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蒲田川沿いの古民家
槍見舘は岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂587。蒲田川のほとりにある。
宿は自らを「清流・蒲田川沿いに佇む古民家造りの一軒宿」と書く。総部屋数は15室。囲炉裏端があり、土蔵造りの離れもある。
奥飛騨温泉郷の新穂高温泉にあたる。高山駅からバスで中尾高原口まで来て、そこから徒歩8分。
八十年前、河原に湧いていた
この宿の始まりは、河原の湯である。
楽天トラベルに登録された宿の説明を引く。「80年前、初代館主が河原に湧きいずる湯を見つけ、槍ヶ岳を一望できる槍見温泉として産声をあげました。こんこんと湧きいずるその豊富な湯量は以来、登山者や地元の人たちに山宿の湯として親しまれてきました」。
槍ヶ岳が見えるから、槍見。宿の名前がそのまま、湯から何が見えるかを言っている。
七つの湯
風呂の構成を、宿の言葉で並べる。
混浴が二つ。「槍見の湯」と「まんてんの湯」。
貸切が四つ。「ほたるの湯」「渓流の湯」「播隆(ばんりゅう)の湯」「森の湯」。
女性専用が一つ。「岩見の湯」。
合わせて七つ。楽天トラベルにも「槍ヶ岳を眺める7つの露天風呂が自慢の一軒宿」と登録されている。
播隆というのは、槍ヶ岳を開いた僧の名前だ。江戸後期に初めて槍ヶ岳の頂に立った播隆上人から取っている。山の宿であることが、風呂の名前にまで及んでいる。
循環も塩素もしない
湯の扱いについて、宿の書き方は明快だ。
「循環・塩素消毒を一切行わない良質かけ流しの名湯」。
循環しない、塩素消毒もしない。両方を否定して書いている宿は、実は多くない。たいていは「かけ流し」とだけ書く。
泉質は単純温泉と炭酸水素塩泉。奥飛騨は源泉が百を超え、毎分37,000リットルが湧く土地だ。湯量があるから、こういう使い方ができる。
貸切が四つある意味
15室の宿に、貸切の風呂が四つある。
混浴の露天は、人によっては入りにくい。女性専用が一つあるとはいえ、それだけでは足りないこともある。
貸切が四つあれば、順番待ちで困ることはほとんどない。人目を気にせず、槍ヶ岳の見える湯に入れる。
混浴を残しながら、入りにくい人の選択肢も揃える。露天が七つあるというのは、そういう設計でもある。
山の宿として
新穂高温泉は北アルプスの登山口だ。右俣谷を行けば槍ヶ岳、左俣谷を行けば双六岳や笠ヶ岳へ向かう。
槍見舘は、登山者が下りてきて泊まる宿でもある。山から戻って、槍ヶ岳を見ながら湯に浸かる。登った山を、湯船から見返す。
登らない人にとっても、新穂高ロープウェイで標高2156メートルまで上がれる。山に入らずに山を見て、宿に戻る。
どちらの使い方でも、この宿の位置は動かない。蒲田川の河原に湧く湯と、正面の槍ヶ岳。八十年前に初代館主が見つけたときから、そこは変わっていない。
槍見の湯 槍見舘のよくある質問
Qお湯はかけ流しですか
宿は「循環・塩素消毒を一切行わない良質かけ流しの名湯」と書いています。循環も塩素消毒もしないと明記している宿は多くありません。泉質は単純温泉と炭酸水素塩泉としています。
Qお風呂はいくつありますか
宿が挙げているのは七つです。混浴の「槍見の湯」と「まんてんの湯」、貸切の「ほたるの湯」「渓流の湯」「播隆(ばんりゅう)の湯」「森の湯」、女性専用の「岩見の湯」。楽天トラベルにも「槍ヶ岳を眺める7つの露天風呂が自慢の一軒宿」と登録しています。
Q槍ヶ岳は見えますか
見えます。宿の名前がそれを言っています。楽天トラベルには「80年前、初代館主が河原に湧きいずる湯を見つけ、槍ヶ岳を一望できる槍見温泉として産声をあげました」と登録しています。槍見の湯という名前も、槍ヶ岳が見えることに由来します。
Qどんな建物ですか
宿は「清流・蒲田川沿いに佇む古民家造りの一軒宿」と書いています。囲炉裏端があり、土蔵造りの離れもあります。山宿の空気を残した造りです。
Qアクセスを教えてください
高山駅から新穂高温泉行きのバスに乗り、中尾高原口で下車して徒歩8分と宿は案内しています。駐車場は20台で無料、予約不要です。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

岩井温泉 浪漫伝承の宿 明石家
鳥取県創業400年と宿は書いている創業400年と宿が書く岩井温泉の18室の宿。約48度の源泉を何も足さずに湯船へ入れる。総ヒノキの男女別浴室、佐治石を使った庭園露天風呂、貸切露天風呂「森の方舟」と貸切サウナがある。岩美駅から送迎あり。

西伊豆 土肥温泉 無雙庵 枇杷
静岡県土肥の入り江と駿河湾を見下ろす小高い山の中腹に、古民家の木材を使った離れが8棟並ぶ宿。全棟に源泉かけ流しの露天風呂が付き、テラスから駿河湾の夕日を見る。建物の最高所に無料の貸切露天風呂が2つ。山の頂上までの6,000坪の森が敷地で、春はタケノコ、初夏はビワが採れる。

青根温泉 湯元不忘閣
宮城県慶長年間に湯別当として始まり、当主は21代続くと日本秘湯を守る会に登録している宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1。伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」と名付けたと伝わる、仙台藩一門の湯治湯。川崎町は本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財と書く。土蔵の中に造られた蔵湯、木造建築と石風呂が調和する大湯など六つの湯屋があり、蔵湯と半露天の亥之輔の湯は貸切で使える。泉質は単純温泉、加水・加温なしの源泉かけ流し。全14室。日帰り入浴は受けていない。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
