蒲田の黒湯と白子温泉、関東の平地の湯
火山のない平地から湧く二つの湯。蒲田の黒湯は大田区の地層から汲む黒褐色の冷鉱泉で、駅から1分。白子は九十九里浜の地下2000メートルから天然ガスとともに上がる灌水で、ヨウ素を含む。どちらも山を登らずに行ける温泉で、色と成分がまるで違う。

蒲田黒湯温泉
東京都
東京都大田区、蒲田駅のすぐそばに湧く黒湯の温泉。関東ローム層の下から汲み上げる黒褐色の冷鉱泉で、泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉、アルカリ性低張性鉱泉。施設は敷地内に源泉を持ち、大浴槽と冷泉浴は源泉掛け流し、露天は循環式と書き分けている。駅西口から徒歩1分という立地で、日帰りでも泊まりでも入れる。大田区は黒湯の銭湯が多い土地で、その一角にある。

白子温泉
千葉県
千葉県長生郡白子町、九十九里浜のほぼ中央にある温泉地。地下2000メートルから天然ガスと一緒に上がってくる灌水を湯にしている。白子町温泉ホテル協同組合は、海水に比べてマグネシウムが少なくヨウ素が多いのが特徴で、白子町のヨウ素の産出量は年間1000トンと書く。薄く黄色がかることから「黄金の湯」とも呼ばれる。湯けむりの立つ温泉街ではなく、松林と畑の中に宿が点在する。約300面のテニスコートがある町で、春は白子たまねぎ。
数字で比べる
| 項目 | 蒲田黒湯温泉 | 白子温泉 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 東京都 | 千葉県 |
| 泉質 | 炭酸水素塩泉 | 塩化物泉 |
| 東京から | 約20分 | 約2時間 |
| 大阪から | 約3時間 | 約5時間 |
| 最寄り | JR京浜東北線・東急線 蒲田駅(西口から徒歩1分) | JR外房線 茂原駅(バス約30分)/JR千葉駅から高速バス約60分 |
| 日帰りで入れる湯 | 蒲田の商店街/池上本門寺/羽田空港 | 九十九里浜/中里海水浴場/白子町のテニスコート |
| 掲載している宿 | 1軒 | 1軒 |
所要時間は主要な経路の目安です。「—」は当サイトで確認できていない項目です。
性格の違い
湯
蒲田黒湯温泉弘城温泉。ナトリウム-炭酸水素塩泉。真っ黒な冷鉱泉
白子温泉白子温泉。ナトリウム-塩化物強温泉。薄く黄色がかり「黄金の湯」
湧き方
蒲田黒湯温泉敷地内の源泉。冷鉱泉なので沸かして使う
白子温泉地下2000mから天然ガスとともに上がる灌水。人肌ほどの温度
まわり
蒲田黒湯温泉蒲田の商店街と羽田空港
白子温泉九十九里浜、約300面のテニスコート
行き方
蒲田黒湯温泉JR・東急 蒲田駅西口から徒歩1分
白子温泉JR茂原駅からバス約30分、JR千葉駅から高速バス約60分
どちらを選ぶか
両方行くなら東京から見れば南と東。どちらも温泉街はなく、湯そのものを目当てに行く場所だ。関東平野の地下に何が眠っているかを、色の違いで教えてくれる二つでもある。
それぞれの宿
よくある質問
Q黒湯はなぜ黒いのですか?
地層に含まれる植物由来の成分が溶け込んだものとされます。施設は「真っ黒な温泉は源泉の証」と書いています。
Qどちらも源泉かけ流しですか?
浴槽によります。蒲田の施設は大浴槽と冷泉浴を源泉掛け流し、露天は循環式と書き分けています。白子の宿はかけ流しの記載をしていません。