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もともとは1921年(大正10年)に別荘として建てられ、のちに旅館となった。由布院を代表する宿のひとつである。
由布院は戦後、大型施設を誘致して歓楽街化する道をとらず、田園風景と小規模な宿を残す方向を選んだ。その転換を担った旅館経営者たちの拠点のひとつが、この宿だった。いまの由布院の雰囲気は、その選択の結果である。
敷地
母屋を中心に、離れが林の中に配されている。棟のあいだに距離があるため、隣の気配を感じにくい。
由布院という選択
由布院には派手な観光施設が少ない。それは開発が及ばなかったからではなく、意図的に選び取られたものだ。この宿に泊まると、その思想が空間として理解できる。
金鱗湖まで歩ける距離にあり、朝霧の時間帯を狙うなら好都合である。
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