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Sulfate

硫酸塩泉

傷の湯とも呼ばれる、落ち着いた湯

古くから「傷の湯」と言われてきた泉質。塩化物泉と並んで保温性が高く、しっとりとした浴後感があります。

103 AREAS

旭岳温泉の風景
Hokkaido北海道

旭岳温泉

Asahidake Onsen

北海道上川郡東川町、大雪山国立公園の旭岳の麓、標高1,000メートルを超える高原にある温泉。アイヌがカムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)と呼んだ山の入口にあたる。湯元湧駒荘の温泉は大正3年(1914年)に発見され、以来毎分300リットル以上を湧出している。硫酸塩泉、マグネシウム-硫酸塩泉、炭酸水素塩泉、ナトリウム-硫酸塩泉、石膏泉という五つの泉質を持ち、塩素消毒も加水もせずに使う。旭岳ロープウェイの乗り場が近い。

硫酸塩泉炭酸水素塩泉塩化物泉
戸田温泉の風景
Shizuoka静岡県

戸田温泉

Heda Onsen

静岡県沼津市戸田、伊豆半島の西海岸にある温泉地。日本でいちばん深い駿河湾に面し、タカアシガニをはじめ深海魚が揚がる港町。沼津市公式観光サイトは泉質をナトリウムカルシウム硫酸塩泉、温度51.8度とし、源泉かけ流しと書く。源泉をポリタンクで持ち帰れる温泉スタンドと、犬用の風呂がある。幕末にロシア船の代船ヘダ号を建造した土地でもある。

硫酸塩泉
東根温泉の風景
Yamagata山形県

東根温泉

Higashine Onsen

山形県東根市温泉町、さくらんぼ東根温泉とも呼ばれる温泉地。灌漑用水を求めて掘った井戸から明治43年に湯が出たのが始まりで、東根市観光物産協会は掘り当てたときの温度を48度、湧出量を毎分36リットルほどと記している。泉質は硫酸塩泉やナトリウム塩化物泉。三か所を回れる温泉手形があり、温泉街には足湯もある。東根市はさくらんぼの産地として知られる。

硫酸塩泉塩化物泉硫黄泉
北川温泉の風景
Shizuoka静岡県

北川温泉

Hokkawa Onsen

伊豆半島東海岸、東伊豆町北川にある小さな温泉地。昭和の初めに潜水の名人だった鳥沢惣太郎が、海藻のつかない岩に気づいて崖下を掘り、約115メートルで90度の湯を当てたのが始まりだと北川温泉観光旅館組合は書く。波打ち際の露天風呂「黒根岩風呂」で知られるが、2026年4月2日からメンテナンス工事のため休業している。伊豆北川駅から徒歩5分。

塩化物泉硫酸塩泉
磯原温泉の風景
Ibaraki茨城県

磯原温泉

Isohara Onsen

茨城県北茨城市磯原町、太平洋に面した海辺の温泉。沖に浮かぶ二ツ島を正面に見る宿が建つ。童謡詩人・野口雨情の生まれた町で、磯原駅前には六角堂をかたどった時計塔が立ち、雨情の「シャボン玉」「七つの子」「青い目の人形」を1日7回奏でる。宿の一つは泉質を含硫黄・ナトリウム・塩化物・硫酸塩泉と案内する。冬はあんこう。南へ下れば岡倉天心の五浦海岸と六角堂。

硫黄泉塩化物泉硫酸塩泉
鎌先温泉の風景
Miyagi宮城県

鎌先温泉

Kamasaki Onsen

600年以上の昔、里人が鎌の先で地面を掘ったところ湯が湧き出たと伝わる、蔵王連峰の麓の谷あいの湯治場。「キズに鎌先」と名高く、奥羽の薬湯として全国の湯治客に親しまれてきた。伊達政宗や片倉小十郎も入ったとされる。鉄分を含む茶色のぬるめの湯で、大正から昭和の木造旅館が残る。白石蔵王駅から車で15分、東京から2時間30分。

