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川原湯温泉の高台の温泉街に建つ、川原湯温泉最古の宿である。名主の又兵衛により寛文年間(1661年)に創業され、14代にわたり家業を営んできたと宿は書く。「紡ぐ宿、山木館。」を掲げ、川原湯の歴史と文化という無形財産を客と共に歩んできたとしている。
352年目の移転
八ッ場ダム建設のため、352年間住み慣れた場所から移転し、水没予定地の農家と蔵を静かな山間地に移築した。雑木林の中でゆっくりくつろげるよう植栽を庭園にし、小さな宿ですがと宿は書く。明治の絵図「山木館」が現存し、現在の宿にも門や蔵など当時の建物をイメージして作った。昭和26年の火災で全焼して再建した建物は、平成25年6月の移転に伴い解体され、平成23年から新築と移転工事を進めて平成25年9月26日に新装オープンした。
八ッ場ダムは昭和27年に計画され、首都圏のために故郷が水没することに地元は強く反対し、町を二分する深刻な問題になった。平成21年の建設中止の発表と平成23年の継続決定を経て、ここから新しい歴史を重ねると宿は書いている。
石庭の湯と木洩れ日の湯
風呂は三つ。男湯「石庭の湯」は十和田石に包まれた湯船に源泉かけ流しの内湯が広がり、外湯には川原の石を使い、石の隙間から流れ落ちる湯の音が魅力と宿は案内する。女湯「木洩れ日の湯」も十和田石の内湯と外湯で、内湯は源泉かけ流し、外湯の庭には木々が茂る。「竹風の湯」は宿泊者限定の予約不要の無料貸切風呂で、十和田石の浴槽に寝湯があり、窓ガラスを開けて網戸を閉めれば露天風呂になる半露天。1組1時間以内を目安に譲り合って使う。いずれも15時から翌9時30分。
源泉名は川原湯温泉(元の湯・新湯混合泉)、源泉温度79.3度で利用温度42度、pH7.1の弱アルカリ性、泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。隣接する共同浴場「新・王湯」は正面に源氏の紋所の笹リンドウが目印で、日帰り入浴は10時から18時。宿自身の日帰り入浴は休止中である。
庭木の名の8室
養蚕農家の古民家をリノベーションした宿は江戸当時の名残を残した造りで、全8室の広々としたプライベート空間と宿は書く。部屋の名は坪庭の庭木から取る。1ルームタイプの「夏櫨」と「小真弓」は7.5畳の和室に板の間とテラス、坪庭。2階の「山躑躅」と「山紅葉」は12畳と6畳に囲炉裏とテラスで、対岸の雄大な山並みを見渡す。平屋の「檀香梅」は板の間にベッド2台、「黒文字」は天井が高く太い梁が渡る。「冬青」は半露天の温泉風呂付き。「隠蓑」は蔵造りの離れで、長い廊下を通りプライベートガーデンを見渡してやっと部屋に着く別世界、2階にローベッド2台、半露天風呂は温泉ではない。多くの部屋は小学生以下が泊まれない。
浴衣を着て畳の上に布団を敷き、廊下のタンスから浴衣、作務衣、半纏、足袋を借りる。江戸の「衣」と「住」の文化を感じる宿である。
かまど料理と栗おこわ
江戸時代からの食文化である「かまど料理」を現代風にリメイクした体験型の料理を、養蚕農家の古民家を移築した食事処「又兵衛」で18時から20時に出す。朝食では「門出祝いの栗おこわ」で客の健康と多幸を祈念する。蔵の書斎「侘助」がある。飲み放題付きのオールインクルーシブのプランを出している。
着くまで
上野駅から特急草津号で長野原草津口駅まで約2時間15分、JR吾妻線で約5分の川原湯温泉駅から送迎。上越新幹線で高崎まで約50分、吾妻線で約1時間15分の行き方もある。無料送迎は予約時の備考欄で申し込み、チェックイン15時から18時前後とチェックアウト10時前後に限る。
車なら練馬ICから関越道の渋川ICへ、国道353号で中之条、国道145号で川原湯。上信越道の碓氷軽井沢ICから長野原経由の道もある。駐車場は最大15台。チェックインは15時(最終18時)、チェックアウトは10時。
この宿を選ぶなら
古民家と蔵に泊まり、ダム湖の上の新しい温泉街で静かに過ごしたい方に向く。8室で無料の貸切風呂があり、部屋ごとに庭が違う。小学生以下は多くの部屋で泊まれないので、大人の宿である。1月20日の湯かけ祭りに合わせて泊まれば、宿の前の温泉街が舞台になる。
川原湯温泉 山木館のよくある質問
Q山木館の湯はかけ流しですか?
男湯「石庭の湯」と女湯「木洩れ日の湯」の内湯は源泉かけ流しと宿は案内しています。源泉名は川原湯温泉(元の湯・新湯混合泉)、源泉温度79.3度で利用温度42度、pH7.1の弱アルカリ性、泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。十和田石の湯船で、外湯には川原の石を使い、石の隙間から流れ落ちる湯の音が魅力と書いています。
Q山木館の貸切風呂は?
宿泊者限定の予約不要の無料貸切風呂「竹風の湯」があり、順番を守り譲り合って1組1時間以内を目安に使うと宿は案内しています。十和田石の浴槽で寝湯があり、窓ガラスを開けて網戸を閉めれば露天風呂になる半露天風呂です。大浴場も貸切風呂も15時から翌9時30分。
Q山木館の客室は?
養蚕農家の古民家をリノベーションした全8室で、それぞれ坪庭やテラスが付き、部屋の名は庭木の名と宿は案内しています。1ルームタイプの夏櫨と小真弓、2階の山躑躅と山紅葉、平屋の檀香梅と黒文字、半露天の温泉風呂が付く平屋の冬青、蔵造りの離れで半露天風呂(温泉ではない)が付く隠蓑です。多くの部屋は小学生以下が泊まれません。廊下のタンスから浴衣、作務衣、半纏、足袋を借りられます。
Q山木館の食事は?
江戸時代からの食文化であるかまど料理を現代風にリメイクした体験型の料理を、養蚕農家の古民家を移築した食事処「又兵衛」で18時から20時に出すと宿は案内しています。朝食は「門出祝いの栗おこわ」で客の健康と多幸を祈念します。飲み放題付きのオールインクルーシブのプランがあります。
Q山木館で日帰り入浴はできますか?
休業前に取り組んでいた日帰り入浴は再開後も休止中と宿は2022年12月に案内しています。日帰りなら隣接の共同浴場「新・王湯」が10時から18時(最終入場17時30分)で、不定休、1月20日の湯かけ祭りの日は休館です。
Q山木館へのアクセスは?
上野駅から特急草津号で長野原草津口駅まで約2時間15分、JR吾妻線で約5分の川原湯温泉駅から送迎と宿は案内しています。上越新幹線で高崎まで約50分、吾妻線で約1時間15分の行き方もあります。無料送迎は予約時の備考欄で申し込み、チェックイン15時から18時前後とチェックアウト10時前後に限ります。車なら関越道の渋川ICから国道353号と145号。駐車場は最大15台。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

