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吉野山の中千本、緑の多い自然遊歩道「ささやきの小径」の途中に建つ一軒宿である。世界遺産と文化人の軌跡を感じる秘湯の宿と宿は名乗る。吉野山が抱く豊かな自然や山峡の静けさを体の隅々にまで感じる小さな一軒宿と吉野山観光協会は書く。
隠し湯
当温泉は約300年前に既に開湯していたと宿は書く。文人墨客と修験信徒の口伝で「吉野の湯」として各地に伝わり、有馬や道後の湯と並び称されたが、湯治と偽って戒律を乱す修験者が続出し、役所の命令で湯宿は廃絶した。秘密裏に仮設浴場を備えたところ、いつしか「吉野の隠し湯」「内証風呂」と呼ばれた。
泉質は単純二酸化炭素冷鉱泉(低張性、中性)で、湯は赤みを帯びた鉄を含む炭酸泉。源泉100%と宿は案内するが、冷鉱泉なので沸かして使う。男湯は一面が大きな窓で、窓の外は池、その奥が日本庭園。内湯だが山奥の秘湯の佇まいを感じると宿は書く。女湯は木の板壁と石で囲まれた湯船。効き方は人によるので、医師に確かめてから使う。
藤村の部屋と吉野建て
明治3年(1870年)の開業。明治26年(1893年)、22歳の島崎藤村が3月14日から4月22日まで桜の時期に滞在した。女学校の教え子への愛に悩み関西の旅に出ていた藤村は、庭園の桜を見て心を慰めたのだろうと宿は書く。藤村が滞在した部屋は当時のままに残されている。俳人の稲畑汀子は十数年にわたり毎春この宿で観桜の句会を開き、宿は句碑を建てた。大広間の床の間には稲畑の吉野の句が飾られる。
建物は吉野山独特の「吉野建て」で、山の斜面を利用しているため、同じ2階の客室でも庭園を見下ろす部屋や、窓から戸外の庭園へ下りられる部屋がある。看板犬の柴犬テツが客を迎える。
部屋
和室6室(8〜12畳)、全室禁煙、トイレと洗面台付きと宿は書く。吉野山観光協会とビジターズビューローは7室と載せている。冷暖房、テレビ、金庫、羽毛布団、Wi-Fi。ドライヤーはフロントで貸す。桜、新緑、紅葉と季節ごとに変わる庭園を庭に面した部屋から眺める。1人での宿泊は不可と観光協会にある。
食事
季節を感じる優しい味わいの料理と宿は書く。秋は松茸会席と紅葉、冬は自家製味噌のぼたん鍋の限定プランがある。桜の季節(3月中旬〜4月末)はキャンセル規定が変わる。
着くまで
近鉄吉野線の終点、吉野駅から「ささやきの小径」経由で徒歩約20分の平坦な道。予約時に申し出れば駅から無料の送迎がある。大阪阿部野橋から近鉄特急吉野行きで約68分、京都から橿原神宮前乗り換えで約1時間30分、名古屋から約2時間30分。車では吉野駅を過ぎた分かれ道を直進し、看板を目印に右折する。駐車場は約10台、無料。チェックインは14時、チェックアウトは10時。
この宿を選ぶなら
吉野山の桜や紅葉を見て、観光客が帰った後の山に泊まりたい人に向く。設備は簡素な明治の宿で、露天風呂も貸切風呂もない。桜の季節は早く埋まり、日帰りも休むので、泊まる前提で早めに予約する。
吉野温泉元湯のよくある質問
Q吉野温泉元湯の湯は?
単純二酸化炭素冷鉱泉(低張性、中性)で、赤みを帯びた鉄を含む炭酸泉と宿は書いています。源泉100%と案内していますが、冷鉱泉なので沸かして使います。男湯は一面が大きな窓で池と日本庭園を眺め、女湯は木の板壁と石で囲まれた湯船です。かけ流しの記載はありません。効き方は人によるので、医師に確かめてください。
Q島崎藤村が泊まった部屋は見られますか?
明治26年(1893年)3月14日から4月22日まで、22歳の藤村が滞在した部屋が当時のままに残されていると宿は案内しています。宿泊プランや空室状況は宿に確かめてください。
Q吉野温泉元湯は一人で泊まれますか?
1人での宿泊は不可と吉野山観光協会は載せています。客室は和室6室(8〜12畳)、全室禁煙でトイレと洗面台付きと宿は書いています。観光協会とビジターズビューローは7室と載せています。
Q吉野温泉元湯へのアクセスは?
近鉄吉野線の終点、吉野駅から「ささやきの小径」経由で徒歩約20分の平坦な道と宿は案内しています。予約時に申し出れば駅から無料の送迎があります。大阪阿部野橋から近鉄特急で約68分。駐車場は約10台、無料で、大型バスは事前に相談します。チェックインは14時、チェックアウトは10時です。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

山代温泉 あらや滔々庵
石川県加賀藩主の指定宿を代々務めてきた宿。北大路魯山人が滞在した部屋が残り、九谷焼と加賀の食が重なる。

箱根湯本温泉 萬翠楼福住
神奈川県旅館建築として国の重要文化財に指定された数少ない宿。明治期の擬洋風建築が、今も客室として使われている。

岩瀬湯本温泉 ひのき風呂の宿 分家
福島県天保12年(1841年)創業と宿は書いている福島県岩瀬郡天栄村湯本居平7、茅葺き屋根の古民家をそのまま使う小さな宿。宿は天保12年創業、築150年の古民家と書く。風呂は男女別の総ひのき風呂で、湯は掛け流しの塩化物泉。客室は趣の異なる4室と公式は案内する。里山の食材を使う料理を出す。JR新白河駅から予約制のバスで約50分、東北自動車道の白河ICか須賀川ICから車で約50分。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
