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犬が見つけた湯
安中市は、この温泉の始まりについて碓氷貞光の伝説を伝えている。犬によって発見されたことから「犬の湯」「入の湯」とも呼ばれたという。
宿は、800年以上前から湧き出している湯だとしている。
歩いて行く宿
霧積温泉の位置を知るには、行き方を見るのが早い。
JR横川駅から車で30分。そこまでは普通である。問題はその先で、駐車場から宿までは徒歩30分の山道になる。荷物を持って上る。宿は送迎を出しているが、前日の12時までに電話で予約しておかないと受けてもらえない。
標高1,100メートル。思いつきで行ける場所ではない。
一軒だけ残った
安中市は、かつてこの温泉地には多くの宿があったが、現在は金湯館のみが営業していると書いている。
明治期には避暑地として栄えた。伊藤博文が訪れ、与謝野晶子も来ている。それが山津波や時代の変化で減っていき、いまは一軒になった。
温泉地としては最小の形である。宿が一軒ということは、湯も一つということで、選択の余地がない。そのかわり、その一つが何であるかがはっきりしている。
39度の湯
安中市は泉質を、明ばん重炭酸土類を含む透明無色の湯、泉温39度としている。
39度は熱くない。日本の温泉の標準からすると、ぬるい部類に入る。だから長く入っていられる。宿は、しばらく浸かっていると白い気泡が身体を包むと書いている。
熱い湯で一気に温まるのとは違う入り方になる。時間をかけて、少しずつ。歩いて30分かけて着いた宿で、また時間をかけて湯に入る。この場所の流儀である。
帽子の詩
霧積の名を全国に知らせたのは、一篇の詩と一冊の小説だった。
西条八十の「ぼくの帽子」が森村誠一の『人間の証明』に引かれ、その舞台が霧積である。安中市も温泉の紹介でこの二つに触れている。映画にもなった。
母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね——という書き出しを覚えている人は多い。その場所が、この山の中にある。
霧積湖
昭和43年から8か年をかけて、霧積ダムが造られた。できたのが霧積湖である。安中市がその経緯を記録している。
温泉へ向かう道の途中にあるので、行き帰りに寄れる。
行く前に決めておくこと
宿は一軒しかない。つまり予約が取れなければ行けない。
シャワーはないと宿は明記している。山菜料理を部屋に運ぶ形式で、食事処もない。設備を求めて行く場所ではなく、山と湯だけがある場所である。
送迎の予約、到着時刻、荷物の量。この三つを先に決めておくと、当日の負担が軽くなる。
霧積温泉の日帰り入浴
- 霧積湖
- 碓氷峠鉄道文化むら
- めがね橋(碓氷第三橋梁)
横川に下りれば碓氷峠の鉄道遺産が集まっています。山の湯と峠の歴史を一日で組み合わせられます。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
39℃温泉
2060100℃
夏・秋
- 所在地Location
- 群馬県
- 泉質Spring Quality
- 硫酸塩泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR横川駅(車約30分、さらに徒歩30分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約3時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
霧積温泉のよくある質問
Q霧積温泉はどんな湯ですか?
安中市は、明ばん重炭酸土類を含む透明無色の湯で、泉温は39度だと案内しています。宿はカルシウム硫酸塩温泉としており、しばらく浸かっていると白い気泡が身体につくと書いています。熱くないので長湯ができます。
Q霧積温泉には何軒の宿がありますか?
一軒です。安中市は、かつて多くの宿があったが現在は金湯館のみが営業していると書いています。日帰り入浴ではなく泊まりを前提にした場所です。
Q霧積温泉へはどう行きますか?
JR横川駅から車で約30分、上信越道の松井田妙義インターから約35分です。ただし駐車場から宿までは徒歩30分の山道になります。宿は送迎を受け付けていますが、前日の12時までに電話で予約するよう求めています。
Q霧積温泉はなぜ『人間の証明』で知られているのですか?
森村誠一の小説『人間の証明』に西条八十の詩「ぼくの帽子」が引かれ、その舞台が霧積です。安中市もこの詩と小説の舞台であることを温泉の紹介に書いています。映画化もされ、霧積の名が全国に知られるきっかけになりました。
ほかの温泉地と比べる
UPDATED 2026.09.30


