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五つの湯処のうち、四つが貸切
松葉屋は大分県別府市観海寺町。本館「丘ノ想」と新館「月ノ想」の二棟で、合わせて18室。
湯処は五つある。薬師の湯、無垢の湯、うさぎの湯、夫婦の湯、月あかりの湯。
このうち大浴場は月あかりの湯ひとつだけで、残りの四つは貸切露天、貸切半露天、内湯家族風呂、貸切露天。つまり五つのうち四つは、他人と一緒にならない湯である。
宿泊者はすべて利用できると公式サイトは書いている。18室という規模だからできる作りだ。
源泉掛け流しと書いている
公式サイトの温泉ページは、最初の一行が「趣の異なる五つの湯処を源泉掛け流しでお楽しみください」である。
大浴場の説明にも「源泉掛け流し『月あかりの湯』で、この柔らかく澄んだ湯をご堪能ください」と書かれている。
加水や循環についての記載は見当たらない。泉質は単純温泉。効能として関節痛、筋肉痛、五十肩、神経痛、冷え性などを挙げている。
「無色透明の湯は飲泉としてもご利用いただけます」とも書いている。飲めるかどうかは設備と許可によるので、浴場の掲示を見てから判断したい。
六トンの岩をくりぬいた薬師の湯
五つのうち、宿がいちばん前に出しているのが薬師の湯である。
公式サイトの説明はこうだ。「由緒ある名湯『薬師湯』。飲泉もできる柔らかい泉質の露天風呂です。湯船は中国福建省の山中より発掘した巨岩石をくり貫いた石風呂に松の紋様が彫られています」。
楽天トラベルには、この一枚岩の重さを6トンと登録している。
松葉屋の「松」の字を、岩に彫ってある。屋号と風呂が結びついている作りだ。
宿の敷地には「清め湯の湧く薬師堂」があると楽天トラベルの紹介文にある。薬師の湯という名前は、そこから来ている。
残りの三つ
無垢の湯は貸切半露天で、宿は「バリの神秘を感じさせる」「人間が持つストレスの開放をイメージしたアジアンスタイル」と説明している。
うさぎの湯は内湯の家族風呂。「月影が湯面に浮かぶ」「満月の月明かりが湯船を照らします」「月の中の餅つきを見ながら」という書き方をしている。
夫婦の湯は貸切露天で、夫婦茶碗をイメージした大小の陶器風呂。御神木の下で二匹のカエルが雨宿りをしているデザインだと宿は書く。
どれも作り込みが強い。湯そのものは同じ源泉なので、選ぶのは湯質ではなく雰囲気ということになる。
利用時間は15時から24時と、翌朝6時から8時または9時まで。深夜は止まる。
別府湾と、その向こう
松葉屋の公式サイトは、観海寺温泉の立地をこう説明している。「海抜・約200mに位置することで眺望が極めて美しく、別府湾と別府市街地の景観を一望でき、夜になるときらめく夜景が眼下に広がる」。
おおいた遺産は同じ場所を標高150メートルの高台としている。数字に幅があるのは、観海寺が斜面に広がっていて、どこを測るかで変わるからだろう。
いずれにせよ、街を見下ろす位置にある。薬師の湯から別府市内と別府湾が眼下に見えると宿は書いている。
宿はまた、江戸時代の「豊後国誌」から一文を引いている。「観海寺に行くには交通は極めて不便だが、景勝は壮観なので浴客が盛んに訪れている」。
不便でも人が来る、と江戸時代に書かれている。今は別府駅から車で7分だ。
泊まり方
食事は朝夕とも個室と宿は登録している。新館にはラウンジがあり、バーもある。
18室で貸切の湯が四つあるので、風呂の順番待ちはあまり起きない。人前で湯に入りたくない人や、家族で入りたい人に向く作りだ。
別府には大型ホテルの多い地区と小さな宿の地区がある。観海寺は大型ホテルの印象が強いが、そのなかにこういう規模の宿も混じっている。
着くまで
JR別府駅から車で7分。駐車場は15台、無料、予約不要。
チェックインは15時から18時まで、チェックアウトは10時。最終チェックインが18時なので、遅い到着は事前に連絡が要る。
観海寺は斜面の温泉地で、坂が急だ。別府駅から歩いて上がることは考えないほうがいい。バスか車で上下する。
別府ロープウェイの乗り場が近く、鶴見岳へ上がれる。地獄めぐりは鉄輪と柴石にあるので、車で10分から20分の移動になる。
旅亭 松葉屋のよくある質問
Qお湯はかけ流しですか
公式サイトは「趣の異なる五つの湯処を源泉掛け流しでお楽しみください」「源泉掛け流し『月あかりの湯』で、この柔らかく澄んだ湯をご堪能ください」と書いています。加水や循環についての記載は見当たりません。泉質は単純温泉としています。
Qお風呂はいくつありますか
五つです。本館「丘ノ想」に薬師の湯(貸切露天)、無垢の湯(貸切半露天)、うさぎの湯(内湯家族風呂)、夫婦の湯(貸切露天)、新館「月ノ想」に月あかりの湯(大浴場・外湯と内湯)。宿泊者はすべて利用できると公式サイトは書いています。五つのうち四つが貸切か家族風呂です。
Q薬師の湯とはどんな風呂ですか
公式サイトによれば、中国福建省の山中で発掘した巨岩石をくりぬいた石風呂で、松の紋様が彫られています。楽天トラベルには重さ6トンの一枚岩と登録しています。別府市内と別府湾を眼下に眺望でき、飲泉もできる柔らかい泉質の露天風呂だと宿は書いています。
Q飲めるのですか
公式サイトは「無色透明の湯は飲泉としてもご利用いただけます」と書いています。飲む前に、浴場の掲示や宿の案内を確かめてください。効き方は人によるので、体のことで気になることがあれば医師に確かめてください。
Q何室ありますか
18室です。本館「丘ノ想」と新館「月ノ想」の二棟に分かれています。館内には新館のラウンジがあり、食事は朝夕とも個室と宿は登録しています。
Qアクセスを教えてください
JR別府駅から車で7分と宿は登録しています。駐車場は15台で無料、予約不要。観海寺は斜面の温泉地なので、歩いて上がるのは現実的ではありません。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

岩井温泉 浪漫伝承の宿 明石家
鳥取県創業400年と宿は書いている創業400年と宿が書く岩井温泉の18室の宿。約48度の源泉を何も足さずに湯船へ入れる。総ヒノキの男女別浴室、佐治石を使った庭園露天風呂、貸切露天風呂「森の方舟」と貸切サウナがある。岩美駅から送迎あり。

西伊豆 土肥温泉 無雙庵 枇杷
静岡県土肥の入り江と駿河湾を見下ろす小高い山の中腹に、古民家の木材を使った離れが8棟並ぶ宿。全棟に源泉かけ流しの露天風呂が付き、テラスから駿河湾の夕日を見る。建物の最高所に無料の貸切露天風呂が2つ。山の頂上までの6,000坪の森が敷地で、春はタケノコ、初夏はビワが採れる。

青根温泉 湯元不忘閣
宮城県慶長年間に湯別当として始まり、当主は21代続くと日本秘湯を守る会に登録している宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1。伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」と名付けたと伝わる、仙台藩一門の湯治湯。川崎町は本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財と書く。土蔵の中に造られた蔵湯、木造建築と石風呂が調和する大湯など六つの湯屋があり、蔵湯と半露天の亥之輔の湯は貸切で使える。泉質は単純温泉、加水・加温なしの源泉かけ流し。全14室。日帰り入浴は受けていない。
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