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Kabeyu Onsen — 壁湯温泉

壁湯天然洞窟温泉旅館 福元屋

かべゆてんねんどうくつおんせんりょかん ふくもとや

大分県玖珠郡九重町大字町田62-1、壁湯温泉の一軒宿。町田川の岸の岩壁にできた洞窟が、そのまま浴槽になっている。宿は300年以上前から自噴していると書く。日本秘湯を守る会の会員で、登録情報では泉質は単純温泉、源泉温度39度、湧出量は毎分1370リットル、加温は貸切湯のみ一部。浴場は五つ。客室は8室から9室の小さな宿で、日帰り入浴も受ける。

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岩壁に穴があって、湯が出ている

福元屋は大分県玖珠郡九重町大字町田62-1。町田川の岸に建っている。

この宿の説明は、風呂の話から始めるしかない。川沿いの岩壁に洞窟がある。その洞窟のなかに湯が湧いていて、そこが浴槽になっている。

人が浴室を作って湯を引いたのではない。もともと岩の窪みに湯が溜まっていた場所を、そのまま使っている。

宿は「300年以上も昔から自噴している温泉は長らく旅人や地元の方々に愛され続けています」と書く。三百年、同じ穴で湯が出続けている。

足元から湧く

洞窟の湯は、浴槽の底から湧いている。

パイプで運んでくるのではない。座っている自分の足の下から出てくる。専門的には足元自噴と呼ばれる形式で、全国でも数えるほどしかない。

毎分1370リットルという湧出量が、日本秘湯を守る会の会員宿情報には記されている。浴槽ひとつぶんの湯なら、数分で入れ替わってしまう量だ。

空気に触れていない湯に直接浸かれる。これがこの宿のすべてである。

三十九度で、長く入る

源泉温度は39度。体温より少し高いだけだ。

熱い湯を期待して行くと肩透かしを食う。かわりに、いつまででも入っていられる。三十分、一時間と浸かる人がいる。

泉質は単純温泉。無色透明で刺激が弱い。色も匂いも主張しない湯だ。

温度と泉質が揃って、長湯に向いた湯になっている。洞窟のなかで川音を聞きながら、ゆっくり時間を使うための場所である。

宿は楽天トラベルに「源泉かけ流しの温泉は露天風呂もあります」と登録している。加温は貸切湯の一部だけで、加水や循環についての記載はない。

五つの秘湯

宿は自分の浴場を「5つの秘湯」と呼んでいる。

混浴の露天がひとつ、女性専用の手掘湯がひとつ、貸切がふたつ。これに共同浴場と、夏だけ使う湯が加わって五つになる。

手掘湯という名前が具体的でいい。人の手で掘った湯、という意味だろう。こちらは女性専用になっている。

夏専用の風呂があるのも面白い。39度の湯は夏にちょうどよく、冬には少し寒い。季節で使う浴槽を変える設計になっている。

日本秘湯を守る会の登録では内湯が貸切2と混浴1、露天が混浴1。加温については「貸切湯のみ一部加温あり」と記されている。加水や循環の記載はない。

八室か、九室か

客室数について、資料が分かれている。

公式サイトは9室。日本秘湯を守る会の登録は「僅か8室、20人も入れば一杯の宿」。

どちらにせよ一桁だ。一晩に二十人しか泊まれない宿である。

日本秘湯を守る会に登録された紹介には「明治の初めから湯治客や旅の商人を相手に名湯を守ってきた」ともある。ひとりでの予約は二週間前から受けるとされている。

秘湯を守る会の宿として

福元屋は日本秘湯を守る会の会員宿である。

会の基準は立地の辺鄙さではなく、湯の守り方にある。壁湯は決して人里離れた場所ではない。駅からもインターからも車で15分、九重の道筋のすぐ脇である。

それでも会員である理由は、三百年前の洞窟をそのまま浴槽として使い続けていることにある。手を加えれば、もっと使いやすい浴室にできたはずだ。そうしなかった。

日帰りでも入れる

宿は立ち寄り湯の受付を10時から16時、共同浴場の立ち寄り湯を10時から15時としている。

洞窟の湯に入るためだけに寄る人も多い。九重の温泉をめぐる一日の途中に、無理なく組み込める時間帯だ。

ただ、39度の湯は短時間では真価がわからない。できれば泊まって、夜と朝の二回、長く浸かりたい。

九重のどこに泊まるか

九重町には温泉が多い。筋湯、筌の口、寒の地獄、宝泉寺。それぞれ性格が違う。

打たせ湯なら筋湯、冷泉なら寒の地獄。そして洞窟と足元自噴なら壁湯だ。

九重夢大吊橋やくじゅう連山の登山口も車の範囲にある。昼は山と橋、夜は岩の穴のなかで湯に浸かる。そういう一泊になる。

FAQ

壁湯天然洞窟温泉旅館 福元屋のよくある質問

Q洞窟の風呂というのはどんなものですか
A

町田川の岸の岩壁にできた洞窟が、そのまま浴槽になっています。宿は「300年以上も昔から自噴している温泉は長らく旅人や地元の方々に愛され続けています」と書いています。浴槽の底から湯が湧く足元自噴で、空気に触れていない湯に直接浸かれます。

Qお湯に手は加えていますか
A

日本秘湯を守る会に登録された情報では、加温は「貸切湯のみ一部加温あり」とされています。加水や循環についての記載はありません。源泉温度が39度とぬるいため、貸切湯だけ季節によって温めているということです。洞窟の湯はそのままです。

Qお風呂はいくつありますか
A

宿は「5つの秘湯」とし、混浴露天風呂1、手掘湯(女性専用)1、貸切風呂2、共同浴場、夏専用1を挙げています。日本秘湯を守る会の登録では内湯が貸切2と混浴1、露天が混浴1と記載されています。

Q何室ありますか
A

公式サイトは9室、日本秘湯を守る会の登録は「僅か8室、20人も入れば一杯の宿」としており、記載が分かれます。いずれにせよ一桁の小さな宿です。ひとりでの予約は二週間前から受けると会の登録にはあります。

Q日帰りで入れますか
A

入れます。宿は立ち寄り湯の受付を10時から16時、共同浴場の立ち寄り湯を10時から15時としています。日本秘湯を守る会の登録でも日帰り入浴は10時から16時です。

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