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小盆地にある九室
奥山旅館は秋田県湯沢市高松字泥湯沢25。山奥のわずかに開けた小盆地に建つ。総部屋数は9室。
宿は自分の立地をこう書く。「山奥のわずかに開けた小盆地に佇む風情は、秘湯とよぶにふさわしいものです」。窓を開けて見えるのは満天の星空と手つかずの自然だ、とも。
泥湯温泉は明治の温泉宿として栄えてきた歴史の古い温泉だと宿は書く。日本秘湯を守る会の会員宿である。
三つの源泉を分けて使う
この宿の特徴は、源泉が三つあってそれぞれ違う湯に使われていることだ。
大露天風呂は単純泉。源泉名は新湯。混浴の露天風呂は硫黄温泉で、源泉名は天狗の湯。女性専用の露天風呂は硫黄温泉・硫化水素型で、源泉名は川の湯。男女別の内風呂は天狗の湯を使う。
一つの宿で三本の源泉を引き分けるのは珍しい。浴槽ごとに手ざわりが違う。
利用形態は源泉かけ流しで、加水ありと宿は明記している。強い湯を入れる温度に下げるために水を足しているということだ。効き方は人によるので、体のことで気になる点があれば入る前に医師に確かめておきたい。
天狗が白くした湯
泥湯という名前の由来を、宿は言い伝えの形で載せている。
湯が濁っていることから付いた名前だという。その濁りには理由があって、こんな話が残る。病を抱えた娘が湯治に来たものの、湯が透明なせいで人目が気になって入れずにいた。見かねた天狗が湯を白く染めてやると、娘はようやく肩まで浸かり、病は癒えた。それから泥湯の湯は白いのだ、と。
源泉のひとつが「天狗の湯」と呼ばれるのは、この話からである。
大露天風呂は夏だけ
大露天風呂は、夜は満天の星空、昼は白い山肌の小地獄が望める開放感たっぷりの湯だと宿は書く。
ただしこの湯船は雪に埋もれる。11月から5月下旬までは休みという予定が出ている。つまり半年は開かない。雪の季節に泊まるなら、内湯と残りの露天で過ごすことになる。
巡礼と登山の拠点
宿は自分の役割をこう説明する。湯治や高松岳登山、川原毛地獄への巡礼など、さまざまな拠点宿として利用されてきた、と。
川原毛地獄は泥湯から少し上がった場所にある、草木の生えない白い山肌の一帯である。恐山、立山と並ぶ日本三大霊地のひとつとされる。さらに下った沢には川原毛大湯滝があり、滝そのものが湯になっていて夏のあいだだけ入れる。
高松岳は栗駒国定公園の山で、この温泉から登山道が伸びている。
着くまで
JR奥羽本線の湯沢駅から車で約40分。湯沢横手道路の湯沢ICからは約35分。山道を上がる。
周りに店はない。必要なものは手前で買っておきたい。冬は道路状況を確かめてから向かうこと。客室の設備は簡素で、ドライヤーは貸出になる。
泥湯温泉 奥山旅館のよくある質問
Q温泉の泉質は?
宿は浴槽ごとに源泉と泉質を示しています。大露天風呂は単純泉(源泉名 新湯)、混浴露天風呂は硫黄温泉(源泉名 天狗の湯)、女性専用露天風呂は硫黄温泉・硫化水素型(源泉名 川の湯)、男女別内風呂は硫黄温泉(天狗の湯)です。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q源泉かけ流しですか?
宿は利用形態を源泉かけ流しとし、あわせて加水ありと明記しています。強い湯を入れる温度にするために水を足しているということです。
Q大露天風呂はいつ入れますか?
積雪のため11月から5月下旬の予定で休みになると宿は書いています。この期間は内湯と他の露天を使うことになります。大露天風呂からは夜は満天の星空、昼は白い山肌の小地獄が望めると宿は案内しています。
Q泥湯という名前の由来は?
宿によると、湯の色が濁っているところに由来するといわれています。昔、病に苦しむ乙女が恥ずかしさのあまり透明の湯につかれずにいたところ、天狗が現れて白い湯に変えたので、乙女は喜んで湯に浸かり病が治った。以来、泥湯の湯は白く濁ったという伝えです。
Qアクセスは?
JR奥羽本線の湯沢駅から車で約40分、湯沢横手道路の湯沢ICからは約35分です。山道を上がるので、冬は道路状況を確かめてから向かってください。周りに店はありません。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

岩井温泉 浪漫伝承の宿 明石家
鳥取県創業400年と宿は書いている創業400年と宿が書く岩井温泉の18室の宿。約48度の源泉を何も足さずに湯船へ入れる。総ヒノキの男女別浴室、佐治石を使った庭園露天風呂、貸切露天風呂「森の方舟」と貸切サウナがある。岩美駅から送迎あり。

小谷温泉奥の湯 雨飾荘
長野県秘湯として知られる小谷温泉からさらに山道を進んだ、標高900メートルの山間に建つ一軒宿。毎分240リットルの湯量を誇るナトリウム炭酸水素塩泉を、男女別の内湯と露天風呂にかけ流す(湯温調節のため雨飾山の湧水で加水する場合がある)。露天風呂からは目前に迫る山容と星空を見る。和室5、和洋室7、洋室1の13室。徒歩3分にブナ原生林の中の村営露天風呂がある。雨飾山の登山口で、南小谷駅から村営バス40分。日帰り入浴はしていない。

湯の鶴温泉 あさひ荘
熊本県熊本県水俣市湯出1559-2、湯の鶴温泉にある全15室の宿。風呂は岩風呂、展望露天風呂、個室風呂が5部屋。宿は「泉質は無色透明の単純硫黄泉で、入浴すると肌のつるつる感がございます」と書き、展望風呂から桜と紅葉が眺められるとする。新水俣駅から車で約15分、水俣駅から湯の鶴温泉行きのバスで約25分。駐車場は6台。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
