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川が合わさるところ
栃尾温泉は岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾。蒲田川と平湯川が合わさるあたりにある。
奥飛騨温泉郷観光協会の紹介はこうだ。「神岡町から高原川に沿って奥飛騨温泉郷へ向かうと、最初にあるのが栃尾温泉です」。
奥飛騨温泉郷には五つの温泉地がある。松本側から安房トンネルを抜けて入れば平湯が最初になるが、富山側から神岡を経て入れば栃尾が最初になる。どちらから来るかで、順番が逆になる。
名前の由来も観光協会が書いている。「むかし、トチの木がたくさんあったことから、この名が付いたと言われています」。
気どらない宿が多い
奥飛騨温泉郷の五つは、それぞれ性格がはっきり分かれている。
栃尾について、観光協会はこう書く。「庶民的で気どらない宿が多く、山菜や川魚を使ったおふくろの味が大好評。また、栃尾温泉周辺では渓流釣りも盛ん。豊かな自然を欲しいままに、素朴なムードを満喫できます」。
民宿や小さな旅館が中心だ。平湯のような宿場町の風情も、新平湯のような賑わいもない。新穂高のような北アルプスの眺めもない。
代わりにあるのは、川と、山の食事と、安く泊まれることである。
河原の無人露天風呂
栃尾温泉のいちばん知られたものは、宿ではなく共同浴場だ。
「荒神の湯」という。蒲田川の河原にあり、男女別の脱衣場と露天風呂だけがある。番台はない。
高山市の観光公式サイトは、営業時間を8時から22時、月・水・金曜日は12時から22時、年中無休、料金は300円程度としている。駐車場は普通車10台。
奥飛騨温泉郷観光協会の書き方はもう少し踏み込んでいる。「入場料は志(300円程度)を料金箱へ。男女別の脱衣場と露天風呂のみの無人施設で、周りには大きな岩があるだけのワイルドな湯処です」。
志、という言い方をする。決まった料金ではなく、その気持ちを箱に入れる。管理は地元がしている。
夜は22時まで開いている。晴れた日には満天の空を眺めながら入れる、と観光協会は書いている。
川の音が近い
荒神の湯は河原にある。つまり、湯船のすぐ横を川が流れている。
蒲田川は北アルプスから下りてくる水で、水量も音も大きい。囲いは最低限で、周りには大きな岩があるだけだ。
奥飛騨には河原の露天風呂がいくつかあるが、荒神の湯はそのなかでも作りが簡素なほうにあたる。設備を期待して行く場所ではない。
そのぶん、料金も志で済む。
釣りをする人の温泉地
栃尾温泉のもうひとつの顔が渓流釣りだ。
蒲田川はアマゴやイワナの釣り場として知られている。夏の朝、川に立つ人がいる。
宿にも釣り客が泊まる。早発ちに対応する宿があり、料理に川魚が出る。
温泉地としての栃尾は、観光で来る人より、川に用があって来る人の宿場に近い。奥飛騨の五つのなかで、いちばん生活の側にある地区だと言っていい。
拠点として使う
栃尾に泊まる理由は、もうひとつある。安くて、奥飛騨のどこへでも出やすいことだ。
新穂高ロープウェイまでバスで15分ほど。平湯バスターミナルへも20分ほどで、そこから上高地や乗鞍へ乗り継げる。
宿代を抑えて、日中は動き回る。そういう組み立てをするなら、栃尾は使いやすい。
逆に、宿でじっとしていたい人や、眺めのいい風呂を目当てにする人には向かない。それは新穂高や福地が担っている。
着くまで
高山濃飛バスセンターから新穂高温泉行きのバスで約78分。栃尾診療所前で降りる。
車なら中部縦貫自動車道の高山ICから約60分、長野自動車道の松本ICから約75分と高山市は案内している。
富山側からは神岡を経て国道471号を上がる。この向きだと、奥飛騨で最初に着くのが栃尾になる。
冬は雪が深い。安房トンネルは通年通れるが、上高地と乗鞍への道は冬季閉鎖される。装備と時間の余裕を見ておきたい。
栃尾温泉の日帰り入浴
- 荒神の湯
- 蒲田川の渓流釣り
- 新穂高ロープウェイ
蒲田川はアマゴやイワナの釣り場として知られる。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・夏
- 所在地Location
- 岐阜県
- 泉質Spring Quality
- 単純温泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR高山本線 高山駅(濃飛バス新穂高温泉行き約78分、栃尾診療所前下車)/中部縦貫道 高山IC(車約60分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約4時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約5時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
栃尾温泉のよくある質問
Q栃尾温泉はどこにありますか
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾。蒲田川と平湯川が合わさるあたりです。奥飛騨温泉郷観光協会は「神岡町から高原川に沿って奥飛騨温泉郷へ向かうと、最初にあるのが栃尾温泉です」と書いています。高山濃飛バスセンターから新穂高温泉行きのバスで約78分、栃尾診療所前で降ります。
Q名前の由来は何ですか
奥飛騨温泉郷観光協会は「むかし、トチの木がたくさんあったことから、この名が付いたと言われています」と書いています。トチの実は昔から栃餅などにして食べられてきたもので、山あいの集落によくある地名です。
Q荒神の湯とはどういう施設ですか
蒲田川の河原にある共同露天風呂です。高山市の観光公式サイトによれば、男女別の脱衣場と露天風呂のみの無人入浴施設で、営業時間は8時から22時、月・水・金曜日は12時から22時、年中無休、料金は300円程度。駐車場は普通車10台です。奥飛騨温泉郷観光協会は入場料を志として料金箱へ入れる形だと案内しています。
Q新潟の栃尾又温泉とは違いますか
別の温泉地です。栃尾又温泉は新潟県魚沼市にあるぬる湯の湯治場で、読みも「とちおまた」と異なります。岐阜県高山市の栃尾温泉は「とちお」です。予約サイトで検索するときは所在地を確かめてください。
Qどんな宿がありますか
奥飛騨温泉郷観光協会は「庶民的で気どらない宿が多く、山菜や川魚を使ったおふくろの味が大好評」と書いています。民宿や小さな旅館が中心で、平湯や新平湯のような大型ホテルはほとんどありません。
Q奥飛騨温泉郷のほかの温泉地へは行けますか
行けます。平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の五つは一本の道に沿って並んでおり、路線バスが通っています。栃尾からは新穂高が近く、バスで15分ほどです。
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UPDATED 2026.09.25



