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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった——川端康成『雪国』の書き出しで知られる土地が、この越後湯沢である。
雪と向き合う町
湯沢は豪雪地帯にある。冬になれば背後の山にスキー場が開き、町の性格が一変する。
スキーをしない場合でも、ロープウェイで高原へ上がれば雪原と山並みを見られる。雪のない季節は高原の散策地になる。
冬に向かうなら新幹線が最も確実である。豪雪地帯なので、車で向かう場合は装備と道路状況の確認が要る。駅から送迎バスを出している宿やスキー場も多い。
この温泉地の湯
単純温泉が中心で、刺激が少なく肌当たりがやわらかい。無色透明で、長く浸かっていられる。
雪の中を歩いた後、あるいは滑った後に入る湯として、この穏やかさはよく効く。強い成分で押してくる湯ではないが、この土地の使われ方には合っている。
駅から動かないという選択
越後湯沢は、駅を出ずに一日を終えられる数少ない温泉地である。
駅ビルの中に日帰りで入れる浴場があり、新潟の日本酒を利き酒できる施設がある。土産物も食事もそこで揃う。改札から一歩も外へ出ずに、湯と食と買い物が完結してしまう。
これは横着な使い方ではなく、雪国の温泉地として理にかなっている。冬は駅の外が吹雪いていることがある。そういう日に、荷物を持って坂を歩かずに済むというのは大きい。
東京駅から新幹線でおよそ1時間20分。日帰りの行程が最も成立しやすい雪国の温泉である。
滑らない人の冬
湯沢は冬にスキー客で埋まるが、滑らない人が行っても中身はある。
ロープウェイで高原へ上がれば、雪原と山並みを見られる。滑る装備がなくても展望台まで行ける。
川端康成『雪国』が書かれた宿は現存し、当時の部屋が保存されている。町には雪国館という資料館があり、作品と当時の暮らしを知ることができる。雪に閉ざされた土地の暮らしがどういうものだったかを、屋内で辿れる。
豪雪地帯なので、車の場合は装備と道路状況の確認が要る。
雪のない季節に行く
湯沢は冬の町として知られているが、雪のない季節にも行ける。
高原は散策地になる。緑の季節にロープウェイで上がると、冬とはまったく違う景色になる。
清津峡は柱状節理の岩壁で知られる渓谷で、トンネルの中から峡谷を望む構造が近年よく知られるようになった。湯沢から車で30分ほど。
夏は東京より涼しく、宿も冬ほど混まない。スキーを目的にしないなら、むしろこの時期のほうが静かに過ごせる。
歩き方
駅を中心に温泉街が広がっており、徒歩で回れる。宿は駅前と、山側に分かれている。
少し足を延ばせば、周辺に貝掛温泉や苗場がある。清津峡の渓谷は柱状節理の岩壁で知られ、トンネルから峡谷を望む構造が近年よく知られるようになった。
日帰りなら、駅ビルの浴場と利き酒で半日。一泊するなら、初日に温泉街、翌日にロープウェイか清津峡という配分が組みやすい。
越後湯沢温泉の日帰り入浴
- 駅ビル内の浴場
- 日帰り入浴施設
- 宿の立ち寄り湯
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
冬
- 所在地Location
- 新潟県
- 泉質Spring Quality
- 単純温泉・硫酸塩泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR上越新幹線 越後湯沢駅
- 東京からFrom Tokyo
- 約1時間20分
- 大阪からFrom Osaka
- 約4時間30分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
越後湯沢温泉のよくある質問
Q越後湯沢温泉は日帰りでも行けますか?
行けます。東京駅から上越新幹線でおよそ1時間20分、越後湯沢駅を出ればそこが温泉街です。駅ビル内にも日帰りで入れる浴場があり、日帰り入浴施設や宿の立ち寄り湯も複数あります。首都圏から最も手軽な雪国の温泉地です。
Q『雪国』の舞台はどこですか?
川端康成が『雪国』を執筆した宿が湯沢に現存し、当時の部屋が保存されています。冒頭の「国境の長いトンネル」は上越線の清水トンネルを指すとされます。町には雪国館という資料館があり、作品と当時の暮らしを知ることができます。
Qスキーをしなくても楽しめますか?
楽しめます。ロープウェイで高原へ上がれば、雪のない季節も含めて景色を見られます。駅の中には新潟の日本酒を利き酒できる施設があり、雪室や土産物も揃っています。温泉と食だけでも一日過ごせる町です。
Q冬に行くとき車は必要ですか?
必要ありません。むしろ新幹線が最も確実です。駅から温泉街もスキー場も近く、送迎バスを出している宿やスキー場も多くあります。豪雪地帯なので、冬季に車で向かう場合は装備と道路状況の確認が要ります。
ほかの温泉地と比べる
越後湯沢温泉の宿

越後湯沢温泉 松泉閣花月
越後湯沢駅から徒歩5分の28室の宿。四つの露天風呂、二つの内風呂、釜風呂、貸切風呂がある。宿は基本を天然温泉100パーセントのかけ流しとしつつ、大浴場のみ循環器を併用していると明記している。

越後湯沢温泉 高半
川端康成が『雪国』を執筆した宿。当時の「かすみの間」が保存され、宿泊者以外も見学できる。
UPDATED 2026.08.27

