温泉の基礎知識
温泉の説明には、意味が分かりにくい言葉が出てきます。源泉かけ流し、加水と加温、pH、療養泉。 どれも掲示や宿の紹介文でよく見るものですが、何を指しているのかまでは書かれていません。
当サイトは温泉地を同じ形式で掲載しているので、 言葉の説明にそのまま実例を挙げられます。抽象的な定義ではなく、 どの湯がそれに当たるのかまで書いています。
The Water
湯そのものを知る
- Spring Types泉質の種類と見分け方療養泉は環境省の指針で十種類に分けられます。名前を見れば湯の性質がおおよそ分かるようになっています。分類の読み方と、それぞれがどう違うのかを整理しました。
- pH of Hot Springs温泉のpHとは何かpHは酸性の強さを示す数字です。低いほど酸性が強く、高いほどアルカリ性が強い。ただし数字の大小は効能の大小ではありません。肌への当たり方がどう変わるのかを整理しました。
- Spring Temperature泉温の分類と入りやすい温度湧き出す湯の温度で、温泉は四つに分けられます。源泉が熱いほどよいわけではなく、浴槽の温度とは別のものです。分類と、実際に入るときの温度の話を整理しました。
- Water Color温泉の色はなぜ変わるのか白く濁る湯、赤褐色の湯、透明な湯。色の違いは成分と、空気に触れてからの時間で決まります。湧いた時点では無色だった湯が浴槽で色を変えることもあります。
- Mineral Deposits湯の花とは何か湯に浮かぶ白や灰色の粒、浴槽に沈着する結晶を湯の花といいます。成分が固まったもので、採取して製品にしている土地もあります。何でできているのかを整理しました。
- Springs and Flow源泉数と湧出量とは「源泉数日本一」「湧出量日本一」という表示をよく見かけます。何を数えた数字なのか、多いと何が変わるのかを整理しました。
- From Source to Bath源泉と浴槽のあいだで起きること湧いた湯がそのまま浴槽に届くとは限りません。何キロも引いてくる温泉地があり、造成した湯を配る温泉地があります。宿によって湯が違うのはこのためです。
- Volcanic or Not火山性温泉と非火山性温泉温泉には火山の熱で温められた湯と、火山とは関係なく湧く湯があります。海から遠い山中で塩辛い湯が湧く理由も、この区別で説明できます。二つの成り立ちを整理しました。
How to Bathe
入り方
- Bathing Etiquette温泉の入り方とマナーかけ湯から上がり湯まで、共同浴場で戸惑わないための順番を整理しました。石鹸が使えない浴場や、湯に水を足してはいけない浴場もあります。
- Bath Fatigue湯あたりとは何か何度も湯に入ったあとに、だるさや頭痛が出ることがあります。強い湯ほど起こりやすく、湯めぐりの二日目に出やすい。避けるための入り方を整理しました。
- After-bath Warmth湯冷めしない湯としやすい湯湯上がりに体が冷めにくい湯と、さっぱりして冷めやすい湯があります。塩化物泉が「熱の湯」と呼ばれる理由と、湯冷めを防ぐ入り方を整理しました。
- Contraindications温泉の禁忌症とは何か分析書の掲示には、入浴を避けるべき状態が書かれています。適応症と対で見る欄です。何が書かれているのか、どう受け取るべきかを整理しました。
- Drinking the Water飲泉とは何か温泉を飲むことです。どこでもできるわけではなく、飲泉の許可を受けた場所に限られます。量にも決まりがあります。飲める温泉地と、飲むときの決まりを整理しました。
- Kids at Onsen子どもと温泉に行くときに知っておくこと何歳から入れるかは施設によって違います。強い湯、熱い湯は避け、貸切風呂や部屋の湯を使う方法もあります。子ども連れで温泉に行くときの確認点を整理しました。
