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神話の山の麓の一軒宿
湯之元温泉は宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田7535。霧島連山の東側、高千穂峰を仰ぐ位置にある。温泉地の名と宿の名が同じで、ここは一軒宿である。
源泉が見つかったのは天明4年、西暦でいえば1784年である。永田永寿院法院という人物の開拓事業のなかで湧き出たと宿は記す。宿そのものが始まったのは明治35年。薩摩藩の島津家に仕えた家老がここへ湯治に通ったという話も伝わっている。高原町観光協会はこの湯を、町内でもっとも古い歴史を持つ温泉として挙げている。
宿はさらに、湯の由来は高千穂峰に降り立った瓊瓊杵尊の神話よりも古いとも言われていると添える。神話の里を名乗る町の、いちばん古い湯という位置づけになっている。
サイダー鉱泉
この湯の値打ちは炭酸にある。高原町観光協会は、全国でも珍しいサイダー鉱泉と呼ばれる炭酸を含んだ湯だと紹介する。宿は高濃度炭酸泉と呼び、火山の多い日本で高濃度の炭酸泉が出るのは珍しく、非常に稀有な温泉だと書く。
宿が公開する温泉概要では、源泉名が湯之元温泉、泉質が炭酸水素塩冷鉱泉(含二酸化炭素マグネシウム・ナトリウム・カルシウム)、源泉温度が21.6度となっている。手を入れれば冷たいと分かる数字だ。
透明が黄金に変わる
宿の説明でおもしろいのは色の話だ。源泉は透明な冷泉だが、熱を加えて温泉にする過程で黄金色へ変わるという。そして「熱のみを加えており、加水は一切行っていませんので、純度100%の炭酸泉です」と明記している。公式サイトには「源泉かけ流しの天然温泉」とも掲げられている。
浴室に入ると、黄金色の温泉と透明な冷泉の浴槽が並んでいる。宿はこの二つに交互に入ることを勧め、血行の促進と副交感神経の働きの補助が期待できるとしている。構成は内湯の温泉、内湯の冷泉、露天風呂。体調に合わせて選べるという書き方をしていて、詳しい入浴法はスタッフに尋ねてほしいとある。
この湯は飲用の許可も取れている。宿が挙げる飲用の適応症は慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病で、禁忌症として腎臓病、高血圧、むくみのあるものが並ぶ。観光協会はこの炭酸泉で割ったカルピスを名物として紹介している。ただし飲泉も入浴も効き方には個人差があるから、薬を飲んでいる人は主治医に一度確かめてほしい。
合宿を受ける宿
この宿は運動部の合宿に力を入れている。サッカー、野球、陸上、バスケット、バドミントン、バレーボールと種目を並べ、予算に合わせて相談に応じると公式サイトに書く。
11室で定員30名、和室と和洋室。30名以上なら館内を貸し切れる。大浴場は男女別で湯船は20名ほど入る広さ、大広間は時間帯によってミーティングにも使える。高原町総合運動公園、中央運動公園、町体育館が近い。全室Wi-Fiが無料で、駐車場は普通車25台(中型バスは要相談。楽天トラベルの施設情報では60台と登録されている)。
入れ墨やタトゥーのある人の入泉は固く断ると宿は明記している。
着くまで
最寄りはJR吉都線の高原駅で、そこから車で7分ほど。吉都線の列車はまばらなので、着く時刻と帰る時刻を先に組んでおくほうがいい。宮崎市街からも鹿児島空港からも、車ならおよそ1時間の距離にある。
チェックインは15時から22時、チェックアウトは10時まで。高千穂峰に登るなら、下りてから湯に浸かる時間を見込んで組むとよい。
湯之元温泉のよくある質問
Q温泉の泉質は?
宿は源泉名を湯之元温泉、泉質を炭酸水素塩冷鉱泉(含二酸化炭素マグネシウム・ナトリウム・カルシウム)、源泉温度を21.6度と公開しています。高濃度炭酸泉で、火山の多い日本では珍しい稀有な温泉だと書いています。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q源泉かけ流しですか?
宿は公式サイトに「源泉かけ流しの天然温泉」と掲げ、温泉についてのページでは「熱のみを加えており、加水は一切行っていませんので、純度100%の炭酸泉です」と明記しています。源泉が冷泉なので、熱を加える必要があります。
Q湯が黄金色というのは?
宿によれば、源泉は透明な冷泉です。これに熱を加えて温泉にする過程で黄金色へ変化するとしています。浴室には黄金に輝く温泉の浴槽と、透明な冷泉の浴槽が並んでいます。
Q冷泉と交互に入るのですか?
宿はそう勧めています。二つの浴槽に交互に入ることで、血行の促進と副交感神経の働きの補助が期待できると書いています。詳しい入浴法はスタッフに尋ねてほしいとしています。禁忌症のある方は注意してくださいとも添えられています。
Q日帰り入浴はできますか?
できます。日帰りは10時から21時(最終受付20時30分)で、大人650円、3歳から12歳の小人300円。宿泊の方は7時から22時です。入れ墨・タトゥーのある方の入泉は固く断ると宿は明記しています。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

岩井温泉 浪漫伝承の宿 明石家
鳥取県創業400年と宿は書いている創業400年と宿が書く岩井温泉の18室の宿。約48度の源泉を何も足さずに湯船へ入れる。総ヒノキの男女別浴室、佐治石を使った庭園露天風呂、貸切露天風呂「森の方舟」と貸切サウナがある。岩美駅から送迎あり。

武田尾温泉 紅葉舘 別庭 あざれ
兵庫県武田尾温泉の12室の宿。武庫川の渓谷沿いに全室一戸建ての離れが並び、どの部屋にも源泉かけ流しの半露天風呂が付く。大浴場「かわせみの湯」「やませみの湯」にも源泉かけ流しの露天風呂がある。泊食分離で、食事は茶寮「心」。武田尾駅から徒歩5分。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
