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Kannojigoku Onsen — 寒の地獄温泉

山の宿 寒の地獄旅館

やまのやど かんのじごくりょかん江戸末期の嘉永2年(1849年)開湯と宿は書いている

大分県玖珠郡九重町田野257、標高1100メートルの飯田高原にある全11室の一軒宿。日本秘湯を守る会の会員。源泉13度から14度の冷泉に入り、体を拭かずに薪ストーブの部屋で暖まるという入り方が伝わる。宿は毎分2トンを超える湧出量の源泉かけ流しとし、互久楽湯(桧湯・切石湯)と家族湯(桧湯・岩湯・切石湯)、冷泉サウナを備える。休館日は水曜日。

楽天トラベルで空室と料金を見る 宿の公式サイト

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標高千百メートルの一軒宿

寒の地獄旅館は大分県玖珠郡九重町田野257。飯田高原、標高1100メートルにある。

宿は自らを「標高1100m、天然冷泉サウナの秘湯」と名乗っている。日本秘湯を守る会の会員宿でもある。

総部屋数は11室。くじゅう連山の登山口、長者原の近くだ。大分自動車道の九重ICから長者原方面へ車で30分。

嘉永二年から百七十七年

江戸末期の嘉永2年に開湯した歴史ある湯どころ——それが宿の名乗りである。

嘉永2年は1849年。ペリー来航の4年前だ。

公式サイトのトップには「おかげさまで開湯177年」とある。数えると2026年になる。江戸末期から数えて百七十七年、同じ冷泉を使い続けている。

十四度に、震えるまで

この宿の中心にあるのは、冷泉の入り方である。

宿が掲示している文章をそのまま引く。

水着を着たまま入る。最初の一、二分は皮膚に刺す冷たさが来るが、これは成分のせいで、三分ほどで感じなくなる——と宿は説明する。そこから先の時間は各自の体力と忍耐しだい。やがて浴槽のなかで震えが始まるので、そうなったら上がる。身体は拭かない。濡れたまま、隣の暖房室か薪ストーブサウナ室へ移って、充分にあぶりこむ。宿はこれを、医学的にも効果があるといわれる療養法として掲示している。

最初の数分を耐える。刺激が消える。震えが来るまで浸かる。上がったら、拭かずに火の前へ。

拭かないというのが肝である。湯の成分を肌に残したまま暖める。宿はこれを療養法として伝えている。

ただし、体への負担は小さくない。持病があるなら医師に確かめてから入りたい。

毎分二トン超

湯量について、宿は「毎分2t超の豊富な湧出量を誇る、源泉かけ流し温泉です」と書いている。

掲示にはもっと細かい数字がある。毎分2,160リットル。一昼夜で3,110,400リットル。

これだけの冷泉が、百七十七年ものあいだ止まらずに湧き続けている。

泉質は単純硫化水素泉と宿は掲示している。日本秘湯を守る会の登録では単純硫黄泉。加温については「加温あり」とされているが、加水や循環の記載はない。冷泉の源泉はそのままである。

互久楽湯と家族湯

浴場の構成も宿が整理している。

「互久楽湯(桧湯、切石湯)は男女日替わりになっております」。名前の読みは「ごくらくゆ」だろう。極楽に字を当てたものだ。

「家族湯(桧湯、岩湯、切石湯)はご自由にお入りいただけます」。三つあって、予約なしで空いていれば使える。

日本秘湯を守る会の登録では内湯6、露天0。すべて屋内にある。標高1100メートルで冬は雪が積もる土地なので、露天を持たない選択には理由がある。

サウナが季節を変えた

冷泉の利用には、長いこと季節の制限があった。

日本秘湯を守る会に登録された情報では、冷泉の利用は7月から9月の期間限定とされている。14度の湯に入るのは、夏でなければつらい。

それが2023年に変わった。宿はその夏にサウナをオープンし、楽天トラベルには「2023年夏、サウナオープンにより冷泉が1年中ご利用いただけるようになりました」と登録している。

冷泉に入り、薪ストーブのサウナで暖まる。二百年近く夏だけだった湯の使い方が、設備ひとつで通年になった。

囲炉裏の会席

食事について、宿は楽天トラベルに「クチコミ高評価は『山奥の秘湯で味わう囲炉裏会席料理』でした」と登録している。

標高1100メートルの山の宿で、囲炉裏を囲んで食べる。冷泉で冷えた体には、火のある食卓がよく合う。

行く前に確かめること

この宿には、先に確かめておきたいことが二つある。

ひとつは休館日。宿は水曜日を休館日としている。

もうひとつは冷泉の扱い。時期によって使える範囲が変わる可能性があるので、冷泉を目当てに行くなら事前に問い合わせたい。

日帰り入浴は日本秘湯を守る会の登録で10時から13時。豊後中村駅からはタクシーで30分、バスで50分。九重ICからは車で30分である。

FAQ

山の宿 寒の地獄旅館のよくある質問

Q冷たい温泉に入るのですか
A

そうです。宿は源泉の温度を13度から14度としています。ただし温めた湯の浴場もあるので、冷泉だけということはありません。宿は楽天トラベルに「全国でも数少ない、一度に温泉と冷泉の交互入浴がお楽しみいただけます」と登録しています。

Q冷泉の入り方を教えてください
A

宿が掲示している文章を引きます。「水着着用でそのまま入浴できます。最初の1~2分間は大変冷たく皮膚に刺激を感じますが、これは含有薬分の関係ですから3分くらい経ちますと刺激を感じなくなります。それからは各自の体力と忍耐で入浴時間はまちまちですが、ある程度時間が経ちますと中で震えが始まりますので、その時浴槽から上がり、身体を拭かないで別室の暖房室(ストーブ)・薪ストーブサウナ室で充分あぶりこみ暖をとってください」。体を拭かずに暖まるところが要点です。体への負担は小さくないので、持病があれば医師に確かめてから入ってください。

Qお風呂はいくつありますか
A

宿は互久楽湯(桧湯、切石湯)を男女日替わり、家族湯(桧湯、岩湯、切石湯)を自由に入れるとしています。これに冷泉と薪ストーブサウナが加わります。日本秘湯を守る会の登録では内湯6、露天0です。

Q冷泉はいつでも入れますか
A

もともとは夏の期間限定でした。日本秘湯を守る会の登録では冷泉の利用は7月から9月とされています。宿は2023年夏にサウナをオープンし、楽天トラベルには「サウナオープンにより冷泉が1年中ご利用いただけるようになりました」と登録しています。訪れる時期の扱いは宿に確かめてください。

Q日帰りで入れますか
A

入れます。日本秘湯を守る会の登録では日帰り入浴は10時から13時です。宿は休館日を水曜日としているので、その点も確かめてから向かってください。

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