※ 本ページにはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます
湯河原の温泉街は、千歳川の谷あいに宿が並ぶだけの静かな町である。その川沿いに、木造の建物が建っている。
漱石が最後に泊まった宿
夏目漱石は晩年、療養のためこの宿に滞在した。結果としてこれが最後の旅になった。
滞在した部屋が残っている。国木田独歩も泊まっている。明治から昭和にかけて、多くの文人がこの町で仕事をした。
木造の建物は国の登録有形文化財に登録されている。登録有形文化財は保存されるだけでなく、使われ続けることが前提の制度である。この宿も現役の旅館として営業していて、その部屋に泊まることができる。
静けさが価値になる
湯河原は箱根と熱海に挟まれている。
両隣は全国区の観光地で、観光施設も人出も多い。そのあいだにあって、湯河原は静かなままだった。派手な見どころが少ないぶん、滞在して何もしない時間が取れる。
文人が仕事をしに来たのは、この静けさゆえだろう。東京からおよそ1時間30分という距離でこの環境が残っているのは、両隣が目立ちすぎたからかもしれない。
着くまで
JR東海道本線の湯河原駅からバスで15分ほどで温泉街に着く。東京からは在来線でも新幹線(熱海乗り換え)でも行ける。合計1時間30分ほど。
温泉街は千歳川の谷に沿って細長く、坂がある。宿の位置を先に確かめておきたい。
箱根までは車で40分ほど、熱海までは電車で数分。三つの温泉地は驚くほど近い。
何をしに行く町か
湯河原には、見るべきものが並んでいるわけではない。
観光の予定を詰めたい人には向かない。逆に、予定を空けたい人にはこれ以上の場所が少ない。
三つの温泉地を続けて見る
湯河原、熱海、箱根は同じ地域にありながら、性格がはっきり分かれている。
熱海は駅前に商店街があり、人が多く、動きが速い。箱根は美術館や乗り物が揃い、行き先を選ぶ旅になる。湯河原はそのどちらでもない。
梅の時期が最も混む。湯河原梅林は幕山の斜面に広がり、例年2月上旬から3月上旬にかけて開園する。静けさを目的に行くなら、この時期を外すという選び方も成り立つ。
この宿を選ぶなら
建物と静けさを目的にする方に向く。木造の古い建物なので、設備は現代のホテルとは違う。
楽天トラベルでの取り扱いは確認できなかった。予約は宿へ直接になる。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

青根温泉 湯元不忘閣
宮城県慶長年間に湯別当として始まり、当主は21代続くと日本秘湯を守る会に登録している宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1。伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」と名付けたと伝わる、仙台藩一門の湯治湯。川崎町は本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財と書く。土蔵の中に造られた蔵湯、木造建築と石風呂が調和する大湯など六つの湯屋があり、蔵湯と半露天の亥之輔の湯は貸切で使える。泉質は単純温泉、加水・加温なしの源泉かけ流し。全14室。日帰り入浴は受けていない。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。

塔之沢温泉 福住楼
神奈川県1890年(明治23年)創業明治23年に塔之澤で創業した17室の宿。建物は登録有形文化財で、日本イコモス国内委員会の「日本の20世紀遺産20選」に箱根の大規模木造宿泊施設群のひとつとして選ばれている。松の幹をくり抜いた大丸風呂がある。箱根湯本駅から徒歩10分。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