塩化物泉硫酸塩泉
甲子温泉の風景
Fukushima福島県

甲子温泉

Kashi Onsen

福島県西白河郡西郷村、阿武隈川の上流の谷にある一軒宿の温泉。白河藩主の松平定信が愛した湯として知られ、定信の別荘だった建物が今も離れとして使われ、西郷村の重要文化財になっている。看板は大岩風呂で、縦5メートル、横15メートル、深さ最大1.2メートル。鳥居の形の湯口から44〜45度の湯が流れ込み、岩盤の足元からは31〜34度の湯がじんわり自噴する。1号源泉も2号源泉も加水・加温なしの源泉かけ流し。日本秘湯を守る会の会員宿。

単純温泉硫酸塩泉
川原湯温泉の風景
Gunma群馬県

川原湯温泉

Kawarayu Onsen

1193年に狩りをしていた源頼朝が湯気を見つけて掘り当てたと伝わる湯。酸性の強い草津とは反対の優しい湯で「草津温泉の上がり湯」と呼ばれた。八ッ場ダムの建設で温泉街ごと高台へ移り、平成26年(2014年)7月に新天地で再出発、旧源泉と新源泉を混ぜた含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉、79.3度の湯を引く。毎年1月20日の早朝5時、ふんどし姿の男たちが湯をかけ合う奇祭「湯かけ祭り」が、新しい温泉街で続いている。共同浴場「王湯」。上野から特急で2時間15分。

硫黄泉塩化物泉硫酸塩泉
川湯温泉(北海道)の風景
Hokkaido北海道

川湯温泉(北海道)

Kawayu Onsen (Hokkaido)

活火山の硫黄山(アトサヌプリ)から4キロ流れてくる、pH約1.7の強酸性の湯。摩周湖の伏流水がマグマで熱せられ、岩盤の上を通って温泉街に届く。加水も加温もしない源泉100%かけ流し宣言を掲げ、殺菌効果が実証された湯と観光協会は案内する。和歌山の川湯温泉とは別の温泉地で、明治36年に浅野清次が開いた。

酸性泉硫黄泉硫酸塩泉
熊の湯温泉の風景
Nagano長野県

熊の湯温泉

Kumanoyu Onsen

長野県下高井郡山ノ内町、志賀高原の奥にある温泉。湯の色が翡翠を思わせる黄緑色で知られる。宿は泉質を含硫黄-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉、弱アルカリ性でpH7.5、源泉63度、湧出量毎分72リットルと掲示する。幕末の蘭学者で松代藩士の佐久間象山が調査に訪れたことで世に知られ、熊が傷を癒していたという地元の逸話から名が付いたと宿は伝える。

硫黄泉炭酸水素塩泉硫酸塩泉
丸駒温泉の風景
Hokkaido北海道

丸駒温泉

Marukoma Onsen

北海道千歳市、支笏湖の北岸に一軒宿が建つ温泉。恵庭岳の麓で、道路が通じる前は船でしか行けなかった。名物は足元湧出の天然露天風呂で、湖と岩場で隔てただけの造りのため、湯の深さが支笏湖の水位と一緒に上下する。全国で20か所ほどしかない足元湧出の湯だと宿は書く。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉、源泉温度54度。日本秘湯を守る会の会員。新千歳空港から車で50分。

塩化物泉炭酸水素塩泉硫酸塩泉
松江しんじ湖温泉の風景
Shimane島根県

松江しんじ湖温泉

Matsue Shinjiko Onsen

島根県松江市、宍道湖の北岸に面した温泉街。松江観光協会は「地下1,250m以上から湧き出す湯元」があり「効能豊富な高温(77度)の天然温泉が湧き出します」と書く。旅館協同組合によれば湖畔に八つの宿が並ぶ。一畑電車の松江しんじ湖温泉駅は出雲大社へ向かう始発駅で、駅前と温泉街に足湯がある。国宝松江城と宍道湖の夕日が徒歩圏。

硫酸塩泉塩化物泉
東尋坊三国温泉の風景
Fukui福井県

東尋坊三国温泉

Tojinbo Mikuni Onsen

福井県坂井市三国町、東尋坊と三国湊の海沿いに湧く温泉。北前船で栄えた港町に、泉質の違う三つの源泉がある。宿地区の1号泉は約66度のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、安島地区の4号泉は約56度のナトリウム・カルシウム-塩化物泉、緑ヶ丘地区の東尋坊温泉は約29度の単純温泉と宿の一つは書く。海水に似た塩分が肌に付いて湯冷めしにくい。今は東尋坊の名を冠して呼ばれる。冬は越前がに。

