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大楠と川を見下ろす宿
ホテル樋口軒は福岡県筑後市大字尾島805-1。矢部川のほとりに建つ全17室の宿だ。
宿が最初に見せるのは景色である。「樹齢350年を超す大楠林と、清流矢部川を眼下に、遠くに飛形山の稜線を望む。風に揺れる楠葉、光にきらめく川面」。自分たちのことを「非日常を感じる大人の宿」と呼んでいる。
筑後市観光協会によれば、明治19年から続く歴史ある温泉宿で、昭和天皇や文人・柳原白蓮などが宿泊した。船小屋温泉が日本一の含鉄炭酸泉だと分析で分かったのも明治19年。宿と温泉が同じ年から始まっている。
好きなときに入れる
風呂についての宿の考え方が明快だ。「温泉はお好きな時に楽しめることが基本だと考えます。清潔に管理したお風呂を滞在中いつでもご利用いただけるように準備いたしております」。
タオルも十分に用意しているので、何度でも入ってほしい、と。宿泊者は展望浴場を15時から翌朝9時30分まで使える。回数を気にしなくていいというのは、思ったより効く。
長閑湯と花ごろも湯
展望浴場は男湯が「長閑湯」、女湯が「花ごろも湯」。どちらも大楠林と矢部川を望む。
樹齢350年の楠の葉が窓いっぱいに広がる。風が吹くと葉が揺れ、その向こうで川面が光る。宿は「この素晴らしい景色を眺めながらのご入浴はこの上なく贅沢なひと時です」と書く。
樽のサウナと炭酸の水風呂
この宿のいちばん新しい売りが、貸切半露天風呂「楠」だ。
目の前の大楠林の景観を最大限取り入れた眺めのいい家族風呂で、そこにプライベートサウナが併設されている。サウナはバレルサウナ、つまり樽型。フィンランドに古くから伝わる形で、ロウリュができる。
そして水風呂。ここに使うのが、炭酸を多く含んだ筑後市船小屋鉱泉の水である。日本一の含鉄炭酸泉で知られる土地の水を、そのまま水風呂にしている。外気浴のスペースもある。
温泉地の特産をサウナに使う、というのは新しい発想だ。
泊まらない人も
日帰り入浴を受けている。展望浴場は14時から19時(終了20時)、木曜はメンテナンスのため15時から。貸切半露天風呂とプライベートサウナは14時から20時(終了21時50分)で、筑後市観光協会の案内では土日祝は12時からとなっている。
時間や条件は変わることがあるので、行く前に確かめたい。
選ぶ理由
大楠林の眺め、明治からの歴史、そして炭酸の水風呂付きバレルサウナ。古さと新しさが同居している宿だ。
全17室と小さく、九州新幹線の筑後船小屋駅から歩ける。博多から新幹線で30分ほどなので、福岡市内から一泊するのに向いている。歩いて船小屋鉱泉場まで行けば、日本一と言われた炭酸泉を飲める。
船小屋温泉 ホテル樋口軒のよくある質問
Qお風呂の構成を教えてください。
展望浴場が男湯「長閑湯(のどかゆ)」と女湯「花ごろも湯」の二つ、それとプライベートサウナ付きの貸切半露天風呂「楠(くす)」です。宿は「温泉はお好きな時に楽しめることが基本だと考えます」とし、滞在中はいつでも使えるよう準備していると書いています。
Q展望浴場からは何が見えますか?
宿は、樹齢350年を超す大楠林と矢部川を望む展望浴場だと案内しています。遠くには飛形山の稜線が見えます。筑後市観光協会も、大楠林と清流矢部川を眼下に佇む宿として紹介しています。
Qプライベートサウナとはどんなものですか?
貸切半露天風呂「楠」に併設されたバレルサウナです。宿は、サウナ発祥のフィンランドに古くから伝わる樽型のサウナで、ロウリュができると案内しています。水風呂には炭酸を多く含んだ筑後市船小屋鉱泉の水を使い、外気浴とあわせて楽しめるとしています。
Q日帰り入浴はできますか?
できます。宿の案内では展望浴場が14時から19時(終了20時、木曜は15時から)、貸切半露天風呂とプライベートサウナが14時から20時(終了21時50分)。筑後市観光協会の案内では貸切半露天風呂は土日祝が12時からとなっています。時間は変わることがあるので確かめてください。
Qどんな歴史がありますか?
筑後市観光協会は、明治19年から続く歴史ある温泉宿で、昭和天皇や文人・柳原白蓮などが宿泊したと紹介しています。船小屋温泉そのものも、明治19年の分析で含有量日本一の含鉄炭酸泉と分かったと伝えられています。
Qアクセスは?
JR鹿児島本線・九州新幹線の筑後船小屋駅から徒歩18分、西鉄バス「筑後船小屋バス停」からは徒歩5分です。車なら九州自動車道の八女ICから約8分、みやま柳川ICからも約8分。駐車場は40台で無料です。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

岩井温泉 浪漫伝承の宿 明石家
鳥取県創業400年と宿は書いている創業400年と宿が書く岩井温泉の18室の宿。約48度の源泉を何も足さずに湯船へ入れる。総ヒノキの男女別浴室、佐治石を使った庭園露天風呂、貸切露天風呂「森の方舟」と貸切サウナがある。岩美駅から送迎あり。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。

壁湯天然洞窟温泉旅館 福元屋
大分県大分県玖珠郡九重町大字町田62-1、壁湯温泉の一軒宿。町田川の岸の岩壁にできた洞窟が、そのまま浴槽になっている。宿は300年以上前から自噴していると書く。日本秘湯を守る会の会員で、登録情報では泉質は単純温泉、源泉温度39度、湧出量は毎分1370リットル、加温は貸切湯のみ一部。浴場は五つ。客室は8室から9室の小さな宿で、日帰り入浴も受ける。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
