温泉を飲むことを飲泉といいます。
どこでもできるわけではありません。飲用の許可を受けた源泉と場所に限られ、浴槽の湯を飲むことはできません。
飲泉所がある温泉地
四万温泉には飲泉所が設けられています。四万の病に効くという言い伝えを名に持つ温泉地で、胃腸への効能が古くから語られてきました。
長湯温泉にも飲泉所があります。炭酸を含むため、口に入れると泡が弾ける感触があります。欧州では湯を飲む習慣が広く残っていますが、日本で飲泉所を備える温泉地は少数です。
三朝温泉、下呂温泉、有馬温泉、伊香保温泉にも飲泉できる場所があります。伊香保の黄金の湯は含鉄泉で、飲むと鉄の味がはっきりします。
量に決まりがある
源泉ごとに一日の目安量が定められ、掲示されています。
多く飲めば効くというものではありません。成分によっては過剰摂取が害になります。コップ一杯程度を目安とする場所が多くあります。
飲む時間についても指定があることがあります。食前がよいとされる泉質、食後が望ましい泉質があり、掲示に書かれています。
味は泉質そのまま
飲みやすい湯ばかりではありません。
塩化物泉は塩辛くなります。和倉温泉の湯はなめると明確に塩辛く、これは海のなかから湧いた湯という来歴によります。
含鉄泉は鉄の味がします。炭酸泉は口の中で泡が弾けます。硫黄泉は香りが強く、飲むというより匂いを飲む感覚に近くなります。
湯の性質が、そのまま口に入ります。入浴では分からない側面が分かります。
飲んではいけない場合
飲泉に向かない条件があります。
- 医師から水分や塩分の制限を受けている場合
- 腎臓や心臓に持病がある場合
- 飲泉の許可を受けていない源泉
- 浴槽の湯。人が入っている湯は飲用の対象になりません
不安があれば飲まないでください。掲示にも同様の注意が書かれています。
持ち帰りとは別の話
玉造温泉には湯を持ち帰るための給湯所があり、化粧水として使う小瓶も売られています。
これは飲むためのものではありません。肌に使うことを想定した持ち帰りです。
飲泉と持ち帰りは目的が違います。どちらも掲示に従ってください。





