みくりが池温泉と大牧温泉、富山で着きにくいのはどっち
富山の二つの秘湯。みくりが池は標高2,410メートルの室堂平にある日本一高所の温泉で、アルペンルートを乗り継いで室堂から15分歩く。大牧は庄川峡のダム湖の岸に建ち、道がつながっておらず遊覧船でしか行けない。上へ登るか、船で入るか。

みくりが池温泉
富山県
立山・室堂平、標高2410メートルに湧く日本一高所の天然温泉。1957年に山小屋として始まった一軒宿が源泉名も温泉地名も兼ねる。源泉は真下の地獄谷にあり、高低差100メートル、340メートルの距離をポンプで汲み上げる。単純酸性泉でpH2.28、泉温45度、無加水・無加温の100パーセント源泉かけ流し。うす乳白色で硫化水素臭と酸味がある。マイカーは入れず、アルペンルートの乗り物を乗り継いで室堂から歩く。

大牧温泉
富山県
庄川峡のダム湖の岸に、船でしか行けない一軒宿が建つ。寿永2年(1183年)、倶利伽羅峠の戦いに敗れた平家の武将・藤原賀房が河畔に湧く湯を見つけて傷を癒したのが始まりと宿は伝え、村人の湯治場だった湯は昭和5年の小牧ダム完成で湖底に沈んだ。源泉を高台に引き上げて昭和6年に旅館として再開し、以来90年余り、小牧の船着場から庄川遊覧船で30分の道だけがつながる。塩化物泉と硫酸塩泉の二つの源泉が混ざった毎分360リットルの湯を、峡谷を見下ろす露天風呂にかけ流す。
数字で比べる
| 項目 | みくりが池温泉 | 大牧温泉 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 富山県 | 富山県 |
| 泉質 | 酸性泉 | 塩化物泉・硫酸塩泉 |
| pH | 2.28 | — |
| 泉温 | 45℃ | — |
| 東京から | 約4時間30分(北陸新幹線で富山、立山駅経由) | 約4時間30分 |
| 大阪から | 約5時間30分 | — |
| 最寄り | 立山黒部アルペンルート 室堂ターミナル(徒歩約15分)/富山地方鉄道 立山駅からケーブルカーと高原バスで約1時間30分 | JR城端線 砺波駅(バス約40分で小牧、庄川遊覧船で約30分) |
| 日帰りで入れる湯 | みくりが池と立山三山の展望/地獄谷の噴気地帯(展望のみ)/雪の大谷(開通直後の時期) | 庄川峡遊覧船(小牧ダム堤防の船着場から)/砺波チューリップ公園/井波の彫刻の町 |
| 掲載している宿 | 1軒 | 1軒 |
所要時間は主要な経路の目安です。「—」は当サイトで確認できていない項目です。
性格の違い
湯
みくりが池温泉単純酸性泉、pH2.28、45度。加水加温なしの100%かけ流し
大牧温泉塩化物泉と硫酸塩泉が混ざる毎分360リットルをかけ流し
風呂
みくりが池温泉男女別の展望内湯のみ。露天はない
大牧温泉峡谷を見下ろす露天風呂
着き方
みくりが池温泉立山駅からケーブルと高原バスで1時間30分、室堂から徒歩15分
大牧温泉小牧の船着場から庄川遊覧船で30分。最終便は16時
営業
みくりが池温泉季節営業。2026年度は4月15日〜11月24日宿泊まで
大牧温泉通年。船の運航状況に左右される
どちらを選ぶか
両方行くならどちらも日本秘湯を守る会の会員宿で、富山県からはみくりが池温泉と名剣温泉が名を連ねる。立山と庄川峡は県の東と西に分かれているが、富山駅を起点にすれば二泊で両方回れる。
それぞれの宿
よくある質問
Qどちらが行きにくいですか?
性質が違います。みくりが池はアルペンルートの乗り物を乗り継いだうえで15分歩き、冬は営業していません。大牧は通年ですが遊覧船の最終便が16時(冬は15時20分)で、それを逃すと着けません。
Q露天風呂に入れるのはどちらですか?
大牧温泉です。みくりが池温泉は男女別の展望内湯が一つずつで、露天はありません。