亀山温泉と養老渓谷温泉、房総の黒い湯を比べる
房総半島の内陸に、色の濃い湯が二つある。亀山温泉はチョコレート色、養老渓谷温泉は黒湯。どちらも太古の植物が溶け込んだ色で、成り立ちは同じだ。違うのは湖畔か渓谷か、そして宿の数である。

亀山温泉
千葉県
千葉県君津市、房総半島の内陸にある亀山湖のほとりの温泉。地下2,000メートルから毎分600リットル以上が自噴し、湯はチョコレート色をしている。色の正体は太古に堆積した植物が溶け込んだ腐植質で、北海道のモール泉や都内の黒湯と同じ仕組みだと宿は説明する。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、pH8.7、成分総計2.70グラム。源泉は27度に届かない冷泉なので、浴槽は循環しながら加温している。JR久留里線の終点、上総亀山駅から徒歩12分。

養老渓谷温泉
千葉県
千葉県の房総半島中央部、養老川が刻んだ渓谷に点在する温泉郷。養老渓谷観光協会は「房総随一の温泉郷」と書く。湯は全国でも珍しい黒色で「黒湯」と呼ばれ、とろりとした肌触り。市原市と大多喜町にまたがり、宿は10軒余り。房総一の名瀑・粟又の滝と、朱塗りの観音橋が近い。関東有数の紅葉の名所で、見ごろは11月下旬から12月上旬と遅い。
数字で比べる
| 項目 | 亀山温泉 | 養老渓谷温泉 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 千葉県 | 千葉県 |
| 泉質 | 塩化物泉・炭酸水素塩泉 | 塩化物泉・硫酸塩泉 |
| pH | 8.7 | — |
| 泉温 | 27℃ | — |
| 東京から | 約2時間 | 約2時間30分 |
| 大阪から | 約6時間 | 約7時間 |
| 最寄り | JR久留里線 上総亀山駅(徒歩約12分)/圏央道 木更津東IC(車約30分) | 小湊鉄道 養老渓谷駅(徒歩約20分)/圏央道 市原鶴舞IC(車約25分) |
| 日帰りで入れる湯 | 亀山湖/濃溝の滝/久留里城 | 粟又の滝(房総一の名瀑)/観音橋と出世観音/小湊鉄道・いすみ鉄道の里山ローカル線 |
| 掲載している宿 | 1軒 | 2軒 |
所要時間は主要な経路の目安です。「—」は当サイトで確認できていない項目です。
性格の違い
湯
亀山温泉ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、pH8.7。地下2,000メートルから自噴
養老渓谷温泉全国でも珍しい黒色の湯。とろりとした肌触り
地形
亀山温泉亀山湖のほとり。湖と森が見える
養老渓谷温泉養老川の渓谷。粟又の滝と観音橋
宿
亀山温泉14室の一軒宿
養老渓谷温泉市原市と大多喜町にまたがり宿は10軒余り
紅葉
亀山温泉房総でいちばん遅く、12月上旬まで
養老渓谷温泉関東有数の名所。11月下旬から12月上旬
どちらを選ぶか
両方行くなら二つは車で30分ほどの距離。房総の内陸を二泊で回れば、色の濃い湯を続けて味わえる。
それぞれの宿
よくある質問
Q電車で行けますか?
どちらも行けます。亀山温泉はJR久留里線の終点、上総亀山駅から徒歩12分。養老渓谷は小湊鉄道の養老渓谷駅が最寄りです。
Q紅葉はいつですか?
房総の紅葉は関東でいちばん遅く、どちらも11月下旬から12月上旬が見ごろです。