塩化物泉硫酸塩泉単純温泉
滑川温泉の風景
Yamagata山形県

滑川温泉

Namegawa Onsen

山形県米沢市大字大沢字滑川、吾妻連峰の奥にある一軒宿の温泉。日本秘湯を守る会は泉質を含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉、源泉温度40.4度から53.6度、湧出量毎分150リットルとし、青白く濁る湯と書く。除雪が入らないため冬は休業し、4月下旬から11月上旬までの期間営業。日本の滝百選の滑川大滝への登山口でもある。

硫黄泉炭酸水素塩泉硫酸塩泉
濁河温泉の風景
Gifu岐阜県

濁河温泉

Nigorigo Onsen

霊峰御嶽山の飛騨側登山口、標高1,800メートルで通年営業する日本でも有数の高所温泉地。明治20年頃から登山者の宿として開かれ、昭和30年に車道が通じて宿泊温泉地になった。泉質は炭酸水素塩泉(ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉)で、鉄分で茶色に濁る。原生林の中に秘湯ムードが漂い、市営露天風呂は4月下旬から11月上旬。路線バスはなく、御嶽パノラマラインを車で上がる。夏でも涼しく、冬はスタッドレスと雪道の備えが要る。

炭酸水素塩泉硫酸塩泉
西山温泉の風景
Yamanashi山梨県

西山温泉

Nishiyama Onsen

南アルプスを源とする早川の渓谷、早川町の山懐にある秘湯。慶雲2年(705年)に藤原真人が見つけて開いたと伝わる宿・慶雲館は、2011年に世界最古の温泉旅館としてギネスに認定された。フォッサマグナの地下で涵養されたナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉が自然湧出し、2005年の掘削で毎分1,600リットル以上、52度の自噴泉も湧いた。湯治場の元湯蓬莱館、pH9.8の町営露天風呂・湯島の湯がある。県道が悪天候で通行止めになる山奥で、身延駅から1日1便の送迎バス。

硫酸塩泉塩化物泉
大牧温泉の風景
Toyama富山県

大牧温泉

Omaki Onsen

庄川峡のダム湖の岸に、船でしか行けない一軒宿が建つ。寿永2年(1183年)、倶利伽羅峠の戦いに敗れた平家の武将・藤原賀房が河畔に湧く湯を見つけて傷を癒したのが始まりと宿は伝え、村人の湯治場だった湯は昭和5年の小牧ダム完成で湖底に沈んだ。源泉を高台に引き上げて昭和6年に旅館として再開し、以来90年余り、小牧の船着場から庄川遊覧船で30分の道だけがつながる。塩化物泉と硫酸塩泉の二つの源泉が混ざった毎分360リットルの湯を、峡谷を見下ろす露天風呂にかけ流す。

塩化物泉硫酸塩泉
咲花温泉の風景
Niigata新潟県

咲花温泉

Sakihana Onsen

新潟県五泉市、阿賀野川の岸にある温泉。旅館協同組合によれば、かつて「先花地」と呼ばれ湯花が噴出していたことが名の由来で、新潟県下でも有数の豊富な湯量を誇る。泉質は単純硫黄物泉、54度。硫黄泉でありながら硫黄が強すぎないので湯あたりの心配が少ない。湯の色は温度や外気温によって透明からエメラルドグリーン、グリーン、乳白色へと変わる。弱アルカリ性で硫黄泉・硫酸塩泉・塩化物泉の条件を満たし、美肌の四条件のうち三つを備えると組合は書く。JR咲花駅から歩いてすぐ。

硫黄泉硫酸塩泉
沢渡温泉の風景
Gunma群馬県

沢渡温泉

Sawatari Onsen

群馬県吾妻郡中之条町、草津と四万のあいだの山あいにある小さな湯。沢渡温泉組合は泉質をカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉とし、無色透明でやわらかい湯を「一浴玉の肌」と呼ぶ。草津の強い酸性の湯で肌を痛めた湯治客がここで肌を整えたという話から「草津の仕上げ湯」と呼ばれてきた。宿は八軒ほど、共同浴場はひとつ。

