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Yufuin Onsen — 由布院温泉

亀の井別荘

かめのいべっそう1921年(大正10年)

由布院の別荘として建てられ、のちに旅館となった宿。由布院が歓楽街化を避けて今の姿を選んだ、その中心にあった。

宿の公式サイト

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由布院の街道から一本入ると、急に木立になる。その中に離れが点在している。看板は小さく、門も目立たない。通り過ぎてしまいそうな入口が、この宿の姿勢を表している。

由布院の方向を決めた宿

由布院は、大型ホテルが林立する温泉地とは対照的な発展をしてきた。歓楽街をつくらず、田園風景と小規模な宿を残す方向に、町ぐるみで舵を切った。

その転換を主導した宿の一つがこの亀の井別荘である。玉の湯とともに、由布院がどういう場所になるかを決めた。

敷地に雑木を残し、その中に建物を置く。木を切って建物を並べるのではなく、林の中に客室を配する。この考え方が後の由布院の宿づくりに影響した。

湯

由布院の湯は単純温泉が中心である。刺激が少なく、肌当たりがやわらかい。草津や登別のように成分で押してくる湯ではない。

入った瞬間に「効きそうだ」と感じる湯ではないので、強い湯を期待して来ると肩透かしを食う。かわりに長く浸かっていられる。何度も入るのに向いた湯である。

由布院を選ぶ理由は、湯の強さではなく宿と風景の質にある。

朝を待つ

由布院は盆地である。秋から冬の冷え込んだ朝、盆地に霧がたまり、由布岳の頂だけが霧の上に出る。

金鱗湖は湖底から温泉と湧水が同時に湧いていて水温が高いため、湖面からも霧が立ちのぼる。宿から歩いて行ける距離にある。

この光景は日が高くなると消える。見るには前夜から泊まっているしかない。由布院が宿泊型の温泉地である理由がここにある。

着くまで

JR久大本線の由布院駅が温泉街の入口にあたる。博多から特急ゆふいんの森が直通しており、およそ2時間10分。別府からは高速バスかJRで一時間前後。

大分空港からもバスがある。福岡空港から入るなら、博多駅で特急に乗り換える形になる。

盆地は平坦なので、駅から先は歩くか自転車で足りる。観光辻馬車やレンタサイクルもある。

朝が本番の温泉地

由布院は、日中と朝でまったく違う町になる。

同じ道を、店が開く前の時間帯に歩くと別の場所になる。人がいない。田園と由布岳が視界に入る。

この光景は日が高くなると消える。

この宿を選ぶなら

静けさと、林の中で過ごす時間を目的にする方に向く。

楽天トラベルでの取り扱いは確認できなかった。予約は宿へ直接になる。日中の湯の坪街道は人が多いので、街歩きをするなら朝がよい。

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