※ 本ページにはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます
駅から二分、崖の上の宿
玉翠荘は東京都西多摩郡奥多摩町氷川160。JR奥多摩駅を出て2分歩けば着く。
建物は氷川渓谷にせり出すように建っている。どの部屋の窓からも、眼下に多摩川が流れている。宿は自分のことを「家族で営む古く小さな宿」と書く。全8室。豪華な設備はないが、渓谷の眺めだけは他に代えがたい。
一度消えた湯
ここの温泉には来歴がある。宿の説明をそのまま借りる。
昭和32年の小河内ダムの建設により、奥多摩湖の湖に沈んだ場所には、かつて人々が湯治場として利用していた小河内温泉があった。湖底に沈んだ幻の温泉といわれた源泉は、その後、復活を希望する声により平成3年にポンプで汲み上げられ、奥多摩の宿数軒に配湯された。地元の方々の努力により、かつて人々を癒やしたお湯を楽しむことができるようになった。
34年間、湯は水の底にあった。それを汲み上げて運んでいる。いま浸かっている湯は、一度失われて戻ってきたものだということになる。
鶴の湯温泉
源泉名は鶴の湯温泉。泉質はアルカリ性単純硫黄泉で、源泉温度は29.6度と宿は載せる。硫黄の匂いがほのかに香る美肌の湯だという。
29.6度は体温より低いから、そのままでは入れない。運んできて沸かす。硫黄泉といっても濁るほど濃いものではなく、鼻を近づけると分かる程度の香りだ。効能には神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復のほか、慢性皮ふ病や美肌も挙がっている。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてから入りたい。
地下一階と地下四階
風呂の位置が面白い。男湯が地下1階、女湯が地下4階の内風呂。崖に沿って建物が下へ伸びているから、地下四階といっても地中ではなく、川に近い階という意味になる。
露天はない。貸切もない。内風呂がひとつずつ、それだけだ。入浴時間は15時から22時と、翌朝6時30分から10時。入湯税は大人150円。
なお、日帰り温泉は休止中と宿が公式サイトで告知している。泊まる人のための風呂だと思っておいたほうがいい。
川魚と山の野菜
食事は氷川渓谷を見下ろす食事処で出る。奥多摩の虹鱒をはじめ、地元の野菜を使った料理で、お品書きは季節ごとに変わると宿は書く。個室の食事処もあり、こちらは1日2組限定。ふすま仕切りの個室タイプだ。
一人でも泊まれる
客室は眺望和室、眺望和洋室(ツインベッド)、眺望和洋室(ダブルベッド)の3タイプ。和室は1名から6名、ダブルベッドの和洋室は1名から3名の受入と宿は案内している。素泊まりや朝食付きのプランがあり、雲取山や御前山に登る人の前泊・後泊にも使われている。
選ぶ理由
湖に沈んだ源泉、崖にせり出した8室、駅から2分。この三つが揃う宿は他にない。露天や貸切を求めるなら向かないが、窓の下に川が流れる部屋で静かに一泊したい人には、これ以上ない場所だと思う。
車で行く人は道幅に注意したい。宿へ入る道は普通車1台分の幅しかなく、赤い昭和橋の手前から入るほうが比較的楽だと宿自身が書いている。
奥多摩温泉 氷川渓谷 玉翠荘のよくある質問
Q温泉の泉質は?
宿は源泉名を鶴の湯温泉、泉質をアルカリ性単純硫黄泉、源泉温度を29.6度と案内しています。硫黄の匂いがほのかに香る美肌の湯としています。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、五十肩、打ち身、慢性消化器病、慢性皮ふ病、切り傷、糖尿病、痔疾、慢性婦人病、美肌など。源泉温度が低いので沸かして使います。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q源泉が湖に沈んだというのはどういうことですか?
宿はこう説明しています。昭和32年の小河内ダムの建設により奥多摩湖の湖に沈んだ場所には、かつて人々が湯治場として利用していた小河内温泉があった。湖底に沈んだ幻の温泉といわれた源泉は、その後、復活を希望する声により平成3年にポンプで汲み上げられ、奥多摩の宿数軒に配湯された。地元の方々の努力によるものだとしています。
Qお風呂は何か所ありますか?
男湯が地下1階、女湯が地下4階の内風呂が一か所ずつです。露天風呂や貸切風呂はありません。入浴時間は15時から22時と、翌朝6時30分から10時。入湯税は大人150円です。ドライヤーは貸し出しで、電圧の都合から部屋か共用洗面所で使ってほしいと宿は案内しています。
Q日帰り入浴はできますか?
宿は公式サイトで「只今、日帰り温泉は休止しております」と告知しています。再開の予定は明記されていないので、日帰りで入りたい場合は事前に直接確かめてください。
Q一人でも泊まれますか?
泊まれます。公式サイトの客室案内では、眺望和室が1名から6名、眺望和洋室(ダブルベッド)が1名から3名の受入となっています。素泊まりや朝食付きのプランもあり、登山やトレッキングの前泊にも使われています。
Qアクセスと駐車場は?
JR青梅線の奥多摩駅から徒歩2分と宿は案内しています。車なら圏央道の青梅ICから約40分、中央道の八王子ICから国道411号で約70分。駐車場は8台(無料・先着順)ですが、宿へ入る道は普通車1台分の幅しかないので、多摩川に架かる赤い橋「昭和橋」手前の道から入るほうが比較的入りやすいと宿は書いています。満車の場合は近隣の町営駐車場(有料)を使うことになります。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

青根温泉 湯元不忘閣
宮城県慶長年間に湯別当として始まり、当主は21代続くと日本秘湯を守る会に登録している宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1。伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」と名付けたと伝わる、仙台藩一門の湯治湯。川崎町は本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財と書く。土蔵の中に造られた蔵湯、木造建築と石風呂が調和する大湯など六つの湯屋があり、蔵湯と半露天の亥之輔の湯は貸切で使える。泉質は単純温泉、加水・加温なしの源泉かけ流し。全14室。日帰り入浴は受けていない。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。

壁湯天然洞窟温泉旅館 福元屋
大分県大分県玖珠郡九重町大字町田62-1、壁湯温泉の一軒宿。町田川の岸の岩壁にできた洞窟が、そのまま浴槽になっている。宿は300年以上前から自噴していると書く。日本秘湯を守る会の会員で、登録情報では泉質は単純温泉、源泉温度39度、湧出量は毎分1370リットル、加温は貸切湯のみ一部。浴場は五つ。客室は8室から9室の小さな宿で、日帰り入浴も受ける。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
