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峠の一軒宿
中の湯温泉旅館は、安房峠の途中にある一軒宿である。長野県松本市安曇4467。
1915年、大正4年の創業。日本秘湯を守る会の会員宿である。
ロビーには大きな窓があり、そこから見える景色について宿はこう書いている。自然の壮観な景観は、山人でなくとも圧倒される迫力です、と。目の前は穂高連峰、周りはブナを含む原生林である。
1998年に移った
この宿には、場所が変わったという来歴がある。
宿はこう書いている。安房トンネル工事が原因の水蒸気爆発により、安房峠途中の現在地へ移転をしたのが1998年である、と。
火山の足元で宿を続けるということの現実が、この一行に入っている。創業から百年を超えるが、建物そのものは1998年以降のものである。
移ったあとの位置は、焼岳の中の湯コースの登山基地として便利だと宿は書いている。結果として、山の宿としての性格はむしろはっきりした。
硫黄の湯を三つの形で
宿は、単純硫黄温泉の掛け流し温泉だとしている。
内湯は柔らかい泉質で、目の前に霞沢岳が見える。露天風呂はブナの原生林に囲まれていて、屋根がない。雪や雨の日のために傘が用意されている。晴れていれば穂高連峰が正面に見える。
家族風呂もある。こちらも源泉かけ流しで、空いていれば無料で使える。中から鍵をかけて使う方式だと宿は案内している。
利用時間は13時から翌朝10時まで。19時に男女が入れ替わり、前後10分は入浴を控えるよう求めている。
卜伝の湯という浴室もあるが、現在は利用できないと宿は告知している。名は初代が剣豪・塚原卜伝と宮本武蔵の逸話から付けたものだという。
石鹸とドライヤーだけ
浴室に用意されているのは石鹸とドライヤーのみである。環境に配慮しているためだと宿は書いている。
シャンプーやリンスを使いたい人は、持参するか宿で求めることになる。原生林の中の宿が、排水について何を考えているかが表れている部分である。
焼岳の状況は変わる
焼岳は活火山で、噴火警戒レベルによって登山の可否が変わる。
宿は2026年3月4日にレベル2が解除され、レベル1に下がったので登山ができるようになったと知らせている。こうした情報は変わるので、登る予定があるなら気象庁の発表を自分で確かめること。
また、安房峠入口ゲートが開く時期以降は宿の駐車場を日帰り駐車場として使えないと宿は告知しており、焼岳登山口の駐車スペースを使うよう求めている。
冬に開いている
上高地は冬期に閉ざされる。そのなかで、この宿は通年で営業している。
宿は自らを上高地唯一の通年営業の宿としている。雪の穂高を正面にして露天に入るという過ごし方ができるのは、この条件があってのことだ。
冬期営業の期間は年によって告知されるので、予約の前に宿のお知らせを見ておくこと。
この宿を選ぶなら
上高地に温泉はない。歩いたあとに湯に入りたければ、峠まで下りてくることになる。
この宿は、その位置にある唯一の宿である。43室とそれなりの規模があり、日帰り入浴も受け付けている。山を歩く人の拠点として組み込むのが、最も素直な使い方になる。
中の湯温泉旅館のよくある質問
Q中の湯温泉旅館の湯はかけ流しですか?
宿は、秘湯を守る会会員の宿ならではの上質なお湯で、単純硫黄温泉の掛け流し温泉だと書いています。家族風呂についても源泉かけ流しだとしています。加水や循環についての記載はありません。
Q家族風呂は予約が要りますか?
要りません。宿は、空いていれば無料で使えるとし、使うときは中から鍵をかけるよう案内しています。ただし日帰り利用は12時から15時までで、15時以降は宿泊客の時間になります。
Q日帰り入浴はできますか?
できます。営業時間は12時から17時、大人1,000円、子供500円と宿は案内しています。チェックアウト後の当日利用は割引があります。水不足や混雑で営業状況が変わることがあるとも書いているので、確認してから向かうのが確実です。
Q冬も営業していますか?
しています。宿は上高地唯一の通年営業の宿だとしています。上高地そのものは冬期に閉ざされますが、この宿は開いており、冬の上高地観光の拠点として使えます。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

岩井温泉 浪漫伝承の宿 明石家
鳥取県創業400年と宿は書いている創業400年と宿が書く岩井温泉の18室の宿。約48度の源泉を何も足さずに湯船へ入れる。総ヒノキの男女別浴室、佐治石を使った庭園露天風呂、貸切露天風呂「森の方舟」と貸切サウナがある。岩美駅から送迎あり。

えびの高原ホテル
宮崎県標高1200メートルのえびの高原にある38室のホテル。源泉かけ流しの炭酸水素塩泉を、露天風呂、大浴場、サウナ、四つの家族風呂で使う。日帰り入浴は11時から20時。客室から韓国岳が見える。鹿児島空港から車で50分。

鉛温泉 藤三旅館
岩手県1786年立ったまま入る深さ1.25メートルの「白猿の湯」を持つ宿。総けやき造りの本館に四つの浴場があり、宿は源泉5本を加熱も加水も循環もせずに使うと書く。旅館部と自炊の湯治部が同じ建物にあり、湯治の形が今も生きている。32室。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
