辰口温泉と湯涌温泉、二つの金沢の奥座敷
どちらも金沢の奥座敷と呼ばれる。片方は能美市の里山、片方は金沢市の山あい。開湯の伝えはどちらも養老年間にさかのぼり、文人が通った土地という点まで似ている。それでも行き方と規模が違う。

辰口温泉
石川県
石川県能美市の里山にある温泉地。能美市は開湯1400年、金沢の奥座敷と書き、金沢から最も近い温泉地として親しまれてきたと案内する。宿は三軒で、総湯の里山の湯と足湯がある。泉鏡花が幼いころからたびたび訪れ、小説「海の鳴る時」の舞台にもなった。肌にやさしい美人の湯として知られる。

湯涌温泉
石川県
養老2年(718年)、白鷺が湯に浸かるのを農夫が見つけたと伝わる「金沢の奥座敷」。加賀藩の歴代藩主が湯治に通い、大正6年には竹久夢二が恋人の笠井彦乃と約1か月を過ごした。9軒の宿と総湯「白鷺の湯」があり、金沢駅からバスで50分。
数字で比べる
| 項目 | 辰口温泉 | 湯涌温泉 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 石川県 | 石川県 |
| 泉質 | 塩化物泉・硫酸塩泉 | 塩化物泉・硫酸塩泉 |
| 東京から | 約3時間30分 | 約3時間30分 |
| 大阪から | 約3時間 | 約3時間30分 |
| 最寄り | IR いしかわ鉄道 能美根上駅(のみバス約35分/車約15分)/JR小松駅(車約20分) | JR金沢駅(北鉄バス約50分) |
| 日帰りで入れる湯 | 集福寺(お薬師さん)/いしかわ動物園/九谷焼の窯元めぐり | 総湯 白鷺の湯(7:00〜22:00、第3木曜休)/白鷺の足湯/金沢湯涌夢二館 |
| 掲載している宿 | 2軒 | 2軒 |
所要時間は主要な経路の目安です。「—」は当サイトで確認できていない項目です。
性格の違い
場所
辰口温泉能美市辰口町。金沢から車で30〜40分
湯涌温泉金沢市湯涌町。金沢駅からバスで50分
宿の数
辰口温泉3軒。最盛期には10軒あまりあったと石川県は書く
湯涌温泉9軒と総湯「白鷺の湯」
通った文人
辰口温泉泉鏡花。小説「海の鳴る時」の舞台になった
湯涌温泉竹久夢二。大正6年に恋人と約1か月を過ごした
開湯の伝え
辰口温泉1400年ほど前、村人が傷ついた馬の脚を温めて癒していた
湯涌温泉養老2年(718年)、農夫が湯に浸かる白鷺を見つけた
どちらを選ぶか
両方行くなら同じ石川県だが、金沢を挟んで南と東に分かれる。加賀温泉郷の四つほど知られていないぶん、どちらも人が少ない。
それぞれの宿
よくある質問
Q辰口温泉に日帰り入浴はありますか?
あります。能美市の温泉交流館「里山の湯」が総湯にあたり、午前10時から午後10時まで、第2水曜と第4水曜が休みです。
Qどちらが金沢に近いですか?
所要時間はほぼ同じです。湯涌は金沢市内でバス50分、辰口は市外ですが車で30分から40分。公共交通なら湯涌、車なら辰口が使いやすい距離です。