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東京都で唯一の村
檜原村は東京都で唯一の「村」だ(島しょ部を除く)。西多摩郡、奥多摩の山あいにある。その村のいちばん奥、南秋川の源流域にあるのが数馬(かずま)の里で、そこに檜原温泉がある。
武蔵五日市駅から西東京バスで1時間。新宿から合わせて2時間30分ほど。東京都内でこれだけ山奥へ入れる場所は多くない。
三頭山の麓から湧く
村営の「檜原温泉センター 数馬の湯」は、この温泉の中心だ。施設の説明によれば、水の清らかな南秋川源流域に位置し、奥多摩三山の最高峰「三頭山」の麓の源泉から湧く温泉は、軟らかい肌触りのアルカリ性単純温泉だという。
泡風呂、ジャグジー、露天風呂、サウナがある。館内には檜原の食材を使ったレストランがあり、舞茸、こんにゃく、豆腐、じゃがいも、ルバーブを使ったメニューが人気だという。足圧整体と足裏マッサージのリラクゼーション、土産物売り場、温泉利用者限定の川遊び広場もある。
営業は10時から19時(最終受付は閉館1時間前)、月曜休み(月曜が祝日なら営業して翌火曜が休館)。大人1,100円、小学生600円、就学前は無料。
兜造りの里
数馬の里を歩くと、変わった形の茅葺き屋根の家が目につく。
数馬に宿を構える兜家旅館の説明が詳しい。数馬の民家は合掌造りの建物が多く、屋根の形が兜に似ているところから「かぶと式」「カブト造り」とも呼ばれ、400年の歴史を秘めている。正式には「富士系合掌造り」といい、富士火山帯を中心に分布する。山梨県に多く見られるのは、江戸時代から数馬と山梨を結ぶ山道で交易と文化の交流が盛んだったからだという。
内部は四層に仕切られ、一階と二階は普通の部屋、その上の三階と四階は板の間。板の間では戦後まで養蚕が行われていた。この建物はクギをほとんど使わず、木と木を組み合わせる構造になっている。屋根の厚さは薄いところで60センチ、厚いところで120センチ。
そして、こう続く。「戦前まで数馬の家は、この合掌造りがほとんどでしたが、今完全な合掌造りは四軒を残すのみとなっています」。
落人の伝説
数馬には南北朝時代の落人伝説が残る。山の奥へ逃れた人々が開いた里だという。
周囲は山また山で、気温は都心より6度近く低い。夏でも明け方は寒さを感じるほどで、茅葺きの民家は梅雨の蒸し暑さも感じさせない——というのが兜家旅館の描写だ。
泊まるか、日帰りか
数馬の湯は日帰り専用の施設で、泊まれない。泊まるなら兜家旅館などの宿になる。
兜家旅館は築200年の兜式入母屋造りの建物で、客室風呂では数馬の湯を使えると案内している(大浴場はラジウム泉で、楽天トラベルの設備欄には人工温泉の表示もある)。料理は山菜料理を軸に、猪鍋や炭火焼き、鹿肉のしゃぶしゃぶといったジビエが選べる。
三頭山と払沢の滝
数馬の先には都民の森があり、三頭山(標高1,531メートル)への登山口になっている。ブナの森が残り、三頭大滝がある。
村の入口側には払沢(ほっさわ)の滝がある。日本の滝百選のひとつで、冬に凍ることがある。
東京都内で登山をして温泉に入る、という一日が成立する数少ない場所だ。
行く前に確かめる
ひとつ注意がある。檜原村は山が急で、土砂災害による都道の通行止めが起きることがある。実際、数馬の湯は通行止めを踏まえて営業時間を変えたことがある。
バスの本数も多くない。出かける前に、道路と営業時間の両方を確かめておきたい。
檜原温泉の日帰り入浴
- 三頭山と都民の森
- 払沢の滝(日本の滝百選)
- 数馬の兜造り集落
数馬の湯は月曜が休みです。都道の通行止めで時間が変わることもあります。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
9アルカリ性
0 酸性7アルカリ性 14
秋・夏
- 所在地Location
- 東京都
- 泉質Spring Quality
- 単純温泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR五日市線 武蔵五日市駅(西東京バス「数馬行き」約1時間、終点下車)
- 東京からFrom Tokyo
- 約2時間30分(新宿から)
- 大阪からFrom Osaka
- 約6時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
檜原温泉のよくある質問
Q檜原温泉の泉質は?
檜原温泉センター数馬の湯は、水の清らかな南秋川源流域に位置し、奥多摩三山の最高峰「三頭山」の麓の源泉から湧く温泉は軟らかい肌触りのアルカリ性単純温泉だと案内しています。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q数馬の湯の営業時間と料金は?
10時から19時(最終受付は閉館の1時間前)、休館日は月曜(月曜が祝日の場合は営業し翌火曜が休館)と施設は案内しています。料金は大人(中学生以上)1,100円、小学生600円、就学前は無料(令和8年4月1日改定)。心身障がい者割引があります。フェイスタオル300円、バスタオル700円をフロント前で売っています。設備点検などで臨時休業することがあるほか、都道の通行止めで営業時間が変わることもあるので、出かける前に確かめてください。
Qどんな風呂がありますか?
泡風呂、ジャグジー、露天風呂、サウナを自然とともに楽しめると施設は案内しています。館内には檜原の食材(舞茸、こんにゃく、豆腐、じゃがいも、ルバーブなど)を使ったレストラン、足圧整体と足裏マッサージのリラクゼーション、土産物売り場があります。温泉利用者限定の川遊び広場もあります。
Q数馬の里とはどんな場所ですか?
南北朝時代の落人伝説を秘めた里です。兜家旅館の説明によれば、数馬の民家は合掌造りの建物が多く、屋根の形が兜に似ているところから「かぶと式」「カブト造り」とも呼ばれ、400年の歴史を秘めています。正式には「富士系合掌造り」といい、富士火山帯を中心に分布しています。戦前まで数馬の家はほとんどがこの合掌造りでしたが、今完全な合掌造りは四軒を残すのみだとしています。
Q檜原温泉へのアクセスは?
JR五日市線の武蔵五日市駅から西東京バスの「数馬行き」で約1時間、終点で降ります。数馬の湯は檜原村2430番地、兜家旅館はバス終点から徒歩10分です。新宿から武蔵五日市駅までは約1時間30分。土砂災害などで都道が通行止めになることがあるので、事前に確かめてください。
ほかの温泉地と比べる
UPDATED 2026.09.23



