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Tamatsukuri Onsen — 玉造温泉

玉造温泉 長楽園

たまつくりおんせん ちょうらくえん1868年(明治元年)創業

「龍宮の湯」と呼ばれる広大な混浴大露天風呂を持つ。明治元年から続く、玉造を代表する老舗。

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玉造温泉の温泉街から少し入ると、塀の向こうに庭が広がっている。手入れされた木立の中に、湯だまりのようなものが見える。あれが龍宮の湯である。

庭のなかの湯

屋根がない。囲いもほとんどない。庭園のなかに巨大な湯船があるという形をしている。

湯は底から自然に湧いている。広いので、端まで歩いていくと湯の温度が少し変わる。周囲は木立で、風が吹くと葉の音がする。

混浴だが、湯浴み着を着て入る方式が取られており、女性専用の時間帯も設けられている。

露天風呂という言葉から想像するものとは規模が違う。湯に入っているというより、庭のなかにいるという感覚に近い。

千三百年前からの評判

玉造の湯は、奈良時代にはすでに文字になっていた。

『出雲国風土記』に、この湯は一度入れば見た目が美しくなり、二度入れば万病が治る、という趣旨の記述がある。日本最古の美肌の湯と呼ばれるのはこれによる。

泉質は硫酸塩泉と塩化物泉の性質を併せ持つ。保湿と保温の両方がはたらくため、湯上がりに肌がしっとりし、体も冷めにくい。千三百年前の評判が、成分の説明と噛み合っている珍しい例である。

玉湯川を歩く

宿を出ると玉湯川がある。両岸に桜並木が続き、川沿いに足湯が点在している。

勾玉をかたどった意匠があちこちに置かれている。この地が古代から勾玉の産地だったことにちなむ。温泉街の奥には玉作湯神社があり、願い石に叶い石を触れさせる作法が伝わる。

着くまで

温泉街の中は徒歩で完結する。玉湯川の両岸に宿が並び、川沿いに桜並木が続く。

出雲縁結び空港からも近い。山陰観光の宿泊拠点として、これ以上ない位置にある。

湯浴み着で入る

龍宮の湯は混浴の大露天風呂だが、湯浴み着を着て入る方式が取られている。

着衣で入れるので抵抗は小さくなる。混浴と聞いて敬遠する必要はない。運用は変わることがあるので、現地の案内に従いたい。

広い湯船なので、人がいても距離が取れる。庭のなかに湯船があるという構図そのものが、この宿の中心にある。

出雲を回る順

玉造の立地は、山陰観光の拠点としてほぼ理想的である。

出雲大社まで車でおよそ40分から1時間。松江城と宍道湖はさらに近い。

石の土地

玉造は勾玉の産地だった。近くで採れる青瑪瑙を加工する工房がこの地にあり、それが地名になった。

温泉街の奥に玉作湯神社がある。願い石と呼ばれる大きな石があり、授かった叶い石を触れさせて願いを込める作法が伝わる。

この宿を選ぶなら

明治元年創業。庭と露天風呂の規模を目的にする方に向く。

山陰観光の宿泊拠点として使いやすい位置にある。

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