囲炉裏の御宿 花敷の湯
群馬県花敷温泉の源泉を引く唯一の一軒宿で、客室は全4室。源泉45度の自噴を内湯と二つの貸切露天風呂でかけ流しにする。夕食は樹齢千年の大木を使った別邸での囲炉裏懐石。日帰り入浴は受け付けていない。草津温泉から車で25分。

西伊豆 土肥温泉 無雙庵 枇杷
静岡県土肥の入り江と駿河湾を見下ろす小高い山の中腹に、古民家の木材を使った離れが8棟並ぶ宿。全棟に源泉かけ流しの露天風呂が付き、テラスから駿河湾の夕日を見る。建物の最高所に無料の貸切露天風呂が2つ。山の頂上までの6,000坪の森が敷地で、春はタケノコ、初夏はビワが採れる。

青根温泉 湯元不忘閣
宮城県慶長年間に湯別当として始まり、当主は21代続くと日本秘湯を守る会に登録している宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1。伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」と名付けたと伝わる、仙台藩一門の湯治湯。川崎町は本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財と書く。土蔵の中に造られた蔵湯、木造建築と石風呂が調和する大湯など六つの湯屋があり、蔵湯と半露天の亥之輔の湯は貸切で使える。泉質は単純温泉、加水・加温なしの源泉かけ流し。全14室。日帰り入浴は受けていない。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