硫酸塩泉塩化物泉
瀬見温泉の風景
Yamagata山形県

瀬見温泉

Semi Onsen

小国川の清流に沿って宿が並ぶ、義経と弁慶の伝説の湯。文治3年(1187年)、頼朝に追われて平泉へ向かう義経一行がこの地に差しかかった時、身重の北の方が産気づき、産湯を探して沢へ下りた弁慶が湯煙の立つ大岩を薙刀で突くと湯が噴き出したと伝わる。生まれた亀若丸の産湯を使い、弁慶が見つけた薬研湯が今も川辺に湧く。江戸時代は戸沢藩主の奥座敷。ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、67.3度。陸羽東線の瀬見温泉駅から歩け、新庄駅からタクシー20分。

塩化物泉硫酸塩泉
白布温泉の風景
Yamagata山形県

白布温泉

Shirabu Onsen

西吾妻山の麓、標高900メートルほどの山あいにある鎌倉末期開湯の湯治場。白い斑点のある鷹が湯で傷を癒したと伝わり、名は先住民の言葉で霧氷のできる場所を意味する「シラブ」から来る。茅葺き屋根の宿が残り、湯量は毎分約1,500リットルと宿の一つは書く。含硫黄・カルシウム-硫酸塩泉。天元台高原と西吾妻山の登山口。

硫黄泉硫酸塩泉
尻焼温泉の風景
Gunma群馬県

尻焼温泉

Shiriyaki Onsen

群馬県吾妻郡中之条町入山、長笹沢川の川床から湯が湧く温泉。川を堰き止めた「川の湯」がそのまま露天風呂になっていて、中之条町は自然そのものの露天風呂なのでいつでも入れて料金もかからないと書く。名前は、河底から湧く湯で温められた石に腰を下ろして痔を治したことに由来するという。泉質はカルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物温泉。強酸性の草津のあがり湯としても知られる。更衣室はなく、増水すると入れない。

硫酸塩泉塩化物泉
栃木温泉の風景
Kumamoto熊本県

栃木温泉

Tochinoki Onsen

熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽、白川の渓谷にある温泉地。小山旅館は開湯300年の阿蘇の名湯とし、自然湧出の天然温泉と書く。落差40メートルの鮎返りの滝を望む位置にあり、周りは北向山の原生林。泉質は炭酸水素塩泉。2016年の熊本地震で被災し営業を止めたが、5年を経て2021年8月に再開した。栃木県とは関係がなく、読みは「とちのき」。

炭酸水素塩泉硫酸塩泉
十勝岳温泉の風景
Hokkaido北海道

十勝岳温泉

Tokachidake Onsen

北海道空知郡上富良野町、大雪山国立公園のなかにある温泉地。標高1280メートルに宿があり、日本秘湯を守る会は北海道で一番高所にある温泉宿だと書く。鉄分を含む茶褐色の湯と酸性の透明な湯、二種類の源泉が湧く。富良野岳と十勝岳の登山口にあたり、窓の正面に十勝岳連峰が並ぶ。上富良野駅から車で30分。

酸性泉含鉄泉硫酸塩泉
十和田湖畔温泉の風景
Aomori青森県

十和田湖畔温泉

Towadako Kohan Onsen

青森県十和田市の休屋地区、十和田湖のほとりにある温泉地。十和田八幡平国立公園のなかにある。2003年に地下深くまで掘って湧出した新しい温泉で、それまで十和田湖畔には温泉がなかった。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉。乙女の像と十和田神社が歩いて行ける距離にあり、奥入瀬渓流へも近い。

硫酸塩泉塩化物泉炭酸水素塩泉
蔦温泉の風景
Aomori青森県

蔦温泉

Tsuta Onsen

南八甲田のブナの森、奥入瀬渓流の入口近くに一軒だけ建つ宿の温泉。久安3年(1147年)にはこの地に湯治小屋があったと文献に残る。源泉の上に浴槽があり、湯船の底板から空気に触れていない湯が湧く「源泉湧き流し」の湯。明治の文人大町桂月がここに本籍を移して没し、周囲の蔦沼は紅葉が水面に映る景色で知られる。

