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四キロ下がった場所に建つ
鹿の湯つちやは群馬県吾妻郡嬬恋村新鹿沢温泉。湯の丸高原の群馬側にある。
宿の住所に「新鹿沢温泉」と入っている。新、が付く理由を宿自身が書いている。
「江戸時代後期よりある古い温泉で、昔は当地より4km上の鹿沢地区にあった」。
宿の名にある「鹿の湯」は、もとの場所の名前だ。移ったあとも、屋号はそのまま持ってきている。
総部屋数は25室。
二十四時間、止めずに
湯の扱いについて、宿の登録は端的だ。
「源泉かけ流しの天然温泉で24時間入浴可能」。
加水や循環についての記載は見当たらない。24時間入れるということは、湯を止めずに流し続けているということでもある。
泉質は「おだやかな炭酸アルカリ泉」。温度は42度前後と宿は書いている。
42度は、そのまま入れる温度だ。沸かす必要も、水で薄める必要もない。湯の扱いが単純でいられるのは、この温度のおかげでもある。
浴場は大浴場。宿の登録に露天風呂の記載はない。
湯の花をすり込む
この宿が押しているのは、湯に浮くもののほうである。
「赤茶色の【湯の花】を肌にすり込めば美肌効果抜群」。
湯の花は、湯に溶けていた成分が空気や温度の変化で固まって浮いたものだ。白いものが多いが、鉄分を含む湯では赤茶色になる。
すり込む、という使い方を宿がすすめているのは珍しい。効き方は人によるので、そのまま鵜呑みにはしないほうがいいが、湯の性格をよく言い表してはいる。
浮いているものを嫌がる人もいる。この宿に泊まるなら、それは歓迎するものだと思っておいたほうがいい。
飲める湯として
宿は効能についても書いている。「やけど、切り傷に効き、又血行促進に効能あります。飲用すると胃腸機能の向上に資するとされています」。
飲泉ができるかどうかは、施設の設備と許可による。飲むつもりなら宿に確かめたい。
炭酸水素塩泉系の湯は、飲むと胃腸に働くとされることが多い。鹿沢の湯もその系統にある。ただし効き方は人によるので、体のことで気になることがあれば医師に確かめてほしい。
峠を越えて着く
宿は上信越道の湯の丸IC下車、湯の丸経由で40分としている。駐車場は30台、無料。
長野県側から高原を越えて群馬へ下りる道だ。標高が高く、冬は雪がある。時間に余裕を持ったほうがいい。
鉄道で行くなら、JR吾妻線の万座・鹿沢口駅が最寄りになる。そこからも距離があるので、送迎の有無を予約時に確かめておきたい。
どういう人に向くか
新鹿沢温泉は、賑やかな温泉街ではない。土産物屋の通りもなければ、外湯めぐりもない。
宿の湯に24時間いつでも入って、赤茶色の湯の花を見て、翌朝また入る。それだけの過ごし方をする場所だ。
湯の丸高原のスキーや、夏のレンゲツツジを目当てに来る人の拠点にもなる。高原へ上がる途中に宿があるという位置関係だから、遊んだあとに湯へ戻る組み立てがしやすい。
一泊で名所を回りたい人には向かない。湯そのものに用がある人の宿である。
鹿の湯 つちやのよくある質問
Qお湯はかけ流しですか
宿は「源泉かけ流しの天然温泉で24時間入浴可能」と楽天トラベルに登録しています。加水や循環についての記載は見当たりません。泉質は「おだやかな炭酸アルカリ泉」で、温度は42度前後としています。
Q赤茶色の湯の花というのは何ですか
湯に含まれる成分が固まって浮いたものです。宿は「赤茶色の【湯の花】を肌にすり込めば美肌効果抜群」と登録しています。鉄分を含む湯によく見られる色です。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q鹿沢温泉と新鹿沢温泉の違いは何ですか
宿はこう説明しています。「江戸時代後期よりある古い温泉で、昔は当地より4km上の鹿沢地区にあった」。大正7年の火事で温泉街が壊滅し、源泉のある宿を残して、引湯管を整備した先の現在地へ移りました。それが新鹿沢温泉です。嬬恋村は二つを結ぶ「湯尻川歩道」があると書いています。
Q飲めるのですか
宿は「飲用すると胃腸機能の向上に資するとされています」と登録しています。飲泉できるかどうかは施設の設備と許可によるので、飲むつもりなら宿に確かめてください。
Qアクセスを教えてください
宿は上信越道の湯の丸IC下車、湯の丸経由で40分としています。駐車場は30台で無料。標高の高い峠道を越えるので、冬は装備と時間の余裕が要ります。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

岩井温泉 浪漫伝承の宿 明石家
鳥取県創業400年と宿は書いている創業400年と宿が書く岩井温泉の18室の宿。約48度の源泉を何も足さずに湯船へ入れる。総ヒノキの男女別浴室、佐治石を使った庭園露天風呂、貸切露天風呂「森の方舟」と貸切サウナがある。岩美駅から送迎あり。

白金温泉 碧の美 ゆゆ
北海道白金温泉の49室の宿。加水も加温も循環もしない100%源泉かけ流しだと宿は書く。源泉53度、pH6.9。日帰り入浴は11時から20時で大人1,200円。旧称は湯元白金温泉ホテル。

ランプの宿 青荷温泉
青森県青森県黒石市沖浦、青荷渓谷の底にある31室の一軒宿。各室に電灯がなく、夜はランプの明かりだけで過ごす。携帯の電波も届かない。風呂は四つあり、宿はすべて源泉かけ流しとしている。1929年(昭和4年)に青森県の歌人、丹羽洋岳が開いたと宿は書く。冬季は一般車両が通行止めになり、送迎バスで山道を30分。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイトでご確認ください。
