「外湯めぐり」という言葉をよく見かけます。外湯は宿の外にある浴場のことで、内湯は宿の中の浴場です。
外湯と内湯
かつて温泉地では、湯を宿に引くのが当たり前ではありませんでした。
町の浴場に湯を集め、宿は泊まる場所、浴場は入る場所と分かれていた。泊まった人は宿を出て浴場へ行く。これが外湯です。それに対して、宿の中に湯を引いた浴場が内湯。内湯があること自体が宿の売りだった時代があります。
今は多くの宿が内湯を持っているので、あえて内湯と言う場面は減っています。それでも外湯の文化が残る温泉地では、この区別が今も意味を持ちます。
共同浴場という呼び方
共同浴場は、地元の方が共同で維持している浴場です。
外湯とほぼ同じものを指しますが、視点が違います。共同浴場は維持する側の言葉、外湯は泊まる側の言葉といえます。土地によって呼び方も変わり、城崎では外湯、野沢や渋では外湯や共同浴場、別府では市営温泉と言います。
外湯が中心の温泉地
城崎温泉は、街を一つの宿と見る温泉地です。大谿川沿いに七つの外湯が点在し、宿泊者は浴衣で巡ります。
野沢温泉には十三の外湯があり、すべて無料で開かれています。地元の方が維持しており、静かに使うこと自体が作法になります。
渋温泉の九つの外湯は、一部を除き宿泊者だけが鍵を借りて入ります。飯坂温泉には九つの共同浴場があり、湯が熱いことで知られます。
誰が入れるか
外湯に誰が入れるかは、土地ごとに決まりがあります。
誰でも入れる浴場、宿泊者だけの浴場、地元の方が中心の浴場。同じ「外湯」でも運用が違います。行く前に、その温泉地の決まりを確かめておくと、着いてから困りません。
外湯めぐりの入り方
外湯を回るなら、短く入るのが基本になります。
一つの浴場で長く浸かると、二つ目で体が重くなります。熱い湯の土地ではなおさらです。湯あたりを避けるためにも、一日に回る数は湯の強さで決めたい。





