入来温泉と市比野温泉の違い
同じ薩摩川内市にある二つの湯治場。どちらも藩の時代から名が通っていたが、片方は一軒宿の山の湯、片方は共同浴場と足湯のある町の湯。

入来温泉
鹿児島県
鹿児島県薩摩川内市の入来町、山あいにある温泉。宿は1371年の文献にも記述があり、およそ700年のあいだ親しまれてきた温泉郷だと書く。江戸期の『三国名勝図会』が「剛ならず柔ならず、湯性温和」と評した湯で、宿は自らを「百薬の名湯」と呼ぶ。近くには日本遺産の入来麓武家屋敷群がある。川内駅から車で30分。

市比野温泉
鹿児島県
鹿児島県薩摩川内市樋脇町、川内川の支流沿いにある温泉。薩摩藩19代藩主・島津光久がこの湯に浴して「天下の名泉」と賞賛し、近郷の者に広く利用させたと宿は伝える。そこから殿様湯とも呼ばれる。泉質は弱アルカリ性の単純温泉で、皮脂を溶かし角質をやわらかくすることから「美人湯」として知られる。共同浴場と足湯が町にあり、湯之元の滝公園が近い。
数字で比べる
| 項目 | 入来温泉 | 市比野温泉 |
|---|---|---|
| 都道府県 | 鹿児島県 | 鹿児島県 |
| 泉質 | 塩化物泉・炭酸水素塩泉・含鉄泉 | 単純温泉 |
| 泉温 | 45.7℃ | — |
| 東京から | 約4時間 | 約4時間30分 |
| 大阪から | 約3時間30分 | 約3時間30分 |
| 最寄り | JR鹿児島本線 川内駅(車約30分) | JR鹿児島本線 川内駅(バス約30分)/九州道 薩摩川内都IC(車約15分) |
| 日帰りで入れる湯 | 日帰り入浴を受け入れている施設/入来麓武家屋敷群/清色城跡 | 湯之元の滝公園/入来麓武家屋敷群/藺牟田池自然公園 |
| 掲載している宿 | 1軒 | 1軒 |
所要時間は主要な経路の目安です。「—」は当サイトで確認できていない項目です。
性格の違い
湯の評され方
入来温泉『三国名勝図会』が「剛ならず柔ならず、湯性温和」と評した。宿は「百薬の名湯」を名乗る
市比野温泉薩摩藩19代藩主・島津光久が「天下の名泉」と賞賛したと宿は伝える。殿様湯とも呼ばれる
泉質
入来温泉塩化物泉(宿の公式)。楽天の登録はナトリウム・鉄・炭酸水素塩化物泉。宿は湯を黄金色とする
市比野温泉弱アルカリ性の単純温泉。皮脂を溶かし角質をやわらげることから美人湯と呼ばれる
土地の造り
入来温泉山の中の一軒宿。温泉街はなく、歩いて湯めぐりはできない
市比野温泉町に共同浴場と足湯があり、周りに商店や食事処が並ぶ
行き方
入来温泉川内駅から車で30分。鹿児島空港から川内行きリムジンで1時間
市比野温泉川内駅からバスで30分、「市比野温泉入口」下車。薩摩川内都ICから車15分
どちらを選ぶか
両方行くなら同じ薩摩川内市内で、車なら30分ほどで行き来できます。あいだに入来麓の武家屋敷群があるので、午前に町並みを歩いて午後にどちらかの湯、という回り方ができます。
それぞれの宿
よくある質問
Qどちらが古い温泉ですか?
入来温泉は宿が1371年の文献にも記述があるとし、およそ700年のあいだ親しまれてきた温泉郷だと書いています。市比野温泉の開湯は1662年とされます。
Q霧島の湯とはどう違いますか?
霧島は火山のふもとの湯で硫黄や炭酸を含みます。入来と市比野は薩摩川内の里と山に湧く湯で、見た目や匂いの派手さはありません。『三国名勝図会』は霧島の湯を湯性が激しく病の治療に向かないとし、入来の湯を剛ならず柔ならずと評しています。