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箱根湯本の駅から早川沿いを歩く。橋を渡ったあたりに、瓦屋根と洋風の窓が同居した建物が現れる。和風でも洋風でもない、その中間の姿をしている。
重要文化財に泊まる
萬翠楼福住は、旅館の建物として国の重要文化財に指定されている。この指定を受けている宿は全国でも数えるほどしかない。
明治期に建てられた擬洋風建築で、和風の木造建築に洋風の意匠を取り入れた過渡期の様式をとどめている。西洋を見よう見まねで取り込んだ時代の建物で、今の目で見ると不思議な折衷になっている。
重要なのは、これが見学施設ではないということだ。文化財の建物が、今も客室として使われている。天井の高さ、窓の割り付け、廊下の幅——明治の旅館がどういう空間だったかを、体で確かめることになる。
福沢諭吉や伊藤博文といった明治の要人が滞在した記録も残る。
湯本の湯
箱根湯本はアルカリ性単純温泉が中心である。無色透明で刺激が少なく、肌当たりがやわらかい。
山を登った強羅や仙石原では大涌谷から引いた白濁の硫黄泉が出る。同じ箱根でも湯がまるで違うので、どんな湯に入りたいかで泊まる場所を選びたい。
着いてすぐ湯に入れる
新宿から小田急ロマンスカーでおよそ85分、乗り換えなしで箱根湯本に着く。駅から近い。
荷物を置いて湯に入り、駅前の商店街まで歩いて出られる。移動の負担が最も小さい箱根の宿である。ただし週末と連休の日中は駅前が混む。
着くまで
駅から早川沿いを歩く。橋を渡ったあたりに宿がある。荷物を持って坂を登る必要がない。
箱根で最も移動の負担が小さい位置にある宿の一つである。
箱根のどこに泊まるかという問題
箱根は一つの温泉地ではない。地区によって湯も雰囲気もまったく違う。
湯本は交通が最も楽で、駅前に店が集まっている。着いてすぐ動けるし、帰りも読みやすい。ただし週末と連休の日中は駅前が混む。
湯本に泊まる理由は、湯の強さではなく行程の軽さにある。何を優先するかで選び方が変わる。
周遊の起点として
湯本を起点にした周遊ルートが確立している。
紅葉は例年11月中旬から下旬。登山鉄道の沿線が色づき、この時期が最も混む。梅雨から夏にかけては、あじさいが線路際まで迫る。
この宿を選ぶなら
建物を目的にする方に向く。木造建築のため、部屋の造りや設備には現代のホテルと異なる点がある。
楽天トラベルでの取り扱いは確認できなかった。予約は宿へ直接になる。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

山代温泉 あらや滔々庵
石川県加賀藩主の指定宿を代々務めてきた宿。北大路魯山人が滞在した部屋が残り、九谷焼と加賀の食が重なる。

岩瀬湯本温泉 ひのき風呂の宿 分家
福島県天保12年(1841年)創業と宿は書いている福島県岩瀬郡天栄村湯本居平7、茅葺き屋根の古民家をそのまま使う小さな宿。宿は天保12年創業、築150年の古民家と書く。風呂は男女別の総ひのき風呂で、湯は掛け流しの塩化物泉。客室は趣の異なる4室と公式は案内する。里山の食材を使う料理を出す。JR新白河駅から予約制のバスで約50分、東北自動車道の白河ICか須賀川ICから車で約50分。

甲子温泉 旅館大黒屋
福島県福島県西白河郡西郷村、阿武隈川の上流の谷に建つ全16室の一軒宿。日本秘湯を守る会の会員で、日光国立公園の中にある。白河藩主の松平定信が愛した湯で、定信の別荘だった建物を離れとして使い、西郷村の重要文化財として守られている。看板の大岩風呂は縦5メートル、横15メートル、深さ最大1.2メートル。鳥居の湯口から44〜45度の湯が流れ、岩盤の足元からは31〜34度の湯が自噴する。二本の源泉とも加水・加温なしの源泉かけ流し。
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