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Tochigi — Onsen Area
那須温泉郷(栃木県)の風景

Photo: Miyuki Meinaka / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

Nasu Onsen

那須温泉郷

なすおんせんきょう

那須岳の山腹に点在する温泉群。開湯1300年を超える鹿の湯を中心に、泉質の異なる湯が谷ごとに湧いている。

Quality
硫黄泉・酸性泉・単純温泉
Access
JR東北新幹線 那須塩原駅(バス約1時間)
From Tokyo
約2時間30分
From Osaka
約5時間30分

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那須温泉郷の宿を見る(2軒)

那須温泉郷は単独の温泉地ではなく、那須岳の山腹に散らばる複数の温泉の総称である。那須湯本、大丸、北、弁天、高雄、三斗小屋——それぞれ源泉も雰囲気も異なる。

中心にあたるのが那須湯本で、開湯は7世紀にさかのぼると伝えられる。

鹿の湯に入るとき

鹿の湯は宿ではない。日帰り専用の共同浴場である。

中に入ると、41度から48度まで温度の違う湯船が並んでいる。自分の耐えられる温度を選んで入る仕組みで、高温槽は慣れていないとかなり熱い。低いほうから順に体を慣らしていくのが作法になっている。

洗い場はない。シャンプーも石鹸も使えない。体を洗う場所ではなく、湯に浸かる場所である。

単純酸性硫黄泉で、白濁した湯に強い硫黄の香りがある。酸性のため肌に刺激を感じることがある。肌の弱い方は長湯を避けたほうがよい。銀製品は変色するので外して入ること。

持ち物はタオルだけでよい。それ以上のものは、この浴場では使えない。

那須は二つある

「那須に行く」と言うとき、指しているものが二つに分かれる。

一つは那須温泉郷である。那須岳の山腹に那須湯本、大丸、北、弁天、高雄、三斗小屋といった湯が散らばっている。中心が那須湯本で、開湯は7世紀にさかのぼると伝えられる。硫黄の匂いのする、湯治の色が濃い一帯である。

もう一つは那須高原である。牧場、美術館、洒落た飲食店が車で回れる範囲に集まっている。避暑地・高原リゾートとしての那須で、こちらには湯の匂いがない。

同じ「那須」でも、この二つは目的も雰囲気も違う。どちらを目当てに行くのかで、泊まる場所も回り方も変わる。両方入れるなら一泊二日が要る。

火山の上を歩く

那須岳は今も活動する火山である。この一帯の湯はすべてその産物にあたる。

那須ロープウェイで茶臼岳の九合目まで上がれば、火山の山肌を間近に見られる。山頂まで歩いて登ることもできる。

温泉街のすぐそばには殺生石がある。硫化水素ガスが噴き出す草木の生えない岩場で、近づいた生き物が命を落としたことから、九尾の狐が姿を変えたという伝説が生まれた。松尾芭蕉も『おくのほそ道』の途上でここを訪れている。周囲は賽の河原と呼ばれ、無数の地蔵が並ぶ。

ガス濃度により立ち入りが制限されることがある。遊歩道から外れないこと。

紅葉は例年10月上旬から中旬に、山の上から下りてくる。

湯本以外の那須の湯

那須温泉郷は那須湯本だけではない。

大丸、北、弁天、高雄といった湯が那須岳の山腹に散らばっており、それぞれ源泉も雰囲気も違う。宿の数は多くないが、そのぶん静かである。

最奥にあるのが三斗小屋温泉である。ここへは車道が通じておらず、歩いて登るしかない。山中の宿として営業しており、登山者が使ってきた。行くこと自体が行程になる湯である。

那須湯本の鹿の湯が日帰り専用であることを考えると、「那須で泊まって湯に入る」なら、どの地区の宿を取るかを先に決めることになる。

東京から週末に行く

東京から東北新幹線で那須塩原駅までおよそ70分、そこからバスで那須湯本へ。合計で二時間半ほどになる。黒磯駅からのバスもある。

日帰りなら、鹿の湯で一浴して殺生石を歩く。これで半日が埋まる。

一泊するなら、初日に鹿の湯と殺生石、翌日にロープウェイと高原の観光施設という配分がよい。高原一帯を回るなら車が便利だが、鹿の湯と殺生石だけならバスで足りる。

塩原温泉郷も那須塩原駅から入れる。谷に十一の温泉地が連なる一帯で、那須の強い酸性硫黄泉とは湯の性格がまったく違う。車があれば一泊二日で両方を回れる。

歩き方

Day Trip

那須温泉郷の日帰り入浴

  • 鹿の湯

洗い場のない湯治場の造りで、シャンプーなどは使えません。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Best Season

夏・秋

春夏秋冬
Benefits
慢性皮膚病神経痛冷え性
所在地Location
栃木県
泉質Spring Quality
硫黄泉・酸性泉・単純温泉
最寄駅Nearest Station
JR東北新幹線 那須塩原駅(バス約1時間)
東京からFrom Tokyo
約2時間30分
大阪からFrom Osaka
約5時間30分

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

那須温泉郷のよくある質問

Q那須湯本温泉は日帰りでも入れますか?
A

入れます。共同浴場の鹿の湯が日帰り専用の施設で、那須湯本の湯を体験する中心になっています。東京から新幹線とバスでおよそ二時間半なので、日帰りの行程も成り立ちます。ただし鹿の湯は洗い場のない湯治場の造りで、シャンプーなどは使えません。

Q鹿の湯の温度はどうなっていますか?
A

41度から48度まで、温度の違う複数の湯船が並んでいます。自分の耐えられる温度を選んで入る仕組みで、高温槽は慣れていないとかなり熱く感じます。低い温度から順に体を慣らしていくのが作法です。入浴時間の目安が掲示されているので従ってください。

Q那須湯本温泉はどんな泉質ですか?
A

単純酸性硫黄泉で、白濁した湯に強い硫黄の香りがあります。酸性のため肌に刺激を感じることがあり、肌の弱い方は長湯を避けたほうがよいでしょう。銀製品は変色するので外して入ってください。

Q殺生石とは何ですか?
A

那須湯本の湯畑にあたる場所に広がる、硫化水素ガスの噴出する岩場です。九尾の狐が姿を変えたという伝説が残り、松尾芭蕉も『おくのほそ道』で訪れています。周囲は賽の河原と呼ばれ、無数の地蔵が並びます。ガスが出ているため、遊歩道から外れないでください。

Q那須高原とあわせて回れますか?
A

回れます。那須湯本は那須高原の一角にあり、牧場、美術館、ロープウェイなどが車で回れる範囲に集まっています。那須ロープウェイで茶臼岳の九合目まで上がれば、活火山の山肌を間近に見られます。湯と高原観光を組み合わせた一泊二日が組みやすい土地です。

UPDATED 2026.08.13

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