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街道沿いの十二室
太陽館は群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉2384。三国街道沿いの短い温泉街に建っている。
総部屋数は12室。みなかみ町観光協会が湯宿温泉の宿として載せている三軒のうちの一軒である。
宿は自らの位置を「三国峠の玄関口、猿ヶ京三国温泉郷 湯宿温泉(みなかみ十八湯)」と書く。峠に入る手前という立地が、この宿の成り立ちのすべてだ。
太陽の湯という名前
大浴場には名前が付いている。太陽の湯。
由来を宿はこう説明している。「三国街道を行き交う多くの旅人が、疲れ冷え切った身体を『春の陽だまりの太陽』のように芯から温めやすらいだことから、この出で湯は『太陽の湯』と命名されております」。
峠を越える前、あるいは越えた後。冷え切った体を温める場所として使われた湯だという記憶が、そのまま浴場の名前になっている。
宿はこの大浴場を24時間入れると案内している。夜中でも明け方でも、好きなときに温まれる。
五つの貸切風呂
この宿のいまの売りは、貸切風呂の数である。
宿の説明を引く。「24時間愉しめる大浴場に加え、2023年には星空と一体になれる貸切風呂『布袋の湯』『観音の湯』が誕生。庭園を望む『恵比寿の湯』とともに、プライベートな空間で至福のひとときをお過ごしください」。
名前が七福神から取られている。布袋、観音、恵比寿。全部で五つある貸切風呂のうち三つが公式サイトで紹介されている。
楽天トラベルの紹介文では、宿泊者は1回50分を無料で使えるとされている。予約制ではなく、当日問い合わせのうえで来館してほしいと宿は書いている。空いていれば使える、という運用だ。
十二室の宿に貸切風呂が五つあれば、順番待ちで困ることは少ない。
地中二メートルから湧く
湯の出方について、宿が楽天トラベルに載せている説明がある。
平安時代の仁寿二年二月に僧弘須法師が見つけたと云われている、というのが宿の伝える来歴だ。そして湯の出どころは、地中およそ2メートルの横穴。自然湧出泉だと宿は書いている。
深く掘って汲み上げているのではない。地表から2メートルの横穴から、自然に流れ出している。宿が公式サイトで「千三百年の湯脈に、身をゆだねる」と書くのは、この湧き方が変わっていないという意味だ。
泉質はみなかみ町観光協会がカルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉としている。無色透明の、刺激の少ない湯である。
日帰りでも寄れる
宿は日帰り入浴の受付を11時から15時としている。
三国街道は、関越道の月夜野ICから北へ抜ける道だ。猿ヶ京温泉、たくみの里、水上温泉といった見どころが周りにあり、湯宿はそのあいだに位置する。
車で走り回る一日の途中に、昼の風呂を挟む。そういう使い方ができる時間帯の設定になっている。
泊まるなら
食事は群馬の食材を使う。宿は地元産の八種の温野菜をはじめ、群馬のブランド食材を用意すると書き、料理はスタンダードのほかにグレードアップとカジュアルを選べるとしている。
温泉街は短い。散策で一日が埋まる場所ではない。そのぶん、宿の中で湯を回して過ごす時間が長くなる。大浴場が24時間、貸切風呂が五つ。そういう宿だから、それで足りる。
峠の手前で体を温めて、翌朝また走り出す。街道沿いの宿の使い方は、千年前から変わっていない。
湯宿温泉 太陽館のよくある質問
Q貸切風呂はいくつありますか
五つです。宿は2023年に「布袋の湯」「観音の湯」が誕生したとし、庭園を望む「恵比寿の湯」とあわせて案内しています。楽天トラベルの紹介文では、宿泊者は1回50分を無料で使えるとされています。事前予約は受け付けておらず、当日問い合わせのうえ来館してほしいと宿は書いています。
Qお湯はかけ流しですか
宿は公式サイトで「みなかみ町 湯宿温泉の源泉掛け流し」「源泉掛け流しの名湯 太陽の湯」と書いています。楽天トラベルの紹介文では、地中約2メートルの横穴からの自然湧出泉と説明されています。加水や循環についての記載は見当たりません。
Q太陽の湯という名前の由来は何ですか
宿はこう書いています。三国街道を行き交う多くの旅人が、疲れ冷え切った身体を春の陽だまりの太陽のように芯から温めやすらいだことから、この出で湯は太陽の湯と命名された——。旅人が峠を越える前後に体を温めた湯だ、という土地の記憶がそのまま名前になっています。
Q大浴場はいつでも入れますか
宿は大浴場について24時間愉しめると案内しています。露天風呂もあり、四季を感じる露天風呂としてみなかみ町観光協会も紹介しています。
Q日帰りで入れますか
入れます。宿は日帰り入浴の受付を11時から15時としています。三国街道を走る途中に寄れる時間帯なので、猿ヶ京や水上と組み合わせて回ることもできます。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

岩井温泉 浪漫伝承の宿 明石家
鳥取県創業400年と宿は書いている創業400年と宿が書く岩井温泉の18室の宿。約48度の源泉を何も足さずに湯船へ入れる。総ヒノキの男女別浴室、佐治石を使った庭園露天風呂、貸切露天風呂「森の方舟」と貸切サウナがある。岩美駅から送迎あり。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。

壁湯天然洞窟温泉旅館 福元屋
大分県大分県玖珠郡九重町大字町田62-1、壁湯温泉の一軒宿。町田川の岸の岩壁にできた洞窟が、そのまま浴槽になっている。宿は300年以上前から自噴していると書く。日本秘湯を守る会の会員で、登録情報では泉質は単純温泉、源泉温度39度、湧出量は毎分1370リットル、加温は貸切湯のみ一部。浴場は五つ。客室は8室から9室の小さな宿で、日帰り入浴も受ける。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。