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写真で見て行きたくなる露天風呂が、着いてみたら混浴だった——ということが起こります。有名な湯ほど、その傾向があります。
避ける必要はありませんが、知らずに行くと戸惑います。何が用意されていて、何が用意されていないのかを、先に把握しておくほうが確実です。
運用は湯ごとに違う
「混浴」とひとことで言っても、実際の運用には幅があります。
湯浴み着を着て入る形が取られている湯があります。玉造温泉の長楽園にある龍宮の湯、白浜の海舟の露天風呂などがこれにあたります。着衣で入れるので、抵抗は小さくなります。
女性専用の時間帯が設けられている湯があります。乳頭温泉郷の鶴の湯、白骨温泉の泡の湯、八甲田の酸ヶ湯などです。時間を選べば、混浴を避けて同じ湯に入れます。
女性用の別浴槽が用意されている場合もあります。酸ヶ湯には玉の湯という女性用の浴室が別にあります。
何も用意されていない湯もあります。三朝温泉の河原風呂や湯原温泉の砂湯は、川沿いの開けた場所にあり、脱衣所も簡素です。橋の上や対岸から見える位置にあります。
運用は変わる
ここに書いた内容は、変わることがあります。
湯浴み着の可否、女性専用の時間帯、脱衣所の設え——どれも施設側の判断で見直されます。特に近年は、見直しが進んでいる湯もあります。
訪れる前に現地の掲示を確認してください。当サイトの記述は、その湯がどういう性格のものかを知る手がかりとして読んでいただくものです。
湯船の底が見えない湯
白濁する湯では、湯船の底が見えません。
白骨温泉の泡の湯、乳頭温泉郷の鶴の湯、万座温泉。いずれも乳白色で、入ると腰から下が見えなくなります。
これは混浴に入るときの心理的な負担を下げる要素になります。逆に、足を探りながら入ることになるので、段差には注意が要ります。
無理に入らなくてよい
混浴に入らなくても、その温泉地を体験できないわけではありません。
白骨温泉には屋内の浴槽があります。乳頭温泉郷は七軒それぞれが別の源泉を持っているので、他の宿の湯に入れます。三朝や湯原には、宿の日帰り入浴や公共の浴場があります。
「あの露天風呂に入らないと意味がない」ということはありません。同じ源泉に、別の形で入れる場所がたいていあります。
共通する作法
混浴かどうかに関わらず、共同浴場では守りたいことがあります。
- かけ湯をしてから入る
- 湯船にタオルを入れない
- 加水の可否は湯ごとに決まりがある。掲示に従い、勝手に水を足さない
- 洗い場のない湯、石鹸が使えない湯がある。体を洗う場所ではなく、浸かる場所だと考える
- 写真は撮らない。人が写らなくても、脱衣所や浴室での撮影は避ける
地元の方が日常的に使っている湯では、静かに使うこと自体が作法になります。