硫酸塩泉炭酸水素塩泉塩化物泉
養老渓谷温泉の風景
Chiba千葉県

養老渓谷温泉

Yoro Keikoku Onsen

千葉県の房総半島中央部、養老川が刻んだ渓谷に点在する温泉郷。養老渓谷観光協会は「房総随一の温泉郷」と書く。湯は全国でも珍しい黒色で「黒湯」と呼ばれ、とろりとした肌触り。市原市と大多喜町にまたがり、宿は10軒余り。房総一の名瀑・粟又の滝と、朱塗りの観音橋が近い。関東有数の紅葉の名所で、見ごろは11月下旬から12月上旬と遅い。

塩化物泉硫酸塩泉
養老牛温泉の風景
Hokkaido北海道

養老牛温泉

Yoroushi Onsen

北海道標津郡中標津町、標津川の上流の森にある温泉。宿は湯宿だいいちの一軒で、窓の外は野鳥の森と渓流である。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉で、温泉掛け流しと宿は書く。露天は男7、女5、混浴1。内湯とサウナがそれぞれ男女3ずつあり、川に面した貸切風呂もある。運が良ければ国の天然記念物のシマフクロウが現れる宿としても知られ、ロビーの暖炉の前に餌場と水槽を置いて観察できる環境を作っている。中標津空港から車で30分。

塩化物泉硫酸塩泉
湯ヶ島温泉の風景
Shizuoka静岡県

湯ヶ島温泉

Yugashima Onsen

伊豆半島のほぼ中央、天城山の北麓で本谷川と猫越川が合流して狩野川となる峡谷にある湯。明治以降、川端康成、梶井基次郎、島崎藤村、若山牧水、井上靖ら多くの文学者が訪れ、川端は「伊豆の踊子」をここで書き、随筆で山の湯としては湯ヶ島が一番と記した。井上靖が幼少期を過ごし「しろばんば」の舞台になった。泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉で癖がなく、宿の一つは源泉47度のぬる湯の長湯を勧める。修善寺駅からバス25分、天城越えの入口。

硫酸塩泉
Gunma群馬県

湯宿温泉

Yujuku Onsen

群馬県利根郡みなかみ町、三国街道沿いの小さな湯治場。みなかみ町観光協会は泉質をカルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉とし、高血圧、動脈硬化、糖尿病、皮膚病などに効くとされる湯として古くから湯治場に栄えたと書く。みなかみ十八湯のひとつで、猿ヶ京三国温泉郷に含まれる。昔ながらの温泉街の面影を残す短い通りに、宿が数軒と共同浴場が並ぶ。

硫酸塩泉
湯村温泉(甲府)の風景
Yamanashi山梨県

湯村温泉(甲府)

Yumura Onsen (Kofu)

山梨県甲府市、甲府駅から車で10分ほどの市街地の北側にある温泉。旅館協同組合は1200年前に弘法大師が開湯したと伝え、武田信玄の隠し湯の筆頭としても知られる。毎分1トンにも及ぶ高温泉が湧く。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉やナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。太宰治や井伏鱒二など昭和の文豪が滞在した土地でもあり、組合は「厄除けの名湯」と掲げる。新宿から高速バスが温泉まで直通する。

塩化物泉硫酸塩泉
湯の川温泉(島根)の風景
Shimane島根県

湯の川温泉(島根)

Yunokawa Onsen (Shimane)

群馬の川中温泉、和歌山の龍神温泉と並ぶ日本三美人の湯。大国主命に恋をした因幡の八上姫が想い人を追う旅の途中で立ち寄り、旅の疲れを癒していっそう輝く美人神になったと伝わる。三方を山に囲まれたのどかな温泉地で、ホウ酸を多く含むアルカリ性の湯が肌をしっとりさせる。出雲空港から車で10分、出雲大社から30分。北海道の湯の川温泉とは別。

硫酸塩泉塩化物泉