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Kirizumi Onsen — 霧積温泉

霧積温泉 金湯館

きりづみおんせん きんとうかん

霧積温泉にただ一軒残る宿。15室。駐車場から徒歩30分の山道の先にあり、送迎は前日12時までの電話予約が要る。39度の湯を24時間かけ流し、浸かっていると白い気泡が身体につくと宿は書く。

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一軒だけ残った宿

いま霧積温泉で営業している宿は金湯館だけである。安中市がそう書いている。

つまりこの宿に泊まることが、霧積温泉に行くことと同じ意味になる。選択肢がないというのは不便でもあるが、迷わなくて済むということでもある。

15室。標高1,100メートル。湯は800年以上前から湧いていると宿は言う。

歩く30分

この宿の最大の特徴は、行き方にある。

駐車場は無料で50台あるが、そこから宿までは徒歩30分。山道を上る。送迎はあるものの、前日12時までの電話予約が条件だと宿は明記している。

これを知らずに行くと、荷物を持って30分歩くことになる。逆に、知って行けば送迎が待っている。予約の段階で決めておくべきことである。

チェックインは15時から17時と早めに締まる。山の宿なので、日のあるうちに着く設計になっている。

39度を24時間

風呂は男女それぞれに内湯が一つずつ。露天はない。

宿は、毎分300リットルの湧出を源泉かけ流しで使い、24時間入浴できると書いている。泉温は39度。ぬるめなので長湯ができ、それを好む人に喜ばれるという。

しばらく浸かっていると、しゅわしゅわと白い気泡が身体を包む、と宿は書いている。無色透明のカルシウム硫酸塩温泉。安中市は明ばん重炭酸土類を含む透明無色の湯としている。

熱い湯で一気に温まる温泉ではない。39度に長く入る。30分歩いて着いた身体を、時間をかけて戻していく湯である。

シャワーはないと宿は明記している。湯船の湯を汲んで使うことになる。

部屋で食べる

食事は山菜料理を部屋に出す形式だと宿は案内している。食事処に移動する必要がない。

山の宿の食事なので、海のものは期待しないほうがいい。そのかわり、この山で採れるものが出る。

詩と小説の宿

霧積の名を知らせたのは西条八十の詩「ぼくの帽子」と、それを引いた森村誠一の小説『人間の証明』である。

宿自身は、勝海舟や伊藤博文も訪れた歴史ある秘湯だとしている。安中市は与謝野晶子の名も挙げている。

明治期、この山は避暑地だった。いま残っている一軒は、その時代の名残でもある。

着くまで

JR横川駅から車で約30分。関越道・上信越道の松井田妙義インターからは約35分。

そこから徒歩30分、あるいは前日予約の送迎。チェックインは15時から17時、チェックアウトは10時。

横川駅の周辺には碓氷峠鉄道文化むらやめがね橋があるので、山を下りたあとに寄れる。

この宿を選ぶなら

設備で選ぶ宿ではない。シャワーもなく、食事処もなく、車も宿まで入らない。

選ぶ理由は二つある。一つは39度の湯に24時間入れること。もう一つは、霧積温泉に泊まるにはここしかないこと。

どちらも代わりがきかない。だから、この不便さを含めて受け取れる人だけが行けばいい宿である。

FAQ

霧積温泉 金湯館のよくある質問

Q金湯館の湯はかけ流しですか?
A

宿は、男女それぞれに内湯が1か所ずつあり、源泉かけ流しで24時間入浴できると書いています。泉温は39度、無色透明のカルシウム硫酸塩温泉で、しばらく浸かっていると白い気泡が身体を包むとしています。

Q宿まではどう行きますか?
A

横川駅から車で30分ほど走り、そこから先は徒歩30分の山道です。送迎を頼むなら前日の12時までに電話で予約するよう宿は求めているので、予約の段階で決めておいてください。

Q設備はどうなっていますか?
A

シャワーはないと宿は明記しています。食事は山菜料理を部屋に運ぶ形式です。標高1,100メートルの山中の一軒宿なので、街の宿と同じ設備を期待する場所ではありません。

Qどんな人が訪れた宿ですか?
A

安中市は、霧積温泉を伊藤博文や与謝野晶子が訪れた場所として紹介しています。宿も勝海舟や伊藤博文が訪れた歴史ある秘湯だとしています。森村誠一『人間の証明』と西条八十の詩の舞台でもあります。

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