吉奈温泉と湯ヶ島温泉の違い
同じ伊豆市、修善寺から天城へ向かう道筋にある二つ。片方は子宝の湯と呼ばれるぬる湯、片方は文学者が集まった渓谷の湯。
吉奈温泉
静岡県
静岡県伊豆市の山あいにある温泉。宿は伊豆最古の湯といわれ開湯1300年とし、古来より「霊泉・子宝の湯」として名高く家康の側室も二子を授かったと伝える。泉質は弱アルカリ性単純泉で、無色透明、わずかに硫黄の匂いがある。修善寺駅から車で15分。

湯ヶ島温泉
静岡県
伊豆半島のほぼ中央、天城山の北麓で本谷川と猫越川が合流して狩野川となる峡谷にある湯。明治以降、川端康成、梶井基次郎、島崎藤村、若山牧水、井上靖ら多くの文学者が訪れ、川端は「伊豆の踊子」をここで書き、随筆で山の湯としては湯ヶ島が一番と記した。井上靖が幼少期を過ごし「しろばんば」の舞台になった。泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉で癖がなく、宿の一つは源泉47度のぬる湯の長湯を勧める。修善寺駅からバス25分、天城越えの入口。
数字で比べる
| 項目 | 吉奈温泉 | 湯ヶ島温泉 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 静岡県 | 静岡県 |
| 泉質 | 単純温泉 | 硫酸塩泉 |
| 東京から | 約3時間 | 約2時間30分 |
| 大阪から | 約5時間 | 約4時間30分 |
| 最寄り | 伊豆箱根鉄道 修善寺駅(車約15分) | 伊豆箱根鉄道 修善寺駅(バス約25分) |
| 日帰りで入れる湯 | 日帰り入浴を受け入れている宿/修善寺温泉/浄蓮の滝 | 日帰り入浴を受ける宿/しろばんばの上の家/旧天城トンネル |
| 掲載している宿 | 2軒 | 2軒 |
所要時間は主要な経路の目安です。「—」は当サイトで確認できていない項目です。
性格の違い
泉質
吉奈温泉弱アルカリ性単純泉。宿はpH7.6、無味・無臭・透明としている
湯ヶ島温泉カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉。宿の一つは癖がなく肌と体にやさしいとする
湯温
吉奈温泉3源泉の混合で45.3度・47.0度・65.5度。宿は吉奈はぬる湯が多いとし、加温せず注入量で温度を保つと書く
湯ヶ島温泉宿の一つは源泉温度47度程度としてぬる湯の長湯を勧める
語られてきたこと
吉奈温泉子宝の湯。徳川家康の側室お万の方が子を授かったと伝わる
湯ヶ島温泉文学。川端康成が「伊豆の踊子」を書き、井上靖の「しろばんば」の舞台になった
位置
吉奈温泉修善寺駅から車で15分。山あいに宿が数軒あるだけで温泉街はない
湯ヶ島温泉修善寺駅からバスで25分。本谷川と猫越川が合流して狩野川となる峡谷にある
どちらを選ぶか
両方行くならどちらも修善寺から天城へ向かう途中にあり、車なら20分ほどで行き来できます。どちらも温泉街がないので、食事は宿で取ることになります。
それぞれの宿
- 天城 白壁狩野川の渓谷沿いに建つ、和とモダンが織りなす里山の古民家を掲げる宿。10本以上の源泉を使い、地中から掘り出した溶岩をくりぬいた「巨石露天風呂」と樹齢1200年の木をくりぬいた「巨木露天風呂」、2000万年前の海底火山の凝灰岩を壁にした大浴場「大岩の湯」を持つ。宿は源泉100%かけ流しを掲げるが、大浴場は循環処理、巨石・巨木風呂は夏以外はかけ流しと循環の併用と自ら書く。井上靖と木下順二が毎年のように泊まった宿で、井上靖ゆかりの囲炉裏付き客室に渓流の露天風呂が付く。2019年に露天風呂と湯あみテラス付きの特別フロアを開いた。修善寺駅からバス25分、湯ヶ島バス停から送迎。
- 天城郷 テルメ いづみ園湯ヶ島の4室の宿。源泉100%かけ流しを掲げ、内湯・露天風呂・貸切風呂があり日帰り入浴も受ける。日帰りは大人770円で宿泊者は無料。宿は湯治や一人旅にも向くと書く。修善寺駅からバスで湯ヶ島温泉下車、徒歩8分。
よくある質問
Q修善寺温泉とはどう違いますか?
修善寺は温泉街があり観光客が多い温泉地です。吉奈と湯ヶ島はどちらも修善寺から山へ入った位置にあり、宿が数軒ずつの静かな温泉地です。
Q二つを続けて回れますか?
回れます。どちらも国道414号沿いから入る位置で、車なら20分ほどです。ただし日帰り入浴を受け入れているかは宿ごとに違うので、先に確認してください。