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Nagasaki — Onsen Area
湯ノ本温泉(長崎県)の風景

Photo: Asanagi / CC0 via Wikimedia Commons

Yunomoto Onsen

湯ノ本温泉

ゆのもとおんせん

長崎県壱岐市勝本町、玄界灘に浮かぶ壱岐島の北部にある温泉。5世紀に神功皇后が三韓出兵の折に発見し、我が子・応神天皇に産湯を使わせたという伝説が残り、宿は1700年以上の歴史を誇るわが国屈指の古湯だと書く。湧いたときは透明だが、含まれる鉄分が空気に触れて酸化し赤くなる。海が近いため塩気があり「塩湯」とも呼ばれる。自噴69度。博多港からフェリーかジェットフォイルで渡る。

Quality
含鉄泉・塩化物泉
Access
郷ノ浦港/芦辺港(車約20分、宿の送迎あり)/壱岐空港(車)
From Tokyo
約6時間
From Osaka
約5時間
Temp
69 ℃

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湯ノ本温泉の宿を見る(1軒)

玄界灘の島の古湯

湯ノ本温泉は長崎県壱岐市勝本町、玄界灘に浮かぶ壱岐島の北部にある。博多港からフェリーかジェットフォイルで渡る島だ。

島に温泉がある、というだけで十分めずらしいが、ここは歴史がとびぬけている。宿はこう書く。湯本の温泉は古く、5世紀、神功皇后が三韓出兵の折に発見し、我が子応神天皇に産湯を使わせたという伝説の残る湯です。1700年以上の歴史を誇るわが国でも屈指の古湯であり——。

伝説は伝説として、子だくさんの家が多いことから神功皇后の「子宝の湯」として信じられてきた、とも紹介されている。

海水が湯になる

湯の成り立ちの説明が具体的でいい。岩盤のすき間から染み込んだ海水が、長い年月の後に温泉水として地上に噴出したもの——。

だから塩気がある。宿は「海が近いこともあってしょっぱい温泉で、塩湯とも呼ばれており、温度以上に体の芯からあたたまる」と書く。

そして色。湧き出てくるときは透明だが、空気に触れると含まれている鉄分が酸化して赤くなる。赤茶けた鉄錆色に濁った露天風呂に浸かっていると、千数百年にわたって赤い熱泉が湧き続けているのが実感できる、というのが宿の言い方だ。

自噴69度。沸かす必要のない温度である。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてから入りたい。

寛永元年に湯治が開かれた

記録に残る湯治場としての始まりは江戸時代だ。宿によれば、徳川時代の1624年(寛永元年)に湯治が開かれ、温泉山医王院と称した。近くの観世音寺が温泉をもらい受けて経営したが、現在のような温泉旅館ができたのは大正に入ってからだという。

寺が温泉を経営していた、という話は各地に残る。壱岐でも同じことが起きていた。

長門湯本温泉とは別

名前がよく似ているが、山口県長門市の長門湯本温泉とは別の温泉である。あちらは音信川沿いの町で、近年の再生事業で川辺が整備された。こちらは玄界灘の島で、赤く濁る塩の湯。船に乗らないと行けない。

宮崎県高原町の湯之元温泉とも別である。あちらは霧島連山の東麓に湧く炭酸泉で、沸かすと黄金色に変わる冷鉱泉。同じ読みでも、海と山、塩と炭酸というくらい離れている。

湯以外の見どころ

勝本港から遊覧船で渡る辰の島は、エメラルドグリーンの海と白い砂浜で知られる。猿岩は海に突き出た玄武岩の岩塊で、横から見ると猿が座っているように見える。

原の辻遺跡は、魏志倭人伝に記された「一支国」の王都とされる場所で、国の特別史跡。壱岐は古代から大陸と日本をつなぐ航路の要だった。その通り道に、神功皇后の伝説を持つ湯が湧いている。

島の食べものも強い。壱岐牛、ウニ、剣先イカ。麦焼酎の発祥地を名乗る島でもある。

着くまで

博多港から壱岐へは、ジェットフォイルで約1時間、フェリーで約2時間20分。郷ノ浦港か芦辺港に着く。そこから湯ノ本までは車で20分ほどで、宿の送迎を頼める。

長崎空港や福岡から壱岐空港への便もある。いずれにしても船か飛行機なので、行程は便の時刻で決まる。冬は欠航もあるので、往復の便を先に押さえてから宿を取りたい。

Day Trip

湯ノ本温泉の日帰り入浴

  • 辰の島(遊覧船)
  • 猿岩
  • 原の辻遺跡

島なので船の便に合わせた行程になります。冬は欠航もあるので、往復の便を先に押さえてください。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Temperature

69℃高温泉

2060100℃

Best Season

秋・冬

春夏秋冬
Benefits
神経痛皮膚病冷え性
所在地Location
長崎県
泉質Spring Quality
含鉄泉・塩化物泉
最寄駅Nearest Station
郷ノ浦港/芦辺港(車約20分、宿の送迎あり)/壱岐空港(車)
東京からFrom Tokyo
約6時間
大阪からFrom Osaka
約5時間

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

湯ノ本温泉のよくある質問

Q湯ノ本温泉の泉質は?
A

宿は泉質をナトリウム塩化物泉とし、自噴69度の鉄分を含んだ食塩泉だと案内しています。岩盤のすき間から染み込んだ海水が長い年月の後に温泉水として地上に噴出したものだと説明しています。湧き出てくるときは透明ですが、空気に触れて鉄分が酸化し赤くなります。効能は神経痛、リウマチ、胃腸病、皮膚病、やけどなど。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。

Qどんな伝説がありますか?
A

宿は、5世紀に神功皇后が三韓出兵の折にこの湯を発見し、我が子・応神天皇に産湯を使わせたという伝説が残ると書いています。湯本は子だくさんの家も多いことから、神功皇后の「子宝の湯」として信じられてきたとしています。

Qいつから湯治場だったのですか?
A

宿によれば、徳川時代の1624年(寛永元年)に湯治が開かれ、温泉山医王院と称しました。近くの観世音寺が温泉をもらい受けて経営しましたが、現在の温泉旅館ができたのは大正に入ってからだとしています。

Q日帰りで入れますか?
A

入れます。宿の一つは日帰り入浴を第一部8時から17時(最終入館16時)、第二部19時から21時(最終入館20時)とし、17時から19時は宿泊者専用の時間としています。繁忙期は日帰りを断る場合があるとも書いています。家族風呂も時間貸しで使えます。

Q山口の長門湯本温泉とは違いますか?
A

違います。名前は似ていますが、長門湯本温泉は山口県長門市の音信川沿いの温泉地です。こちらは長崎県壱岐市の島の温泉で、鉄分で赤く濁る塩気の強い湯。玄界灘を船で渡らないと行けません。

UPDATED 2026.09.23

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