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Shima Onsen — 四万温泉

積善館

せきぜんかん1691年(元禄4年)創業

現存する日本最古級の温泉宿建築とされる本館を持つ。四万川に架かる赤い橋と木造の建物が重なる姿が、この宿の顔になっている。

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四万川に赤い橋が架かっている。その向こうに木造の建物が立っている。積善館の写真としてまず出てくるのがこの構図で、実際に橋の手前に立つと、写真より建物が近い。

三つの時代を歩く

積善館は本館、山荘、佳松亭という三つの棟からなる。

本館は元禄期の建築とされ、現存する日本最古級の温泉宿建築と言われる。群馬県の指定重要文化財。山荘は昭和初期の木造建築で、国の登録有形文化財。佳松亭は後年に建てられた。

棟の間はトンネルと階段でつながっている。歩いて移動すると、江戸から昭和、そして現代へと建築が切り替わっていくのが分かる。同じ宿の中で三百年ぶんの時間を横切ることになる。

元禄の湯

山荘に併設された大浴場が元禄の湯である。昭和5年の建築。

扉を開けると、天井の高い広い空間にアーチ窓が並んでいる。床には五つの石造りの浴槽が埋め込まれていて、湯気が窓のほうへ流れていく。大正から昭和にかけての西洋建築の影響が入った浴室で、当時としては相当に斬新だったはずだ。

今見ても、他に似たものがない。温泉に入りに来たはずが、建築を見に来たような気持ちになる。

日帰り入浴も受け入れている。宿泊しなくてもこの浴室には入れる。

四万の湯

塩化物・硫酸塩泉。無色透明で刺激が少ない。草津のような分かりやすい強さはないが、長く浸かっていられる。

四万は国民保養温泉地の第一号に指定された土地で、療養と静養を旨としてきた。歓楽街をつくらなかったぶん、夜は静かだ。

着くまで

JR吾妻線の中之条駅からバスでおよそ40分。東京からは高速バスも運行している。

温泉街は四万川に沿って細長く伸びており、端から端まで歩くとそれなりの距離になる。宿の位置を先に確かめておきたい。

草津温泉までは車で一時間ほど。伊香保も同じ範囲にある。

この宿を選ぶなら

建物に泊まりたい方に向く。どの棟に泊まるかで体験がまったく違うので、予約の前に棟を選びたい。本館は江戸期の湯治宿の造りをそのまま残しており、設備は現代のホテルとは違う。

温泉街から車で上がれば奥四万湖がある。四万ブルーと呼ばれる青は、晴れた日の午前が最もよく見える。

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