- Tattoos and Onsenタトゥーがあると温泉に入れないのか全国一律の決まりはなく、施設ごとに対応が分かれます。断られる場合でも入る方法はあります。確認の仕方と、現実的な選択肢を整理しました。
- Mixed Bathing混浴と湯浴み着混浴の浴場は減っていますが、今も残る湯があります。湯浴み着を着て入る運用、女性専用の時間帯など、実際の形を整理しました。
- Sand and Steam Baths砂むし・蒸し湯・砂湯の違い湯に浸からない温泉の入り方があります。砂に埋まる砂むし、蒸気で蒸す蒸し湯。似た名前の「砂湯」は河原の露天風呂で、まったく別のものです。混同しやすい三つを整理しました。
Terms
言葉と制度
- Free-flowing Springs源泉かけ流しとは何か浴槽の湯を再利用せず、湧いた湯を注ぎ続けて溢れさせる方式です。ただし「かけ流し」と書いてあっても、加水や加温をしている場合があります。何が違うのかを整理しました。
- Water Treatment加水・加温・循環・消毒とは浴場の入口にある四つの表示は、法令で掲示が求められている内容です。何を意味しているのか、なぜ行われるのかを整理しました。数が少ないほど良い湯、という単純な話ではありません。
- Reading the Analysis温泉分析書の読み方脱衣所に貼られている一枚の紙です。泉質名、pH、泉温、成分の一覧が並んでいます。どこを見れば湯の性格が分かるのかを整理しました。
- Therapeutic Springs療養泉と温泉法の違い「温泉」と名乗れる条件と、「療養泉」として泉質が付く条件は別です。泉質名が付かない温泉もあります。分類の仕組みを整理しました。
- Three Great Springs日本三名泉・三古湯とは三名泉は江戸初期の儒学者・林羅山が挙げた三つ。三古湯には二つの説があります。どこが選ばれ、誰がいつ言い出したのかを整理しました。
- Toji Cure Stays湯治と自炊部とは短期の旅行ではなく、湯に入るために長く滞在する形が湯治です。自炊部を持つ宿は今も残っています。何日いるのか、何が違うのかを整理しました。
- National Spa Resorts国民保養温泉地とは何か国が「療養に適した温泉地」として指定する制度です。1954年に始まり、最初の指定は酸ヶ湯・日光湯元・四万の三か所でした。何を基準に選ばれ、指定されると何が変わるのかを整理しました。
- Bathing Tax入湯税とは何か温泉に入ると、宿泊料や入浴料とは別に入湯税がかかります。市町村が課す税で、標準は一人一日150円です。何に使われ、誰が免除されるのかを整理しました。
- Onsen Symbol温泉マーク♨の由来湯気が三本立つ温泉マークは、江戸時代の群馬の絵図に起源があるという説が知られています。地図記号として定められた経緯と、近年のデザインをめぐる話を整理しました。
Places
宿と施設
- Day-Use Bathing日帰り入浴の三つの形泊まらずに入る方法は一つではありません。共同浴場、旅館の立ち寄り湯、日帰り専用施設。運営が違うので、時間も作法も費用も変わります。
- Private Baths貸切風呂と家族風呂の違い呼び名は違いますが、明確な線引きはありません。予約が要るかどうか、料金がかかるかどうかは宿ごとに違います。確認しておきたい点を整理しました。
- Onsen vs Sento温泉と銭湯・スーパー銭湯の違い温泉は温泉法、銭湯は公衆浴場法で定義が分かれます。スーパー銭湯でも温泉を引いている施設はあります。何が違って何が同じなのかを整理しました。
- Onsen Eggs温泉たまごの仕組み黄身は固まり白身はとろりとした温泉たまごは、黄身と白身の固まる温度の差でできます。温泉地で卵を茹でる光景と、その仕組みを整理しました。
- Soto-yu and Uchi-yu外湯と内湯と共同浴場の違い「外湯めぐり」の外湯は宿の外にある浴場、内湯は宿の中の浴場です。共同浴場はその外湯の一種です。言葉の使い分けと、外湯が中心の温泉地を整理しました。