豊富温泉と白子温泉、よう素を含む二つの湯
どちらも石油や天然ガスと同じ地層から汲み上げる、よう素を含む温泉だ。豊富は日本最北の温泉郷で、湯に油が浮いて黄色く濁る。白子は九十九里浜の地下2000メートルから上がる灌水で、薄く黄色がかり「黄金の湯」と呼ばれる。火山とは無関係の、堆積した地層から湧く湯である。

豊富温泉
北海道
北海道天塩郡豊富町、日本最北の温泉郷。大正末期、石油の試掘中に天然ガスと湯が噴き出して開湯した。豊富町は泉質を含よう素-ナトリウム-塩化物温泉と含よう素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉の二種とし、いずれも黄濁し、石油や天然ガスとともに湧くためわずかに油分を含むと書く。油を含む湯は珍しく、乾癬やアトピー性皮膚炎の湯治で全国から人が来る。利尻・礼文・サロベツ国立公園が近い。

白子温泉
千葉県
千葉県長生郡白子町、九十九里浜のほぼ中央にある温泉地。地下2000メートルから天然ガスと一緒に上がってくる灌水を湯にしている。白子町温泉ホテル協同組合は、海水に比べてマグネシウムが少なくヨウ素が多いのが特徴で、白子町のヨウ素の産出量は年間1000トンと書く。薄く黄色がかることから「黄金の湯」とも呼ばれる。湯けむりの立つ温泉街ではなく、松林と畑の中に宿が点在する。約300面のテニスコートがある町で、春は白子たまねぎ。
数字で比べる
| 項目 | 豊富温泉 | 白子温泉 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 北海道 | 千葉県 |
| 泉質 | 含よう素泉・塩化物泉 | 塩化物泉 |
| 泉温 | 35℃ | — |
| 東京から | 約6時間 | 約2時間 |
| 大阪から | 約7時間 | 約5時間 |
| 最寄り | JR宗谷本線 豊富駅(車10分・バス15分、宿の送迎あり・要予約)/稚内空港(車約1時間) | JR外房線 茂原駅(バス約30分)/JR千葉駅から高速バス約60分 |
| 日帰りで入れる湯 | サロベツ湿原センター/兜沼公園/日本海オロロンライン | 九十九里浜/中里海水浴場/白子町のテニスコート |
| 掲載している宿 | 1軒 | 1軒 |
所要時間は主要な経路の目安です。「—」は当サイトで確認できていない項目です。
性格の違い
湯
豊富温泉含よう素-ナトリウム-塩化物温泉。油分を含み黄濁、弱い石油臭
白子温泉ナトリウム-塩化物強温泉。ヨウ素を含み薄く黄色がかる
湧き方
豊富温泉大正末期、石油の試掘中に天然ガスとともに噴出
白子温泉地下2000mから天然ガスとともに上がる灌水
使われ方
豊富温泉乾癬やアトピーの湯治で長期滞在する人がいる
白子温泉海水浴とテニスの合宿、家族旅行
行き方
豊富温泉JR豊富駅から車10分。稚内空港から約1時間
白子温泉JR茂原駅からバス約30分、JR千葉駅から高速バス約60分
どちらを選ぶか
両方行くなら北海道の北端と千葉の九十九里。同じよう素の湯でも、油が浮くかどうかで見た目がまったく違う。効き方は人によるので、療養が目的なら医師に相談してから決めたい。
それぞれの宿
よくある質問
Q油が浮いているのはどちらですか?
豊富温泉です。石油や天然ガスとともに湧くため、わずかに油分を含み黄濁すると豊富町が説明しています。
Qよう素の温泉はめずらしいのですか?
全国的に数が少ない泉質です。海の堆積物に由来する地層のある土地に湧き、火山性の温泉とは成分がまったく違います。