秋の宮温泉郷と小安峡温泉、秋田県南の二つ
どちらも秋田県湯沢市、栗駒の山あいにある。秋の宮は役内川に沿って宿が点在する国民保養温泉地で、秋田県最古の温泉とも言われる。小安峡は皆瀬川の渓谷に沿った温泉地で、岩の裂け目から蒸気が噴き出す大噴湯で知られる。

秋の宮温泉郷
秋田県
秋田県湯沢市、栗駒国定公園の西側にある温泉郷。日本温泉協会は高松岳の西側山麓に位置し、役内川に沿って点在する湯ノ岱、稲住、鷹ノ湯、湯ノ又などを総称して秋の宮温泉郷と呼ぶと書く。国民保養温泉地で、環境省の一覧にも秋ノ宮温泉国民保養温泉地計画が載る。秋田県内でもっとも古い温泉ともいわれ、鷹の湯温泉は奈良時代の養老年間に行基法師が見つけたと伝える。

小安峡温泉
秋田県
秋田県湯沢市皆瀬、皆瀬川が両岸を深く削った小安峡の谷にある温泉。峡谷の岩の割れ目から98度の熱湯と蒸気が音を立てて噴き出す「大噴湯」が名所で、遊歩道から間近に見られる。泉質は単純温泉の弱アルカリ性で、源泉は80度と高いため宿は加水して使う。栗駒国定公園の一角にあり、紅葉は9月下旬から10月中旬。泥湯温泉や秋の宮温泉郷が同じ湯沢市内にある。湯沢駅からバスで50分。
数字で比べる
| 項目 | 秋の宮温泉郷 | 小安峡温泉 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 秋田県 | 秋田県 |
| 泉質 | 塩化物泉 | 単純温泉 |
| 泉温 | — | 80℃ |
| 東京から | 秋田新幹線か東北新幹線で北へ出て、奥羽本線の横堀駅へ。そこから役内川沿いに鬼首峠の方向へ車で20分ほど。 | 約5時間 |
| 大阪から | — | 約8時間 |
| 最寄り | JR奥羽本線 横堀駅から車で約20分 | JR奥羽本線 湯沢駅(バス約50分・元湯下車)/湯沢横手道路 湯沢IC(車約40分) |
| 日帰りで入れる湯 | 虎毛山/小安峡/川原毛地獄 | 小安峡大噴湯/皆瀬ダム・小安峡の紅葉/泥湯温泉・川原毛地獄 |
| 掲載している宿 | 2軒 | 2軒 |
所要時間は主要な経路の目安です。「—」は当サイトで確認できていない項目です。
性格の違い
湯
秋の宮温泉郷塩化物泉。無色透明で湯上がりに冷めにくい
小安峡温泉単純温泉。源泉は80度
地形
秋の宮温泉郷役内川沿いに宿が点在。温泉街はない
小安峡温泉皆瀬川の峡谷。大噴湯の遊歩道がある
位置づけ
秋の宮温泉郷国民保養温泉地。自炊の湯治棟を持つ宿がある
小安峡温泉渓谷の景観とセットで歩く温泉地
行き方
秋の宮温泉郷JR横堀駅から車で20分ほど
小安峡温泉湯沢方面から車。冬は道路の状況を確かめて
どちらを選ぶか
両方行くなら同じ湯沢市のなかで車でつながる。秋田県南の湯をまとめて回るなら、どちらも同じ旅程に入る。
それぞれの宿
- 秋の宮山荘秋田県営の41室の温泉旅館。大浴場は男女とも約50坪で、ジャグジー・サウナ・露天風呂・打たせ湯・寝湯・温湯・大浴槽の7種類が並ぶ。日帰り入浴も受け入れる。2026年は外壁工事で露天風呂が11月末まで使えないので、行く前に宿の告知を見ること。
- 鷹の湯温泉秋田県湯沢市秋の宮字殿上1、役内川の河畔に建つ一軒宿。源泉は宿の目の前の河原にある。明治18年に女性の手で開かれた湯治宿で、現在は五代目。1950年代前半の改修に建築家の白井晟一が関わり、特別室「鷹の間」や階段の手すりに意匠が残る。浴場は大浴場、内湯、混浴半露天、女性専用半露天、河原野天風呂など。日本秘湯を守る会の会員宿で、毎週水曜日と冬季は休館する。
- 湯の宿 元湯くらぶ小安峡の12室の宿。高温の源泉が宿の裏にあるので追い炊きを一切していないと宿は書く。内湯は男性が美里の湯、女性が美幸の湯で、それぞれ続きに男女別の露天風呂がある。湯沢駅から車で約1時間。
- 旅館 多郎兵衛秋田県湯沢市皆瀬、小安峡の谷にある全19室の宿で、当代は十二代を数える。大浴場「薬師の湯」は樹齢100年・全長50メートルの秋田杉の梁と熊本県阿蘇の石を敷石に使う。変わり風呂「陶喜の湯」は宮城県栗原市の栗駒焼を湯船に敷き詰めてあり、露天風呂「風の湯」は岩肌の間に横になれる。この二つは早朝5時に男女が入れ替わる。貸切の「子宝の湯」もある。泉質は単純温泉の弱アルカリ性で、源泉が80度あるため加水して使う。日帰り入浴は10時30分から15時。
よくある質問
Q秋の宮温泉郷は冬も行けますか?
宿によります。鷹の湯温泉は公式サイトで毎週水曜日および冬季休館と案内しています。雪の深い地域なので、営業と道路の状況を先に確かめてください。
Q秋田県最古というのは確かですか?
鷹の湯温泉の公式サイトが「秋田県内ではもっとも古い温泉ともいわれています」と書いています。伝承であって記録で確定しているものではありません。