沼尻温泉と中ノ沢温泉の違い
同じ沼尻元湯から湯を引く兄弟の温泉地。片方は山寄りで宿が少なく、もう片方は温泉街の形をしている。

沼尻温泉
福島県
福島県猪苗代町、安達太良山の中腹にある温泉。源泉は噴火口付近の標高1250メートルに湧く沼尻元湯で、宿はpH2.1、湧出量毎分13,400リットル、泉温68.3度と公表している。酸性の硫黄泉で、湯の色は白濁することも泥湯のようになることもある。猪苗代駅から車で20分。

中ノ沢温泉
福島県
安達太良山の西麓、磐梯山との間の標高1,000メートルの高原にある温泉街。源泉は安達太良山の噴火口近くに湧く沼尻元湯で、毎分13,400リットルという単一口の自然湧出量は日本一とされ、約7キロを引湯して中ノ沢のすべての宿にかけ流す。pH1.7から2.1の強酸性の硫黄泉だが、長いパイプで揉まれて届くため肌当たりはシルクのようだと温泉郷は書く。沼尻鉱山の全盛期から湯治湯として栄え、名物は笹だんごと中ノ沢こけし。猪苗代駅からバス30分。
数字で比べる
| 項目 | 沼尻温泉 | 中ノ沢温泉 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 福島県 | 福島県 |
| 泉質 | 酸性泉・硫黄泉 | 酸性泉・硫黄泉 |
| pH | 2.1 | 1.85 |
| 泉温 | 68℃ | — |
| 東京から | 約3時間 | 約2時間30分 |
| 大阪から | 約6時間 | — |
| 最寄り | JR磐越西線 猪苗代駅(車約20分) | JR磐越西線 猪苗代駅(バス約30分) |
| 日帰りで入れる湯 | 日帰り入浴を受け付けている宿/沼尻スキー場/安達太良山の登山口 | 日帰り入浴を受ける宿(磐梯西村屋、白城屋、花見屋旅館など)/達沢不動滝(車約10分と徒歩10分)/沼尻スキー場 |
| 掲載している宿 | 1軒 | 2軒 |
所要時間は主要な経路の目安です。「—」は当サイトで確認できていない項目です。
性格の違い
源泉
沼尻温泉沼尻元湯。宿は噴火口付近の標高1250メートルから引くとする
中ノ沢温泉同じ沼尻元湯から約7キロ引湯。宿の湯口で50度前後になる
町
沼尻温泉温泉街はない。宿が点在し、その上に山がある
中ノ沢温泉温泉街の両側に宿と土産物屋が並ぶ
湯
沼尻温泉酸性の硫黄泉。宿はpH2.1、泉温68.3度と公表
中ノ沢温泉同じ源泉。pH1.7から2.1で、長いパイプで揉まれて届く
冬
沼尻温泉沼尻スキー場が斜面にある
中ノ沢温泉雪の温泉街。長期滞在の客が多い
交通
沼尻温泉JR猪苗代駅から車で20分
中ノ沢温泉JR猪苗代駅からバスで30分
どちらを選ぶか
両方行くなら3キロ弱しか離れていません。同じ源泉なので湯の性格は共通です。二泊して宿を変え、同じ湯を入り比べるという使い方を温泉郷も勧めています。
それぞれの宿
- 御宿 万葉亭楢の林に囲まれた静かな14室の宿。「大人の旅籠」を名乗り、雑木林の葉ずれの音と渓流の音だけの世界を掲げる。約80度の沼尻元湯から7キロ引いた湯が湯口で50度前後になり、pH1.85の強酸性の硫黄泉を加水加温循環なしでかけ流す。湯船は檜、床と壁はヒバの総木造りの湯殿、二つの陶器の湯船が並ぶ無料の貸切露天風呂、檜風呂付きの「すみれの間」。日本秘湯を守る会の会員宿で、2016年4月にリニューアル。猪苗代駅からバス30分、中ノ沢温泉下車徒歩5分。
- いろり湯の宿 大阪屋中ノ沢温泉の12室の宿。宿は、明治18年に沼尻の源泉から6キロ引湯した経緯と、明治19年の旅館開業以来の湯治場の歴史を書く。53度の強い酸性の硫黄泉。猪苗代駅からバスで約30分。
よくある質問
Q同じ湯なのに違いはありますか?
源泉は同じですが、引いてくる距離が違います。中ノ沢は約7キロのパイプを通るあいだに揉まれて宿に届くため、肌当たりが柔らかくなると温泉郷は書いています。
Q沼尻の湯は止まることがありますか?
宿の一つが「自然災害により湯量湯質湯の色温度が変わります。止まることもあります」と自分から断っています。噴火口の近くから引いている湯なので、山の状況で変わります。