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伊香保の温泉街は、365段の石段を軸に構成されている。石段の両側に宿と店が並び、下から上へ登っていく構造そのものが町の形になっている。
石段の下には源泉から引いた湯が流れる仕組みが残っており、各宿への配湯路がガラス越しに見える箇所もある。
石段が街である
伊香保の構造は単純だ。斜面に365段の石段が一本通っていて、その両側に街がある。
この形は戦国時代に整備されたと伝わる。斜面に湯を引くため、石段の下に湯樋を通し、両側の宿へ分配する。街の設計そのものが、湯をどう配るかという問題への答えになっている。石段の途中には、この湯樋を見られるガラス張りの箇所がある。
段数は一年の日数にちなむ。上りきるまで15分から20分ほど。勾配があるので歩きやすい靴がよく、荷物が多いなら宿の位置を先に確かめておきたい。
上りきった先に伊香保神社がある。街の頂点に社があり、そこへ向かって石段が伸びているという構図が、この温泉地の背骨になっている。
黄金の湯と白銀の湯
伊香保には性質の違う二つの湯がある。
黄金の湯は鉄分を含む硫酸塩泉である。地中では無色だが、空気に触れて酸化するため湯船では茶褐色に濁っている。伊香保の代名詞はこちらで、古くから知られてきたのもこの湯だ。
白銀の湯はメタけい酸を含む無色透明の湯で、後年に開発された。同じ温泉地で色の違う二つの湯に入れるのは面白い体験になる。
日帰りで入る
石段の途中に石段の湯がある。街を歩きながら立ち寄れる位置にあり、日帰りならまずここが候補になる。
石段を上りきり、さらに奥へ進むと伊香保露天風呂がある。源泉に近い場所にあり、黄金の湯を屋外で浴びられる。石段を上った後の湯なので、体感がまったく違う。
街には無料の足湯もある。歩き疲れたときに使える。
石段以外の見どころ
石段街の最奥、伊香保露天風呂へ向かう途中に河鹿橋がある。朱塗りの橋で、例年10月下旬から11月上旬の紅葉期にはライトアップされる。
竹久夢二伊香保記念館があり、この地に滞在した画家の作品を見られる。伊香保ロープウェイで上がれば榛名の山並みが見渡せる。
少し足を延ばせば榛名山と榛名湖がある。伊香保で一泊し、翌日に榛名を回る行程が組みやすい。
歩き方
JR上越線の渋川駅からバスでおよそ25分。東京駅や新宿からの高速バスもある。
半日なら、石段を上って神社まで行き、石段の湯か露天風呂で一浴して戻る。一泊するなら、夕方に石段街を歩いて宿へ入り、翌朝に露天風呂と河鹿橋、その後に榛名湖へ抜けるとよい。草津まで足を延ばせば、群馬の二大温泉地を続けて訪ねられる。
伊香保温泉の日帰り入浴
- 石段の湯
- 伊香保露天風呂
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・冬
- 所在地Location
- 群馬県
- 泉質Spring Quality
- 硫酸塩泉・含鉄泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR上越線 渋川駅(バス約25分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約2時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約5時間30分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
伊香保温泉のよくある質問
Q伊香保温泉は日帰りでも楽しめますか?
楽しめます。石段街の途中にある石段の湯、街の最奥にある伊香保露天風呂など、日帰りで入れる施設が複数あります。東京からおよそ二時間、渋川駅からバスで約25分なので、半日から一日の行程で成り立ちます。石段を上りきってから湯に入る順にすると気持ちがよいでしょう。
Q黄金の湯と白銀の湯の違いは何ですか?
黄金の湯は鉄分を含む硫酸塩泉で、湧出時は無色ですが空気に触れて酸化し、茶褐色に濁ります。伊香保の代名詞はこちらです。白銀の湯はメタけい酸を含む無色透明の湯で、後年になって開発されました。両方に入れる施設もあり、同じ温泉地で色の違う二つの湯を比べられます。
Q石段は何段ありますか?
365段です。一年の日数にちなんで整備されました。両側に旅館、土産物店、遊技場が並び、途中に伊香保神社があります。上りきるまで15分から20分ほどですが、勾配があるので歩きやすい靴を勧めます。荷物が多い場合は宿の場所を先に確認してください。
Q河鹿橋の紅葉はいつが見頃ですか?
例年10月下旬から11月上旬です。この時期はライトアップが行われ、朱塗りの橋と紅葉が照らされます。石段街の最奥、伊香保露天風呂へ向かう途中にあるため、湯とあわせて回れます。日程は年ごとに決まるので、渋川市の案内を確認してください。
Q車がなくても行けますか?
行けます。JR上越線の渋川駅からバスでおよそ25分です。東京駅や新宿からの高速バスも運行しています。温泉街は石段を中心に徒歩で回れる規模ですが、勾配が大きいことは覚えておいてください。
ほかの温泉地と比べる
伊香保温泉の宿

伊香保温泉 岸権旅館
石段街に面して四百年以上続く宿。伊香保の代名詞である茶褐色の「黄金の湯」を、古くからの権利で引いている。

伊香保温泉 温泉宿 塚越屋七兵衛
伊香保の36室の宿。大浴場には創業以来枯れることのない「黄金の湯」が四六時中掛け流されていると宿は書く。一方で露天風呂は水道水の循環だと明記している。渋川・伊香保ICから車で20分。
UPDATED 2026.08.13

