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小川温泉元湯は富山県下新川郡朝日町湯ノ瀬、日本海へ注ぐ小川の上流のV字谷にある。県道を遡り、トンネルを抜けた先に宿が一軒だけ建つ。
薬師如来のお告げ
宿が伝える由来はこうだ。江戸時代のはじめ、越中国山崎に住む青島武左衛門の夢枕に薬師如来が立ち、布施谷の湯を小川へ移すと告げた。しばらくして同じ村の吉祥院の和尚の枕元にも薬師如来が現れる。村人が小川の上流を訪ねてみると、大きな岩の間から湯がこんこんと湧いていた。
この湯は近郷に広く知られ、江戸時代の中ごろには越中四名湯のひとつに数えられるまでになったと宿は書く。由来にちなんで薬師の湯と謳い、古くから「小川の湯に入れば子宝に恵まれる」という言い伝えがあって、子宝の湯としても信仰を集めてきたという。
天然記念物の中で湯に浸かる
この温泉地の目玉は、宿から750メートル、歩いて7〜8分の川べりにある天然洞窟の野天風呂である。
洞窟といっても掘ったものではない。湯に溶けていた炭酸カルシウムが地表に出て沈殿し、長い年月をかけて積み上がった石灰華である。朝日町はこれを昭和51年9月14日に町の天然記念物に指定した。天然洞窟露天風呂を中心に幅18メートル、高さ20メートル、奥行きは数十メートルに及び、温泉にともなってこれだけ大規模に分布するのは県内でも珍しいと町は説明する。
野天風呂は湯浴み着を着て入る混浴で、すぐそばに女性専用の露天風呂「蓮華の湯」がある。どちらも12月から4月下旬は閉鎖される。雪が積もれば行けなくなる場所だからだ。
湯守がいる宿
湯を使うのはホテルおがわの一軒。明治19年の創業以来、湯守のいる宿を続けていると書く。その日の天候や源泉の調子に合わせて湯口を開け閉めし、温度を適温に保つという。
湯は循環させず、湧出するそのままを各浴場の湯船に張っている。ただし大浴場には断り書きがある。「入浴に適した温度にするため、泉質を損なわない範囲で加水する場合がございます」。源泉は52度ほどあるので、日によっては薄める必要が出る。
宿は入浴後に体に付いた成分をなるべく洗い流さないことを勧め、体に負担の少ない半身浴を「やさしい入浴」として提唱している。効き方は人によるから、持病があれば入る前に医師に相談しておきたい。
五つの湯を歩いて回る
館内には大浴場、それに併設された直径3メートルの檜桶露天風呂、岩風呂の露天がある。外へ出れば天然洞窟の野天風呂と蓮華の湯。合わせて五つを回ることになる。
浴衣のまま歩いて行ける秘境の湯、という言い方を宿はしている。本格的な装備がなくても、川べりの湯に届く。天候や野生動物の状況によっては入れない日がある。
湯以外の見どころ
朝日町は海にも面している。ヒスイ海岸は翡翠の原石が打ち上げられることで知られる浜で、宿から車で30分ほど。春には舟川べりで桜並木とチューリップ、菜の花、残雪の朝日岳が一度に見える「春の四重奏」が話題になる。
山側では朝日岳へ登る道が伸び、日本海から北アルプスへ直接つながる栂海新道の起点がこの町にある。
着くまで
あいの風とやま鉄道の泊駅から車で25分ほど。宿の送迎がある。車では北陸自動車道の朝日ICから20分ほどで、谷沿いの道を上がってトンネルを抜ける。
宿の周りに集落はない。買い物は手前で済ませておきたい。冬は道路状況を確かめてから向かうこと。
小川温泉元湯の日帰り入浴
- ヒスイ海岸
- 舟川べりの春の四重奏
- 朝日岳・栂海新道
日本海の翡翠海岸から山へ入る形で、海と谷を一日でつなげられます。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
52℃高温泉
2060100℃
秋・夏
- 所在地Location
- 富山県
- 泉質Spring Quality
- 塩化物泉・炭酸水素塩泉
- 最寄駅Nearest Station
- あいの風とやま鉄道 泊駅(車約25分、宿の送迎あり)/北陸道 朝日IC(車約20分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約3時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約4時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
小川温泉元湯のよくある質問
Q小川温泉元湯の泉質は?
宿は無色透明の炭酸水素塩泉とし、飲用もできると書いています。朝日町は分析試験の成績としてナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉に属するとしています。湧出量は毎分400リットルと楽天トラベルの施設情報にあります。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q天然洞窟の野天風呂とはどんなものですか?
宿から750メートル、歩いて7〜8分の川べりにある混浴の野天風呂で、湯浴み着を着て入ります。湯の華が長年かけて固まってできた洞窟で、朝日町はこの石灰華を昭和51年9月14日に町の天然記念物に指定しました。幅18メートル、高さ20メートル、奥行き数十メートルに及ぶと町は書いています。すぐそばに女性専用の露天風呂「蓮華の湯」があります。12月から4月下旬は閉鎖されます。
Q源泉かけ流しですか?
宿は湯を循環させず、湧出するそのままを各浴場の湯船に張っていると書いています。ただし大浴場については「入浴に適した温度にするため、泉質を損なわない範囲で加水する場合がございます」とも明記しています。その日の天候や源泉の調子に合わせて湯口を開け閉めする湯守がいる宿だとしています。
Q子宝の湯というのは?
宿によると、江戸時代のはじめに越中国山崎の青島武左衛門の夢枕に薬師如来が立ち、布施谷の湯を小川へ移すと告げたという伝えがあります。村人が小川の上流を訪ねると岩の間から湯が湧いていました。この由来から薬師の湯と呼ばれ、古くから「小川の湯に入れば子宝に恵まれる」との言い伝えがあって子宝の湯としても信仰を集めてきたと宿は書いています。
Q小川温泉元湯へのアクセスは?
あいの風とやま鉄道の泊駅から車で25分ほど、宿の送迎があります。車では北陸自動車道の朝日ICから20分ほど。谷を遡ってトンネルを抜けた先にあり、周りに他の建物はありません。冬は道路状況を確かめてから向かってください。
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UPDATED 2026.09.24



