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Kanagawa — Onsen Area
湯河原温泉(神奈川県)の風景

Photo: Guilhem Vellut / CC BY 2.0 via Wikimedia Commons

Yugawara Onsen

湯河原温泉

ゆがわらおんせん

『万葉集』に詠まれた古い湯。千歳川の谷あいに宿が並び、箱根と熱海のあいだで静かに残り続けている。

Quality
塩化物泉・硫酸塩泉
Access
JR東海道本線 湯河原駅(バス約15分)
From Tokyo
約1時間30分
From Osaka
約3時間30分

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湯河原温泉の宿を見る(2軒)

湯河原の湯は『万葉集』に詠まれている。相模国の温泉として歌に残る湯は、日本でもここだけとされる。

千二百年以上前から知られていた湯が、今も同じ谷で湧いている。

箱根と熱海のあいだで

湯河原の性格は、両隣を見ると分かりやすい。

北に箱根、南に熱海。どちらも全国区の温泉地で、観光施設も人出も多い。そのあいだにあって、湯河原は静かなままである。

千歳川の谷あいに宿が並ぶだけで、派手な見どころは少ない。だが、それを目的に来る人がいる。明治から昭和にかけて、多くの文人がこの町に滞在して仕事をした。静けさが、そのまま価値になっている温泉地である。

東京からおよそ1時間30分。この距離でこの静けさが残っているのは、両隣が目立ちすぎたからかもしれない。

この温泉地の湯

ナトリウム・カルシウム塩化物泉が中心である。塩分を含むため保温性が高く、湯上がりに体が冷めにくい。

無色透明で刺激が少ない。長く浸かっていられる湯なので、滞在して繰り返し入るのに向いている。

日帰り入浴施設や宿の立ち寄り湯もある。湯河原駅からバスで15分ほどで温泉街に着く。

梅と幕山

春の少し前、湯河原には人が集まる。

湯河原梅林は幕山の斜面に広がり、例年2月上旬から3月上旬にかけて山肌が梅で覆われる。開園期間が定められているため、訪問前に確認しておきたい。

幕山は岩壁を持つ山で、山頂まで登れば相模湾を見渡せる。梅の時期以外も歩ける。

何をしに行く町か

湯河原には、見るべきものが並んでいるわけではない。

谷に宿が並び、川が流れている。それだけである。にもかかわらず明治から昭和にかけて、多くの書き手がこの町に籠って仕事をした。国木田独歩、夏目漱石、島崎藤村、芥川龍之介。滞在の記録が残っている。

彼らが求めたのは景色ではなく、何もないことだった。温泉街を歩き、湯に入り、また部屋に戻る。この単純な繰り返しができる場所として、湯河原は選ばれてきた。

観光の予定を詰めたい人には向かない。逆に、予定を空けたい人にはこれ以上の場所が少ない。東京から1時間30分でそれが手に入る、というのがこの町の位置づけである。

三つの温泉地を続けて見る

湯河原、熱海、箱根は驚くほど近い。

湯河原から熱海までは電車で数分。箱根までは車で40分ほど。同じ地域にありながら、性格がはっきり分かれている。

熱海は駅前に商店街があり、人が多く、動きが速い。箱根は美術館や乗り物が揃い、行き先を選ぶ旅になる。湯河原はそのどちらでもない。

三つを続けて訪ねると、温泉地の性格は湯ではなく町の造りで決まるということが分かる。二泊三日あれば足りる。

いつ行くか

梅の時期が最も混む。湯河原梅林は幕山の斜面に広がり、例年2月上旬から3月上旬にかけて開園する。期間が定められているので事前に確認したい。

それ以外の時期は、年間を通じて静かである。海に近く標高も低いので、雪で行けなくなることはまずない。

静けさを目的に行くなら、梅の時期を外すという選び方も成り立つ。

歩き方

JR東海道本線の湯河原駅からバスで温泉街へ。東京からは在来線でも新幹線(熱海乗り換え)でも行ける。

温泉街は谷に沿って細長く、坂がある。宿の位置を先に確かめておきたい。

Day Trip

湯河原温泉の日帰り入浴

  • 日帰り入浴施設
  • 宿の立ち寄り湯
  • 温泉街の足湯

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Best Season

冬・春

春夏秋冬
Benefits
神経痛筋肉痛冷え性疲労回復
所在地Location
神奈川県
泉質Spring Quality
塩化物泉・硫酸塩泉
最寄駅Nearest Station
JR東海道本線 湯河原駅(バス約15分)
東京からFrom Tokyo
約1時間30分
大阪からFrom Osaka
約3時間30分

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

湯河原温泉のよくある質問

Q湯河原温泉は日帰りでも行けますか?
A

行けます。日帰り入浴施設や宿の立ち寄り湯があり、東京からおよそ1時間30分、湯河原駅からバスで15分ほどです。箱根や熱海に比べて人が少なく、静かに過ごしたい日帰りに向いています。

Q湯河原と箱根・熱海はどう違いますか?
A

規模と賑わいが違います。箱根は観光施設が多く、熱海は駅前が賑やかですが、湯河原は千歳川の谷あいに宿が並ぶだけの静かな温泉地です。派手な見どころは少ない代わりに、湯と滞在そのものに集中できます。三つは近接しているので、性格の違いを比べられます。

Q湯河原温泉の湯はどんな泉質ですか?
A

ナトリウム・カルシウム塩化物泉が中心です。塩分を含むため保温性が高く、湯上がりに体が冷めにくいのが特徴です。無色透明で刺激が少なく、長く浸かっていられます。

Q梅の見頃はいつですか?
A

湯河原梅林の梅は例年2月上旬から3月上旬にかけて咲きます。幕山の斜面一面が梅で覆われ、山肌が色づいて見えます。開園期間が定められているため、訪問前に湯河原町の案内を確認してください。

UPDATED 2026.08.27

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