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Kawaura Onsen — 川浦温泉

川浦温泉 山県館

かわうらおんせん やまがたかん

山梨県山梨市三富川浦、笛吹川の上流に建つ34室の宿。武田二十四将の山縣昌景の子孫が営み、現当主が15代目にあたる。永禄4年(1561年)に武田信玄が川浦の湯の整備を命じた下知状が恵林寺の宝物館に残り、その写しをロビーに掲げる。湯宿としての創業は安政3年(1856年)。泉質はアルカリ性単純温泉で飲用もでき、湧出は毎分1,250リットル。大浴場2か所、混浴露天1か所、露天風呂付きの貸切風呂2か所のすべてに源泉をそのままかけ流す。

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十五代続く宿

山県館は山梨県山梨市三富川浦1140。笛吹川の上流、秩父多摩甲斐国立公園の渓谷に面して建つ。

「山県」という屋号は人の名である。武田二十四将に数えられた山縣三郎右兵衛尉昌景。信玄四天王の一人とも言われ、近隣の国々からは「武田に山縣あり」と警戒された武将だった。その血筋が宿を引き継いで、いまの当主で15代を数える。到着して最初に目に入るのが、玄関に据えられた昌景の鎧兜である。

宿屋として店を開いたのは安政3年、1856年のことで、13代当主の山縣信徳が始めた。社名が山県館になったのが昭和34年。その3年後に川浦源泉を新たに掘り当て、昭和46年には本館と大浴場、広間を建て直している。昭和50年には当時の皇太子を迎えた。

信玄の文書が残る

信玄の隠し湯を名乗る温泉は山梨にいくつもある。この宿の場合、根拠になる文書がある。

湯そのものが見つかったのは鎌倉時代、不動の滝の右手にある洞窟でのことだと宿は伝える。決め手はその300年後だ。永禄4年5月10日、つまり1561年の日付を持つ下知状に、武田信玄が「川浦の湯を整備せよ」と命じた文言がある。原本は恵林寺の宝物館にあり、宿はロビーに写しを掛けている。信玄公唯一の文献が遺されている湯屋だ、というのが宿の言い方である。

信玄自身も入浴し、武田軍が療養と戦略を練った湯治場だったという。竹樋で湯を引いていた当初の湯小屋の様子が、2枚の写真で残っているとも記されている。

全ての浴槽にかけ流す

泉質はアルカリ単純泉。楽天トラベルの施設情報には飲用も可能と登録されている。自家源泉が2本あり、湧出量は毎分1,250リットルと宿は書く。

サイトの表題からして「源泉100%かけ流しの宿」である。楽天トラベルに宿が載せた施設情報も、大浴場2か所、混浴露天1か所、露天付きの貸切2か所という内訳を挙げたうえで、そのすべてに100パーセントの源泉をそのまま注いでいると書く。水で薄めるとも、湯を回して使うとも書かれていない。

浴場にはそれぞれ名前が付く。寝風呂とジャグジーの付く大浴場「せせらぎ之湯」と、内風呂に二つの露天が付く「薬師之湯」は24時間。笛吹川を見下ろす混浴露天「渓流雅之湯」は日の出から22時まで。有料の貸切風呂「絶景之湯」と「こぶし之湯」は7時から22時で、各3,300円である。

体感には個人差があるので、治療中の病気があるなら入る前に医師の意見をもらっておくと安心だ。

二つの認定

宿は平成16年に二つの認定を受けたと記している。源泉湯宿を守る会からの源泉湯宿認定証(第10号)と、日本温泉遺産を守る会からの温泉遺産認定である。

どちらも湯の使い方を見る団体で、かけ流しを守っている宿が受ける。宿が自分の歴史を語る箇所で、武田の話と並べてこの二つを書いているところに姿勢が出ている。

ふる里の味

献立について宿が使う言葉は「ふる里の味」である。摘んだばかりの山菜、谷の川魚、甲斐牛、そして甲州名物のあわびの煮貝。山の宿でありながら海の乾物が並ぶのは、甲州街道で運ばれてきた食の記憶だろう。

建物は純和風で通していて、部屋数は34。谷に向いた窓からは甲斐の山並みが見渡せる。春はみずみずしい新緑、秋は山じゅうが色づく。

着くまで

鉄道ならJR中央本線の塩山駅へ。そこからバスかタクシーで35分ほどかかる。塩山駅北口までの送迎もあるので、予約時に頼んでおくとよい。車は中央自動車道の勝沼ICから40分ほど、都心からなら90分という案内が公式に出ている。駐車場は60台分、無料で、予約もいらない。

西沢渓谷は車で15分ほど。下って塩山へ出れば、下知状の原本を収める恵林寺がある。国道140号をさらに北へ行けば雁坂トンネルで埼玉へ抜けられる。

FAQ

川浦温泉 山県館のよくある質問

Q温泉の泉質は?
A

宿はアルカリ単純泉とし、楽天トラベルの施設情報にはアルカリ性単純温泉で飲用も可能と登録しています。自家源泉が2本あり、湧出量は毎分1,250リットルと宿は書いています。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。

Q源泉かけ流しですか?
A

宿は公式サイトに「源泉100%かけ流しの宿」と掲げ、楽天トラベルの施設情報では「大浴場2ヶ所、混浴露天風呂1ヶ所、貸切風呂(露天風呂付)2ヶ所、全ての浴槽へ100%源泉をそのままかけ流しております」と書いています。加水や循環の記載はありません。

Qどんな風呂がありますか?
A

寝風呂とジャグジーの付く大浴場「せせらぎ之湯」と、内風呂に二つの露天が付く「薬師之湯」は24時間入れます。笛吹川を見下ろす混浴露天「渓流雅之湯」は日の出から22時まで。有料の貸切風呂「絶景之湯」と「こぶし之湯」は7時から22時、各3,300円です。

Q信玄の隠し湯というのは?
A

宿によれば、川浦の湯は鎌倉時代に不動の滝の右の洞窟で見つかりました。武田信玄が川浦の湯を整備せよと命じた下知状(永禄4年=1561年5月10日)が恵林寺の宝物館に所蔵されており、宿はその写しをロビーに掲げています。信玄も入浴し、武田軍が療養と戦略を練った湯治場だったと書いています。

Qアクセスは?
A

JR中央本線の塩山駅からバスかタクシーで35分ほど。塩山駅北口からの送迎もあります(要予約)。車では中央自動車道の勝沼ICから約40分で、宿は都心から90分と案内しています。駐車場は60台で無料、予約はいりません。

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