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温泉は「いつか行くもの」ではなく、週末の選択肢になり得ます。ただしそのためには、行程が軽いことが条件になります。
判断材料は二つだけです。片道にどれだけかかるか。着いてから湯までどれだけ歩くか。
駅を出たら温泉街
移動の負担が最も小さいのは、駅と温泉街が離れていない場所です。
越後湯沢は東京駅から上越新幹線でおよそ1時間20分。改札を出れば、そこがもう温泉街です。駅ビルの中に日帰りで入れる浴場があり、新潟の日本酒を利き酒できる施設もあります。電車を降りてから何も移動せずに、湯と食と土産が完結します。
熱海は新幹線で約40分。駅前に商店街があり、日帰り入浴施設も足湯もあります。思い立った朝に出て、夕方には帰れます。
箱根湯本は新宿から小田急ロマンスカーで約85分、乗り換えなしです。駅前に日帰り施設と商店街が集まっているので、着いてすぐ湯に入り、食べて帰るという形が成り立ちます。
二時間台で行ける
伊香保は渋川駅からバスで25分、東京から合計2時間30分ほど。石段街を上って湯に入る、という分かりやすい行程が組めます。
那須湯本は那須塩原駅まで新幹線で70分、そこからバス。共同浴場の鹿の湯は日帰り専用で、41度から48度まで温度の違う湯船が並びます。設備は簡素で、湯そのものに向き合う場所です。
草津は東京から直通の高速バスがあります。乗り換えなしで温泉街に着けるので、所要3時間でも負担は軽く感じます。
泊まらないと見られないもの
日帰りでも湯そのものは同じものに入れます。ただし、時間帯に属する景色は泊まらなければ見られません。
草津の湯畑は夜になると照明が入り、昼とはまったく別の姿になります。伊香保の石段は、日中の人出が引いたあとが最も静かです。銀山温泉のガス灯や由布院の朝霧は、前夜から泊まっている人だけが見られます。
一泊するかどうかは、湯ではなく「その土地の時間帯を見たいか」で決めるのが実際的です。
飛行機の時間は同じ時間ではない
移動時間を見るときに注意したい点があります。
東京から別府は約2時間30分と表示されますが、これは飛行機の時間です。搭乗手続きと空港からの移動が加わるので、鉄道の2時間30分とは意味が違います。
当サイトの出発地別ページは、この理由から陸路で向かえる範囲に絞っています。週末に軽く行きたいなら、乗り換えの少ない鉄道かバスで届く範囲から選ぶのが確実です。
混む時期を外す
首都圏から近い温泉地ほど、週末の日中は混みます。
箱根湯本、熱海、鬼怒川は特に顕著です。朝早く着くか、宿泊して夕方以降の時間帯を取ると落ち着きます。紅葉期(例年10月下旬から11月上旬)は道路も渋滞します。
逆に、平日に一日休みが取れるなら、同じ場所がまったく違う静けさになります。







