の湯」と呼ばれる。男体山と女体山という筑波山の二つの峰にちなむ名前。pH10.18という高いアルカリ性の単純温泉で、なめらかな肌ざわりが特徴。宿は筑波山神社の門前に集まり、創業1628年の江戸屋をはじめ数軒がある。つくば駅からシャトルバス。
Tsurumaki Onsen
神奈川県秦野市、大山と表丹沢のふもとにある温泉。駅名がそのまま温泉名になっており、小田急線の鶴巻温泉駅から徒歩2分に公営の日帰り温泉がある。秦野市はカルシウムを多く含む成分の濃い温泉だとし、源泉のカルシウムイオン量を1キログラム中1,110ミリグラムと2,580ミリグラムと公表している。新宿から65分。

Wado Kosen
埼玉県秩父市黒谷、横瀬川のほとりに湧く鉱泉。秩父七湯のうちで最も古い歴史を持つと宿は伝え、武田信玄が和銅金山を開いた当時から営んでいたと称する。目薬や切り傷に使うと効いたという伝承から「薬師の湯」と呼ばれる。近くには和同開珎の由来となった和銅遺跡(県史跡)がある。一軒宿の和どうが秩父蛇紋岩の岩風呂と古代檜の檜風呂を持ち、どちらにも露天が付く。

Yoro Keikoku Onsen
千葉県の房総半島中央部、養老川が刻んだ渓谷に点在する温泉郷。養老渓谷観光協会は「房総随一の温泉郷」と書く。湯は全国でも珍しい黒色で「黒湯」と呼ばれ、とろりとした肌触り。市原市と大多喜町にまたがり、宿は10軒余り。房総一の名瀑・粟又の滝と、朱塗りの観音橋が近い。関東有数の紅葉の名所で、見ごろは11月下旬から12月上旬と遅い。
Yubiso Onsen
群馬県みなかみ町、湯檜曽川沿いの温泉。水上温泉郷のひとつで、みなかみ町観光協会は町の温泉を「みなかみ18湯」と括っている。谷川岳の登山口に最も近い温泉地で、上越線の湯檜曽駅から歩ける。泉質は弱アルカリ単純泉。

Yugawara Onsen
『万葉集』に詠まれた古い湯。千歳川の谷あいに宿が並び、箱根と熱海のあいだで静かに残り続けている。
Yujuku Onsen
群馬県利根郡みなかみ町、三国街道沿いの小さな湯治場。みなかみ町観光協会は泉質をカルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉とし、高血圧、動脈硬化、糖尿病、皮膚病などに効くとされる湯として古くから湯治場に栄えたと書く。みなかみ十八湯のひとつで、猿ヶ京三国温泉郷に含まれる。昔ながらの温泉街の面影を残す短い通りに、宿が数軒と共同浴場が並ぶ。

Yunishigawa Onsen
平家の落人が隠れ住んだと伝わる山あいの温泉地。冬は河原にかまくらが並び、夜に灯りが入る。鬼怒川の奥、栃木県の北西端にある。