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「加温・加水・循環をしておりません」
松坂屋本店は神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯、箱根の峠道に近い芦之湯温泉にある。宿は1662年(寛文2年)創業とし、2022年に360周年を迎えたと書く。
湯の扱いについて、宿は括弧でくくってこう書いている。
《客室・湯処100%源泉かけ流し加温・加水・循環をしておりません》
加温も加水も循環もしていない。三つ並べて否定している。こう書く宿は多くない。源泉の温度と湯量がそろっていないとできないことである。
続けて、湯量豊富な源泉を保有し、贅沢に源泉掛け流し、湯の花が舞うお湯を存分にご堪能いただけますとしている。湯の花が舞うというのは、浴槽で湯を回していない証でもある。
三つの成分が一つの源泉に
泉質について、宿は丁寧に書いている。
硫黄泉、硫酸塩泉、炭酸水素塩泉。この三成分が一つの源泉に含まれる特別な泉質で、療養泉として単独でも用いられるほどのものが三つそろうのは希少だ、と宿は書く。宿はこれを三大美肌泉質すべてを含有する珍しい泉質と呼ぶ。
硫黄泉は皮脂や汚れを落とし血行や代謝を促す働き、硫酸塩泉は肌をコーティングしハリを回復させる働き、炭酸水素塩泉は皮脂を溶かして石鹸のようになめらかにする働きを期待できる、というのが宿の説明である。弱アルカリ性なので肌ざわりも柔らかく湯あたりしにくいとも書いている。
どれも宿による説明である。効き方は人によるので、体のことで気になる点があれば医師に確かめておきたい。
湧出量については「天候や気温により色が変わる。神秘的な温泉が毎分200リットル湧出」と書いている。色が変わる湯というのも珍しい。
四千坪に五つの館
敷地が広い。宿は4000坪の敷地に趣の異なる五つの館があり、全21室だと書く。
露天風呂付客室、離れ、メゾネットなどがあり、浴室は大浴場、貸切露天風呂、客室露天風呂。かけ流しの宣言が「客室・湯処」と両方にかかっているので、部屋の風呂も同じ湯である。
入浴は15時から深夜1時と早朝5時から9時30分。深夜1時まで入れるのはありがたい。
立ち寄りで貸切露天に入れる
宿は日帰り入浴として、立ち寄りで利用できる100%源泉かけ流しの貸切露天風呂を案内している。観光の前後の小休憩に、という書き方である。
貸切を日帰りで使えるのは珍しい。料金と受付時間は宿に確かめてから行きたい。
泊まるなら
住所は神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯57。
宿は、江戸時代に箱根七湯のひとつとして知られた芦之湯温泉は現在国民保養温泉地に認定されていると書き、神奈川県下で唯一選ばれているとしている。石仏群や石塔など鎌倉時代からの史跡が数多く残る、箱根の中でも歴史が深い温泉場だとも。
芦之湯温泉という土地については、温泉地の記事に書いた。
箱根芦之湯 松坂屋本店のよくある質問
Qいつからある宿ですか?
宿は「1662年(寛文2年)創業」とし、2022年に360周年を迎えたと書いています。金乃竹リゾートが運営しています。
Q湯はかけ流しですか?
宿は「《客室・湯処100%源泉かけ流し加温・加水・循環をしておりません》」と書いています。加温も加水も循環もしていないという明記です。あわせて「湯量豊富な源泉を保有し、贅沢に源泉掛け流し。湯の花が舞うお湯を存分にご堪能いただけます」としています。
Q泉質は?
宿は硫黄泉・硫酸塩泉・炭酸水素塩泉の三成分が一つの源泉に含まれる特別な泉質だとし、これを三大美肌泉質すべてを含有する珍しい泉質と書いています。弱アルカリ性で肌ざわりも柔らかく湯あたりしにくいとも。楽天トラベルの登録は炭酸水素塩泉、硫黄塩泉、硫酸塩泉で、効能は神経痛、美肌効果、リウマチ・神経病とされています。効き方は人によるので、医師に確かめてください。
Qどんなお風呂がありますか?
宿は大浴場、貸切露天風呂、客室露天風呂を挙げています。4000坪の敷地に趣の異なる五つの館があり、露天風呂付客室、離れ、メゾネットなどがあると書いています。入浴は15時から深夜1時と早朝5時から9時30分です。
Q日帰りで入れますか?
入れます。宿は立ち寄りで利用できる100%源泉かけ流しの貸切露天風呂を案内しています。料金と受付時間は宿に確かめてください。
Q芦之湯温泉はどんな温泉地ですか?
宿は、江戸時代に「箱根七湯」のひとつとして知られた芦之湯温泉は現在「国民保養温泉地」に認定されていると書き、神奈川県下で唯一選ばれているとしています。また石仏群や石塔など鎌倉時代からの史跡が数多く残る、箱根の中でも歴史が深い温泉場だとしています。
Q湧出量は?
宿は「天候や気温により色が変わる。神秘的な温泉が毎分200リットル湧出」と書いています。
Q部屋数は?
21室です。住所は神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯57です。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

奥道後 壱湯の守
愛媛県本館は建築家・根津耕一郎の1967年の作品石手川の渓谷に沿って横長に建つ、奥道後温泉の一軒宿。pH9.4のアルカリ性単純硫黄泉を38度から42度に加温してかけ流し、男女各7種の浴槽、約千畳の大露天風呂「翠明の湯」から杉立山を見る。趣向の違う五つの貸切露天風呂、1階の川床露天風呂付き特別客室は源泉100%かけ流し。根津耕一郎設計の1967年の本館は2020年に耐震工事を終え、150メートルのガラス張りのロビーから渓谷を見る。会席とビュッフェ。日帰り入浴は15時から20時。道後温泉駅から宿泊者は無料送迎。

妙見石原荘
鹿児島県天降川の渓谷、一万坪の敷地に7本の自家源泉を持つ宿。加水も貯槽もせず、熱交換器で源泉を空気に触れさせずに冷まして浴槽に落とすと明記する。露天風呂と大浴場に源泉が一つずつ、昭和初期の石の米倉を積み直した「石蔵」など温泉付きの客室が10室、すべて源泉かけ流し。鹿児島空港から車で15分。

戸倉上山田温泉 湯元 上山田ホテル
長野県1919年(大正8年)創業上山田温泉の掘削を推進した若林又三郎の一族が、大正8年にアメリカ帰りの着想で「ホテル」を名乗って創業した宿。男女大浴場、露天風呂、無料の貸切風呂、9室の露天風呂付き客室のすべてを、毎分180リットルの湯を非加熱非加水でかけ流す。湯の色が青や緑、乳白に変わる弱アルカリ性単純硫黄泉。戸倉駅から車で7分、送迎あり。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
