筌の口温泉と寒の地獄温泉、九重の黄金色と冷泉
どちらも九重町田野にあり、車で15分ほどしか離れていない。それでも湯がまったく違う。筌の口は黄褐色に濁る炭酸泉、寒の地獄は13度から14度の硫黄冷泉である。

筌の口温泉
大分県
大分県玖珠郡九重町田野、鳴子川沿いの小さな集落にある温泉地。九重町がまとめる九重夢温泉郷の十一のうちのひとつ。九重町観光協会は正保のころから村人が入浴し、享保13年(1728年)に田野庄屋徳右衛門が湯小屋を建てたのが始まりだと書く。炭酸泉で黄褐色に濁る。昭和27年に川端康成が訪れ、九重を主舞台にした小説「波千鳥」を残した。

寒の地獄温泉
大分県
大分県玖珠郡九重町田野、標高1100メートルの飯田高原にある温泉。江戸末期の嘉永2年に開湯したと宿は書く。源泉は13度から14度の冷泉で、毎分2160リットル湧く。冷たい湯に数分浸かり、震えが始まったら体を拭かずに暖房室で温まる。これを繰り返すのが伝わってきた入り方。湯につかる温泉もあり、一度に温泉と冷泉の交互入浴ができる。
数字で比べる
| 項目 | 筌の口温泉 | 寒の地獄温泉 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 大分県 | 大分県 |
| 泉質 | 炭酸水素塩泉・含鉄泉 | 硫黄泉 |
| 泉温 | — | 14℃ |
| 東京から | 約4時間30分 | 福岡空港か大分空港から車。大分自動車道の九重ICから長者原方面へ約30分。 |
| 大阪から | 約5時間 | — |
| 最寄り | JR久大本線 豊後中村駅(車約30分/バス牧の戸方面行き 筌の口温泉下車 徒歩約300m)/大分道 九重IC(車約20分) | JR久大本線 豊後中村駅からバスで約50分 |
| 日帰りで入れる湯 | 九酔渓/震動の滝/九重夢大吊橋 | 長者原/くじゅう連山の登山口/筋湯温泉/九重夢大吊橋 |
| 掲載している宿 | 1軒 | 1軒 |
所要時間は主要な経路の目安です。「—」は当サイトで確認できていない項目です。
性格の違い
湯
筌の口温泉炭酸泉。鉄分が酸化して黄褐色に濁る
寒の地獄温泉13〜14度の硫黄冷泉。毎分2160リットル
入り方
筌の口温泉ふつうに浸かる。露天は7時から23時
寒の地獄温泉冷泉に数分浸かり、震えたら暖房室で温まるのを繰り返す
始まり
筌の口温泉正保のころから村人が入浴、享保13年に庄屋が湯小屋を建てた
寒の地獄温泉江戸末期の嘉永2年に開湯したと宿は書く
季節
筌の口温泉通年
寒の地獄温泉冷泉は夏季限定
どちらを選ぶか
両方行くなら車で15分ほど。九重町には十一の温泉地があり、この二つは性格の差がいちばん大きい組み合わせにあたる。どちらもくじゅう連山の登山基地に近い。
それぞれの宿
よくある質問
Q筌の口の共同浴場は入れますか?
2026年10月1日から2027年3月末まで(予定)、改修工事のため休館すると九重町観光協会が告知しています。再開の日程は同協会のサイトで知らせるとしています。
Q九重夢温泉郷とは何ですか?
九重町がまとめている町内十一の温泉地の総称です。筋湯、宝泉寺、長者原、湯坪、龍門、壁湯、筌の口、寒の地獄、九酔渓、川底、水分を指します。